海外で日本語を教える前に準備すべきだったこと

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日本語教師のみなさんに伺ったアンケート項目「もっと勉強すれば良かった」「持っていけばよかった」「これがあってよかった」をまとめてみました。日本語教師のみなさんの回答を参考にぜひ海外を目指す方、そうでない方も準備等に役立ててください。

日本に関する文化的なもの

  • 準備して良かったものはダイソーに売っているひらがなカードです。初級の授業でカルタみたいにしながらゲーム感覚で取り入れています。準備すべきだったものは、日本地図や人生ゲームなど日本でしか買えないカード式のゲームなど買って来ればよかったなと思います。(上級でも使えるように)
  • 活動時に使えそうなスーパーのチラシや子供向け新聞、絵本やカタログなどもあれば便利です。また、日本のアニメも大人気なので、DVDなどもあれば時には視聴するのも良いかと思います。夏休みなど休暇中の授業では、折り紙を行いました。大人でも楽しめるので、折り紙を一緒に折って楽しむのも好評でした。
  • 日本文化を教える時に使う道具をもっと持ってくればよかったと感じました。書道の道具や浴衣等です。授業では日本語を教えるだけではなく日本文化や生活等も説明しますが、その時に実物があるともっと分かりやすく伝えられるので、持ってこなかった事を後悔しました。折り紙は日本語の授業だけではなく、色々なところで使えるので持ってきてよかったです。
  • 準備しておいてよかったと思うのものは、着物と、伝統遊びの道具です。日本文化の行事を任されることが多いので、とても役に立ちます。
  • 文化の説明で、日本の行事の写真や、人気のゲームの物など、子供たちの興味がわくものを用意すればよかったと思いました。
  • 初級クラスでは紙上の勉強ではつまらないし、学生もイメージできないと思うので、実物を使って会話練習などをすれば楽しく勉強できると思います。例えば、数字と「いくらですか?」を勉強したら、買い物をするというシチュエーションで会話練習をするために、商品・値札・お金などのレアリアがあると楽しいと思います。
  • 準備しておいて良かったものは、カルタです。日本語をゲーム感覚で勉強できますし、実際生徒の反響も良かったです。また日本の広告チラシ(例えば、スーパーのチラシなど)日本語学習者にとっては興味深いようです。
  • 日本事情や日本文化の授業に使えるものを、もっと準備すればよかったと思いました。例えば年賀はがきや暑中見舞いの葉書等です。こちらでは現物が手に入りません。一時帰国した時にはその時期は過ぎていることもあり、なかなか実物が手に入りません。それから七夕の笹も同様です。クリスマスやバレンタインデーといった日本と台湾共通のイベントであれば、関連商品など手に入れることもできますが、日本独特の行事だと台湾といえども入手するのは困難です。
  • おもちゃの日本円。数字の読み方練習や買い物のロールプレイ用に使えます。インターネットから印刷して自作で小銭や札を作りましたが大変でした。
  • スナック菓子類。帰国した際には、ひらがなや簡単な漢字がいろいろ表記されているお菓子(スナック、飴類)を生徒たちへのおみやげに買ってきます。入門・初級レベルのクラスでは「読めた人から食べていい」と言うと大盛り上がりします。
  • 日本特有の調理道具や昔ながらのおもちゃ、キャラクターがプリントされている小物、小さなおもちゃ、折り紙など、準備しました。
  • 準備して良かったものは、はっぴとパンフレットです。はっぴは、日本文化の授業の始めに、ソーラン節を披露した時に着ました。パンフレットは生教材として授業中に使いました。
  • 季節行事に関するもの(説明や写真の入ったチラシや物)、申請に関する書類や写真、日本語のチラシやメニュー、切符やはがき、チケットなどなど、日本では用が済めば捨ててしまうようなものが、ほしいときに手に入れにくかったです。
  • 日本の紙幣と硬貨を全種類用意して授業の中で使いましたが、皆初めて見る日本のお金に興味深々で楽しんでくれました。店のチラシや旅行のパンフレットなど、現地で手に入らない生の教材も、もっと日本から持ってくれば良かったと思いました。
  • 折り紙などは現地調達するとかなり費用がかさむ。

日本語教育関連書籍・教材

  • 各種教科書や教え方の手引き的参考本など、海外都市の書店で入手可能であっても、1.5倍の料金はするため、やはり日本で購入しておく方が経済的です。児童用のひらかな、カタカナ練習帳は、イラスト入りなのでわかりやすく、大人の練習時にも使用出来るため、あれば便利です。
  • 文法書はもちろんですが、授業に使う活動集のような書籍を日本で準備して来た方がいいと思います。こちらでは韓国の出版社の物はたくさんありますが、日本人教師が使えるものはあまりありません。
  • インドネシアの書店では入手困難な辞書や参考書は、日本で用意していくことをお勧めします。特に、小学生用の「漢字辞典」はとても役に立ちました。漢字の成り立ちや意味について詳しく説明されており、図やイラストも豊富なので、漢字文化の無いインドネシア人が漢字に興味を持ち、学習意欲につなげることができる内容に溢れています。
  • スクールのテキストはスペイン語で書かれた教材なので、日本語で書かれた文法書を一冊くらい持っていればと思うことが時々あります。小学生用の漢字ドリルもあると有用だと思います。
  • 上級学習者が語彙数を増やすために、自分のライフスタイルに関連する雑誌を分野別に用意しておけばよかったと思いました。読解のテキストで使われる文章などは文章も読みやすく内容が良いものが多いですが、ある程度のレベルがある学習者の場合は、自分の趣味や関心のある内容を日本語で読みたいという欲求が見られます。雑誌は写真もあるしカラーできれいなので見やすいこと、漢字に振り仮名がない場合が多いことも学習の役に立ちました。
  • 特に初級クラスを担当する場合、やはり、視覚に訴える教材選びは重要かなと思います。先輩の先生たちは、日本語の単語カード、挿絵のついたものや、かるたなど、興味を引きつける様々な道具を駆使して教えておられました。

日本に関する知識や自分なりの意見

  • まず自分が日本人として日本の基本的な歴史、地理、政治、文化、音楽、芸能、などの知識を取り入れておくことや、少なくとも自分の好きな分野については何でも答えられるぐらい知っておく事も必要だと感じました。
  • その国の人が日本に対してどのようなイメージを持っているのかを把握しておく必要があると思う。日本の歴史や現在の両国における政治、経済状況、それに対する自分なりの意見を持つことが大事だと思う。
  • 絵の練習や、歌やドラマ・アニメなどの知識(見たことがある,読んだことがある)のレパートリーが日本にいる頃からもっとあればよかったなと思うことはありました。
  • 学生の中には将来日本に留学したい人もいるので、日本にいるときに、どのように留学すればよいか、留学には何が必要かなど、知っておいた方がよいと思いました。
  • 日本と滞在地の違いや日本の外から見た日本文化・日本人の特徴についてなど、現地での生活で培ってきた感覚や現地の文化や言語に対する知識があったからこそ生徒に寄り添った授業ができました。
  • 日本のサブカルチャーの勉強をもっとしておくべきだと思いました。現地では(外国では)日本国内ではさほど目にしないサブカルチャーが大変人気で、場所によっては一人歩きしています。 私個人的にはアニメや漫画にとても疎く、現地の外国人日本語学習者の方の知識の豊富さにびっくりしました。彼らは、私たち日本人を見るとこういった分野に関する質問をしてきます。 インターネットを使って基本的情報は収集できますが、日本での人気度がどうかとか、日本人で○○と言う漫画のファンは他にどんな漫画に興味があるかとか、そういった日本国内に居ないと分からないような情報にもっとアンテナを張っておくべきでした。

日本語教育の知識・言語比較

  • 日本語はとにかく自分体が思っている100倍以上難しいと思ってもらっていいとおもいます。普段何気なしに使っているからこそ、難しかったり、間違っていたり文法はとにかく奥が深いです。そのため、スムーズに教材研究するためにも、生徒たちに質問された時のためにもあらかじめ勉強していくことをおすすめします。
  • 日本語講師養成講座など日本語教育の基礎を学んでおくとよかったかもしれません。できれば通信講座ではなく、通いで実習アリのものがいいと思います。事前に本番を経験して知識をつけておくに越したことはありません。
  • 私はベトナムに行く前に採用担当の方に420時間web講座を受講しておいた方がvisa提供の面でも授業面でも有利だと言われweb講座を受講してから行きました。実際には出国するまでに420時間が間に合わなかったので休日にも受講したりしていました。この420時間のweb講座のおかげで日本語教師として教養が身についたように感じました。
  • 日本語教師になるための勉強です。わたしは現地で通っていた大学の事務局からの紹介で日本語を教え始めたので、日本語教師の専門教育を受けたことがなく、資格も持っていません。そのため最初の頃は、教科書に書いてあることを話すだけのつまらない授業を行っていました。そうすると生徒の反応も悪くなりますし、双方にとってストレスになりました。あの時は日本語についてもう少し勉強しておけばよかったと思いました。
  • 初級は必ず教えるチャンスがあると思うので、初級の指導項目はある程度見ておいたらいいかなと思います。自分も行く前に「みんなの日本語初級」の指導項目が宿題に出されました。初めて授業見学をしたときに何を教えるのかわかっていたので、授業に入りやすかったです。あとは動詞の活用などきちんと理解しておいたらいいと思います。必ず教える項目ですから、どう教えるか先に考えておいたらいいと思います。 もっと準備しておいたらよかったことは、文型の比較です。文法書などを見て、事前に類似文型などを初級だけでも確認しておいたらよかったと後悔しました。クラスをもってからだと授業準備に時間を取られて、文法分析を細かくする時間がありません。

現地の言葉の習得

  • 子どもたちは日本語よりも英語の方が強いので、日本語で説明しても分からないことがあります。そのような時にもっと英語を勉強しておけば、より質の良い授業が出来たかもしれないと思うことが多々あります。
  • 初級の授業のためほとんど直接法で教えていますが、最初は現地語が全くわからなかったため生徒と深くかかわること出来ずにいました。授業中にも質問する生徒は毎回決まっていたため、クラス内での差がどんどん増えていったように感じたため現地語はもう少し勉強しておけばよかったと思いました。
  • ベトナム語を何も知らないままベトナムに行き、2年住んでやっと簡単な会話ができるようになりましたが、できれば就労する前に現地の言葉で自己紹介できるくらいの語学力をつけていけば良かったと思いました。 元々ベトナムに行ったこともなくそれほど興味がなかったので行ってから勉強すればいいやと思っていましたが、いざN5の学生と会話する時に学生は「おはようございます」すら知らない0の状態なので完全に私が話したことをベトナム人スタッフが通訳して伝わる感じになりました。 もし逆の立場だったらと考えると少しでも話してくれた方が嬉しいと感じます。学生からの高感度も期待できるので少し覚えていくのをオススメします。
  • 現地の言葉は文化などは覚えておいて損はないと思います。例えば中国は正月に餃子を食べるのですが、そのことを知っているだけで日本との比較をすることができますし、一つの話題になります。
  • 教え始めの頃はいつも、もっと英語を勉強すれば良かったと感じていました。最低限、文法に関係する言葉は一通り英語で言えるようした方が良いです。
  • 言葉を教える者として、自分が異国の言葉を短期間で習得する経験がある事は、生徒側の立場にもなれますし、その経験を持って生徒達に伝えられます。異国で日本語を教えるのに、各国で使用されている現地の言葉を日常会話程度は、習得するべきと思います。

文房具

  • 基本的に文房具類は日本のものが安くてとてもいいですが、特に消しゴムは模造紙大の教材の下書きを消すなどすると思いのほかはやく消耗して、現地買った消しゴムはきれいに消えませんでした、日本から多めに持って来ればよかったとおもいました。
  • 持って行ってよかったものは赤ペンです。こちらのペンはあまり質が良くないので、たくさん買っていきました。フリクションも重宝しています。
  • 日本の文化の授業の時に折り紙や和紙、筆ペンを使ったことがあるのですが、現地ではなかなか入手困難でネットで見つけたとしても日本の価格の2倍ほどしました。ですから私は帰省した時に出来るだけ日本にしか売ってなさそうな文具や和紙、調味料などを購入して授業で使用しました。
  • 日本の100円ショップで売っている文房具などをたくさん買って持っていくと、文化イベントでゲームを行ったときに、勝者への商品としてあげることができますので、学校の予算に計上することができるのであれば、一時帰国の際の大量買いをおすすめします。
  • 生徒用の鉛筆、消しゴム、ノートなどは、百円ショップのものでもいいので日本から持って行けばよかったと後悔しています。本来は先生の負担で用意するものではないのですが、まずは授業に出てもらうという意味では、変な言い方ですが「新しい勉強道具をあげる」というだけで生徒たちはとても喜んでくれるからです。
  • 生徒が宿題にシールをつけてあげると喜びましたので、日本語が書かれたシールや「よくできました」など書いたスタンプを日本で買っておけばよかったと思いました。

お金・お金のおもちゃ

  • 日本のお金は全種類用意しておくといいです。現地で生活し始めると両替してしまって手元に揃っていないことが多いですが、学生は実際のお金を見たいようです。
  • 準備すべきだったと思うものは、授業に使う小物類です。例えば、お金。現地で急いで準備したりしていたので、余裕を持って準備しておくべきたったと思いました。
  • 日本の紙幣と硬貨を全種類用意して授業の中で使いましたが、皆初めて見る日本のお金に興味深々で楽しんでくれました。店のチラシや旅行のパンフレットなど、現地で手に入らない生の教材も、もっと日本から持ってくれば良かったと思いました。
  • 日本のお金のおもちゃ、お手玉や紙風船など、すぐに授業で紹介できるものなどは重宝しました。わらべ歌や子供の歌なども歌えるといいのではと思います。

写真・動画 *ネット環境による場合も

  • 動画が欲しいと思いました。自動販売機でコインを投入して買っている風景。コンビニに入って出るまでの風景。列を守って並ぶ風景(横入りする人がいない)。レジに客が並んだら、もう一方のレジを開ける風景。携帯電話でチャットしながら仕事をしていない風景。
  • ネットから取って来た写真よりも、自分で撮った写真や自分が写っている写真の方がやはり目を引きます。私は実際に自分で撮った京都の写真などを見せました。そういった写真をすぐ探せるように、項目ごとにまとめておくと、後で楽です。
  • 自分の家族の写真や学生時代の写真をウェブドライブなどにあらかじめ保存しておき、準備するべきでした。
  • 日本の食品のパッケージや、写真をたくさん準備しておけばよかったと思いました。例えば、「これはいくらですか?」「○○は100円です」という受け答えの練習をしたいときに、実際にスーパーで値札のある商品の写真等があると、実際に日本に行った時をシミュレーションしながら練習できます。それにただ受け答えの練習をするより、写真を見てこの商品はなんだろう?日本のパッケージってこんな感じなんだと楽しんでもらえます。
  • 日本の行事や観光地の写真など。日本文化を深めるきっかけにもなりますし、授業時間が中途半端に余った時の会話練習のテーマにもなって役立ちます。
  • 日本の何気ない写真が役に立つことが多かったので、もっとたくさん写真を撮っておけば良かったと思いました。(駅の風景とか学校の様子など)
  • ビデオや写真をたくさん撮りました。中国になくて日本にある物や、名称を覚えて欲しいものなど授業を意識して撮りました。日本の家族や友人に協力してもらい、会話を吹き込むとかなり興味深く聞き入ってくれますので、良いリスニング教材になります。

その他

  • 就職を中心とした授業だったので、日本での会社員としての経験があったら、説得力をもって教えられることが多かっただろうなと思います。
  • サブのパソコンや周辺機器を持っていくと安心だと思います。タイでは輸入品は高いためパソコンも安くないです。キーボードも日本語ではなくタイ語キーボードです。タイでもパソコンは買えますが少し不便かもしれません。
  • 持っていってよかったと思ったのはタブレット端末です。現地には本屋がなかったので、電子書籍で本を読むことができました。また、日本語関係の本も事前にスキャンしておいたので、身軽に渡航することができました。
  • 私の場合は現地に下見をせず直接行ったので、衣類や食べ物などに困りました。とくに衣類は現地で買おうと思っていてもなかなか思いどおりのものが売ってなかったりあっても日本で買うより高かったりするので、注意が必要です。
  • 世界地図や日本地図などの地図をたくさん持っていたらよかったとおもいました。

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