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海外日本語教師経験談

タイ バンコク郊外 日本語学校(2014年) 気さくで素直な生徒さんが多い

👩 パクチーさん・ 39歳

総評

  • タイ バンコク郊外 日本語学校
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間:1年 (2013~2014年) *退職
  • 月収:6万4,000円 (2万バーツ) *現地で生活をするのに十分
  •  アークアカデミー
  • 勤務時間:1日7時間 週6日勤務   *残業:残業なし

この国の人の気質は大まかに言うと、大らか、大雑把、時間にルーズ、他人にも自分にも寛容、日本人とは正反対の部分が多いという印象でした。

生徒さんが授業に遅刻するのは日常茶飯事。学校のスタッフが遅刻し学校が開いていないこともありました。

理解できず戸惑うこともありましたが、人に寛容、細かいことを気にし過ぎないところなど、自分も見習いたい部分もありました。

気さくで人懐っこい人も多く、和やかな雰囲気で授業ができたり、昼休みに一緒にご飯を食べようと誘ってくれたり、生徒さん達の人柄に支えられていたところも大きいです。

生徒の皆さんとは良い関係を築け、日本語教師になって良かったと実感しています。

ただ、とても残念だったことは、赴任先の学校が、良い学校だと思えなかったことです。給料や休日などの待遇面では不満はありませんでしたが、学校の運営の仕方が納得できませんでした。

学校の利益優先で、生徒さんに不利益を被るようなやり方だったので、何度も抗議し改善を試みましたが、叶いませんでした。意見に耳を傾ける、他人を尊重する姿勢を持ってもらいたかったです。

学校については良い印象はあまりありませんが、日々の授業には良い思い出がたくさんあります。

出会った時は一言も日本語を知らなかった生徒さんが、クラスの最終日には、日本語で自分の言葉でメッセージをくれたこと。生徒さんが職場の日本人と会話したと喜んで報告してくれたこと。

たくさんの感動をもらい、日本語教師になって良かったと何度も思いました。

クラスの最終日に記念撮影

「ありがとう」など書かれていました

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

私が受け持った生徒さんは、ほとんどが会社員の方でした。長時間の授業や、仕事の後に受けられる授業の場合、眠くなって集中できない方もいました。

また、会社が授業料を払い会社から勉強させられていてモチベーションの低い方もいました。

そのような方にも、しっかり授業に参加してもらう為に、興味のある話題で発話を促したり、文字を使ったゲームを取り入れたりして、授業が単調にならないように心がけていました。

日本から持ってきた小袋入りの飴やチョコレートなど、安い小さな物でも、ゲームの景品にすると喜んでくれました。

使用教材は、みんなの日本語タイ版です

なぜこの日本語学校を退職しましたか?

地域の人々や生徒さん達は皆良い人ばかりでしたが、学校の運営の仕方が納得できませんでした。

グループレッスンの場合、先にレベルチェックをしてレベルに合ったクラスに入ってもらうのが通常です。しかしその学校では、グループの人数集めの為に明らかにレベルの違う人達を1つのクラスにすることもありました。

また通常は50時間で終えるような内容を100時間かけて教えるようなカリキュラムもありました。学校の利益優先で生徒さんのことが全く考えられていませんでした。

何度も抗議しましたが、聞き入れてもらえず。本当に悔しかったです。

このような学校は稀だと思いますが。幸い私の後任に経験豊富な方が見つかったとのことでしたので、契約更新せず退職しました。

給与

月収:6万4,000円 (2万バーツ)
現地で生活をするのに十分

基本給が20,000バーツで、住居費は自己負担でした。アパートの家賃(ワンルーム、エアコン、家具、冷蔵庫、WIFI有り)が4,800バーツ、光熱費約500バーツ、自分で契約した携帯電話月々約400バーツ。

現地の物価は、麺類ご飯物など1皿40バーツぐらい、文具や日用品などは日本と同じぐらいか少し安いぐらい。 旅行や大きな買い物、贅沢な外食などせず、生活するだけであれば、月20,000バーツでやっていけると思います。

住んでいる環境によるところも大きいと思います。私の住んでいた地域は少し田舎だったので、娯楽や買い物する所も少なく、あまりお金を使いませんでした。

もし都会に住んでいれば、いつでも便利に買い物や外食ができるので出費が多く、この給与では足りないと感じていたかもしれません。

給与の詳細を読む...

給与

  • 月収:6万4,000円

月収の内訳

  • 基本給:6万4,000円

待遇

  • 保険(社会保険。指定病院にて無料受診できる)

雇用形態

  • 専任講師 *正規雇用

勤務時間

  • 1日7時間 週6日勤務   *残業 残業なし

長期休暇中の給与保証

  • 長期休暇がない

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

赴任先の学校は、忙しいときは1ヶ月休みがなかったり、暇なときは週2.3日休みがあったりと、スケジュールの変動が多かったです。

なお赴任当初、授業のスケジュールが詰まっていて十分な準備の時間が取れませんでした。そこで練習問題や宿題など、日本語教育関連のウェブサイトのものを利用したりしました。

その後は余裕のある時にストックを作っておくようにしました。テストや宿題など、沢山あるに越したことはないと思います。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス3 - 6人
  • プライベートレッスン
  • 企業研修

学習者層

  • 社会人

スケジュール

  • 9:00~12:00 企業研修
  • 空き時間 拘束なし 授業準備など自由に使える
  • 15:00~16:00 プライベートレッスン
  • 空き時間 拘束なし 学校の雑務などがあれば対応する
  • 18:00~20:00 初級クラス
  • 週1日と祭日 *繁忙期で1ヶ月ほど休みがない時や、閑散期で週2.3日休みがある時など 変動がありました

教案作りで参考にしているサイトは?

  • 日本語教師のN2et
    みんな日本語初級の教案や中級の文型、お勧めの書籍 など詳しく丁寧に書かれています。経験に基づいたアドバイスも、教案や教材を作る際、非常に役立ちます。

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手は?

未経験者でも応募可能な求人が少なく年齢制限などもあり、なかなか仕事が見つからなかったので、人材斡旋業者に問い合わせ、学校を紹介していただきました。

都市部と違い、田舎の方は応募する人があまりいないので、応募条件のハードルは低く採用されやすいと思います。
私の場合は、都会より田舎に興味があり、給料や勤務条件なども納得のいくものだったので働かせていただくことになりました。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

ほとんどの学校で四年制大学卒業以上が採用の条件になっています。私の場合、日本語教育と関係のない学科卒でしたが特に問題視されませんでした。

四大卒プラス養成講座420時間修了で採用されました。大学で働きたい方の場合は、日本語教育学科や日本文学科卒、大学院卒であれば尚良いと思います。

語学レベルは、現地語はできなくても日常会話程度の英語ができないと、スタッフとの業務連絡など苦労すると思います。

私の赴任先は日本人が自分一人で、最初は現地語もわからなかったので、スタッフとは日常会話レベルの英語で何とかやりとりしていました。現地語は徐々に覚えました。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • 日本語教師の集い
    国内、海外の日本語教師求人を多数掲載
  • 日本村
    国内、海外の日本語教師求人を多数掲載 都道府県、国ごとに検索できる

就職活動で有効な手段は?

  • 『日本の人材斡旋業者』
    学校と応募者の間に業者が入り、採用までサポートしてくれる。採用が決まれば、料金を業者に支払うシステム。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 給与・待遇

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了
  • 大学卒業

就職 選考方法

  • 紹介のため試験なし

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

仕事で日本に来ている外国人や留学生と知り合う機会があり、時々日本語を教えていました。

どうやって説明したら良いのかわからないことも多く、日本語を教えることの難しさを知り、日本語教師の仕事に興味を持つようになりました。

立派に日本で生計を立てている外国の友人達と関わる中で、自分も海外で働きたい、挑戦してみたいという思いも湧いてきました。

そういう思いもありつつ、長い間他の仕事に就いていましたが、家庭や周りの状況など、行動できる条件が整ったので、思い切って海外での日本語教師に挑戦してみました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

特に海外で日本語教師をして良かったと思うことは、日本と異なる生活習慣や文化、色々な考え方や価値観を知り、視野が広がったことです。

また、この国の視点から日本を観察することで、日本人のマナーの良さや思慮深さ、社会のシステム等、改めて日本の素晴らしさに気づくこともできました。

それらを伝えることも日本語教師としての役割であると考え、授業の中でも、ゴミの捨て方や人との接し方などエピソードを交え、日本の社会や日本人の性質などを紹介するようにしていました。

多くの生徒さんは感心し、見習いたい、などと理解を示してくれました。

そのような時には、日本語教師になって良かったと心から思いました。彼らの考えや世界を広げる役に立つかもしれない、日本語教師は私にとって本当に魅力のある仕事です。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

これから大学を選ばれる方は、日本語教育学科や国文学科に進まれた方が、就職の際、応募できる選択肢が広がると思います。大学の日本語教師など、そのような条件を挙げているところもありますので。

また大学卒業後すぐに日本語教師になる道もあると思いますが、会社に就職し社会経験を積んでから、日本語教師を目指しても決して遅くはないと思います。会社員の方への授業など、社会人としての経験が役に立ちます。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教師養成講座の受講は強くお勧めします。

私が講座を受講していた学校では、働きながら土日だけ受講して無事に修了されている方もいました。

養成講座では実践的な内容が学べますし、経験豊富な先生から現場の体験談も聞けますので、是非とも受講された方が良いと思います。

タイで日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

赴任当初は、知らない土地で言葉もあまり通じず、やっていけるだろうかと不安でいっぱいでした。

人の気質も習慣も違うし、戸惑うことも色々ありましたが、周りの人々に助けられ自分自身も新しい事を吸収し、環境に馴染んでいくことができました。

日本語教師を目指す方は授業に対する不安も大きいと思います。私も初めての授業は物凄く緊張しましたが、回を重ねる毎に落ち着いてできるようになりました。

また、自分のやり方で大丈夫なのかという不安もありましたが、アンケートで生徒さんの声を聞くことにより、授業を見直し改善していくこともできました。

最初は上手くできなくても、人の意見を聞き、自省し、日々成長していけばよいと思います。

それに、この国の人は気さくで親切な人が多いので、次第に打ち解け、楽しく授業ができるようになると思います。

この国が好きな人、興味がある人なら、経験がなくても言葉がわからなくても、新しい環境に飛び込む勇気と日本語教師としての熱意があれば、やっていけると思います。

南・東南アジアの国・地域別 経験談

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