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海外日本語教師経験談

中国 日本語学校(2014年) 学生の興味、求めに的確にこたえられる日本語教師になりたい

👩 Natuさん・ 40歳

総評

  • 中国 日本語学校
  • 期間:5年 (2000~2014年)
  • 月収:8万7,000円 (6,000~7,000元) *なんとか生活できる
  • 勤務時間:週5日出勤、土日は必ず出勤

私が働いた国では都市部と農村部での教育格差、情報格差が激しく、都市部の人たちでは、日本と同じような感覚で事業を行うことができ、様々な場面(ビジネス、生活)を想定した会話をしていくことができます。

一方、農村部から出てきた人の中には、学校での授業をきちんと受けていない人もおり、勉強のやり方、テストの受け方など基本中の基本と思えることから、教えなくてはならないことも多く、学生間の差があるのでとても難しかったことが印象に残っています。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

赴任した当初は環境が合わず、体の調子が悪くなることも多く、それでも授業の進行は決まっているので穴をあけることはできず、とても大変でした。

また、授業の準備で要領を得ないうちは深夜になることもあり、体力勝負の仕事だなと思ったこともあります。

学生が20人以上入る大きな教室で大きな声を出して何時間も授業をして、声が出なくなったこともあります。冷暖房が完備されていないところもあり、体調管理には本当に苦労しました。

教案作りで参考にしているサイトは?

  • JP.HUJIANG.COM
    中国の日本語学習者の総合サイト。学生たちがどのような事に興味を持っているか、会話の授業などで参考にしている。文法の問題などでもどこが理解しにくいのかがわかる。翻訳などもある。
  • ちびむすドリル
    イベントなどでPowerpointを用いた際の資料作り、小学生ぐらいの子供向け資料を作るのに便利。イラストがたくさんあるので、日本の四季の行事などを勉強するのに分かりやすい。かわいいイラストが多いので、学生から好評。

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手は?

はじめに勤務した学校は、たまたま知り合いの人が先にその学校で日本語教師をしており、まだ立ち上げたばかりの学校で先生が足りないということで、誘いをうけました。

自分で一から授業を組み立てていくことができるということで、やりがいがあると思い、その学校に勤務しました。

次に勤務した学校は求人広告でみつけ、独自の教材を使って非常に効率のよい授業を行っていることと、はじめに研修を受けられるということで新たな授業方法などを吸収できるのではないかと考え、そこで勤務しました。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

様々な文化、習慣を持っている人と協力して仕事を進めていくことが大切なので、学生だけではなくスタッフとのコミュニケーションもとれ、自分の意見、伝えたいことをはっきり言えることが大事だと思う。ただ、日本人らしさはとても大切。

現地にいると、ついつい流されてしまうこともあるが、挨拶、礼儀、時間を守る、整理整頓など当たり前のことが、よく見られていたりするので、気をつけなければいけないと思う。

教えるからといって決して上からではなく、協調性が大事だと思う。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

就職活動で有効な手段は?

  • 『こまめに探す』
    日本語教師の求人は時期に関係なく不規則に出されることが多いので、こまめに探すことが大切です。履歴書を送る前に現地の学校にメールするだけではなく、電話やスカイプ等で、学校の状況だけでなく、特にアジアでは生活面でのケアがあるかどうかなどよく確認することが大切です。

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

学生時代に短期でしたがホームステイをした際に、当時の私は英語を学んで海外で多くの事を吸収し、働いていきたいと考えていましたが、海外では多くの方々が日本について興味を持っていることに気づかされました。

そこで、日本語を通じて日本の文化を広く伝え、日本を知ってもらう手伝いができる日本語教師という仕事に興味を持ちました。

しばらく会社員として働いたのち、当時の思いを思い出し、日本語教師という仕事にチャレンジしてみようと思いました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

学生たちの真剣に勉強に取り組んでいる姿を見、多少厳しく指導したときでもそれにこたえてくれる時など、 そして、どんどん日本語が上達して、いろいろな話をできるようになった時はほんとうに嬉しく思います。

また、興味しんしんに目を輝かせながら日本について聞いてくる時など、こちらが圧倒されることもありましたが、やっていてよかったなと思います。

なんといっても、一番は最後に「ありがとうございました。」の感謝の言葉に尽きます。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

日本語教師を辞めたいと思った時は、私が働いていた国の事情が大きく関係してくる時です。

その国で暮らす日本人が標的となるデモが起きることもあり、日本語学校というと目立つ存在になるので、かなり緊張した日々を過ごすことになります。また、心ない人から誹謗中傷を受けることもあるので、とても傷つくこともあります。

文化の授業で、他のスタッフと準備をする際まったく理解されず、「もっとこうしたほうがいい、この方が日本らしい」といってアレンジされてしまったこともあり、それが結局日本の文化ではなくなってしまったというような、自分の指導力不足を感じたときなどです。

中国で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

両国間の関係によって様々な問題が起こる可能性があり、それによって学生の数が少なくなる、理不尽な質問を受けるなどの日本語教師としてだけではなく、日本人として環境が悪くなることも考えられます。

ただ、その中でも日本語を学ぼうとしてくれる学生は本当に日本の事を理解しよう、日本語を話したいといった意欲の高い人が多いので、それを励みに頑張ってほしいです。

文法は本に書いてありますが、日本とはどういうものかは一人一人の行動を見て理解されるので、日本人としてのプライドを持って、そして謙虚に交流し、日本語を教えていってほしいです。

今後どんな日本語教師になりたいですか?

出来るかぎり、学生一人一人のニーズにあった授業内容にしていきたいです。目標はそれぞれ違いますし、ビジネスにおいても、どのような職種であるかによって使う日本語も違ってきます。

ですので、学生の興味、求めに的確にこたえられる日本語教師になれたらと思っています。また、学生はもちろんですがまわりから慕われ、頼られる存在になれたらいいと思います。

そして、日本人として恥ずかしくない態度で、よりよい日本のイメージを持ってもらえるように仕事していきたいと思っています。

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