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海外日本語教師経験談

韓国 釜山 韓国の私塾(2016年) 授業は楽しい雰囲気作りと飽きない工夫を!

👩 あじさいさん・ 32歳

総評

  • 韓国 釜山 韓国の私塾
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間:2年 (2015~2016年) *退職
  • 月収:15万円 (1コマ50分:2,000円 ) *なんとか生活できる
  • 勤務時間:1日6~8コマ 週5日勤務   *残業:残業なし

韓国の塾で日本語教師を始めてまず驚いたことが、授業日数と時間です。授業は週5日、早い時間帯だと朝7時から授業があります。朝7時から授業を受けたあと会社に出勤する社会人の方も多かったので、趣味で勉強しているとは言え、その熱心さには驚きました。

毎朝早くから授業をするのは大変だと思うことも多かったですが、生徒のやる気を見るとそれに応えていい授業をしなきゃと思えました。そのくらい熱心な人が多かったです。

授業を行う上で一番苦労したのがクラスの雰囲気作りでした。中学生もいれば60代の生徒もいるので、みんなが楽しく学べるトピックを選んだり、生徒同士互いに興味を持ち合えるような話題を提供したりすることにかなり労力を使いました。

生徒同士仲のいいクラスだと授業が盛り上がり楽しく日本語を学べ、一緒に日本語レベルアップしようとやる気も向上し、休み時間にわからないことを質問しあったりしていました。その姿を見ると本当に嬉しかったです。

そして授業中生徒が眠くならないように、新しい文法導入の時は面白いネタを使ったり、全員参加型のゲーム方式にしたり、工夫を凝らしました。同じ文法導入でもクラスごとにネタを変えたりしたので、その準備にも時間がかかって大変でしたが、生徒たちが笑って楽しく学べたと手応えを感じたときは嬉しいです。

そうやって授業のある平日は授業準備と授業に追われる毎日を過ごしました。夜遅くまで授業準備をすることも当たり前のように毎日続くこともあり、正直辛かったです。でも週末は休日が確保されているので、リフレッシュのため外出をして韓国生活を楽しむようにしました。

正直に言うとやるべきことが多すぎて給与とは見合わない仕事とは思いますが、やりがいはありますし、授業も私生活も楽しかったです。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

韓国では塾は週2日などではなく、毎日通うものです。毎日勉強することでコツコツ着実に学ぶことが一般的なようです。

そのため毎日顔を合わせるので、「今日の授業ではどんな話題を扱おうか」など毎日毎日考えることが大変でした。常に面白そうな話題やネタを授業で取り込みたかったので、常にアンテナを張って情報収集していました。それが思ったよりも大変でした。

なぜこの韓国の私塾を退職しましたか?

もともと2年契約だったので、契約満了で辞めました。

給与

月収:15万円 (1コマ50分:2,000円 )
なんとか生活できる

韓国で日本語教師として働くとだいたい150万ウォン前後の給料で賞与などはないのがほとんどです。

特に贅沢な買い物をしていなくても、家賃、光熱費、生活費だけでも給与の半分以上は出て行きます。韓国は日本より物価が安いと聞いていましたが、生活してみると生活用品や食品などは思ったほど安くなく、結構お金がかかりました。

現地で生活できるには十分な金額ではあるけれども、毎月貯金ができるかできないかというくらいの金額しか残りませんでした。

給与の詳細を読む...

給与

  • 月収:15万円

待遇

  • なし

雇用形態

  • 専任講師 *正規雇用

勤務時間

  • 1日6~8コマ 週5日勤務   *残業 残業なし

長期休暇中の給与保証

  • 長期休暇がない

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

とにかく授業準備に時間がかかるので、なるべく塾での空き時間でするようにしていました。

平日は朝が早く帰宅時間も遅いため、家に帰ったら休まないと翌日に響いてしまいます。寝不足や体調不良が続くと質の高い授業もできなくなるので、空き時間を見つけては授業準備に当て、早く寝られるように努めました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス3~10人
  • プライベートレッスン

学習者層

  • 中学生
  • 高校生
  • 大学生
  • 社会人

スケジュール

月~金曜日
  • 7:00~12:00  クラスを3コマ
  • 12:00~16:00  自宅に戻り昼食、授業準備、休憩
  • 17:00~21:00  クラスを4コマ
  • 21:00~  帰宅後夕食、授業準備が終わり次第就寝
※授業レベルは初級〜上級まで全てバラバラです 休日:土・日 土日のうち一日は授業準備、一日は休んでいました

教案作りで参考にしているサイトは?

  • 国際交流基金
    文法を説明するために、意味や使い方をきちんとわかっておきたいときに見ます。

教案作りで参考にしている書籍は?

  • JLPT教材
    現地で購入した韓国人が使うJLPT教材を参考にしていました。

就職活動

この韓国の私塾で働くきっかけ・決め手は?

当時日本で社会人として働いていたので420時間の養成講座に通う時間もなく、大学で日本語専攻だったわけでもなかったので、とりあえず独学で日本語教育能力検定に向けて勉強をしながら、韓国での教師募集の求人を見つけました。

募集要項には資格なし・未経験者OKとあったので早速応募したところ採用となりました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

面接は2回ありました。

まずSkype面接ではなぜ日本語教師になりたいのか、なぜ韓国なのかを聞かれました。またこれまでの経歴についてです。

それ以外は普段の生活の話などをしながら私自身の性格や、コミニュケーション力を見られていたかと思います。とにかく明るくて元気な人を採用したいと募集要項にもありましたので、それが一番重要だったかと思います。

そして2次面接は直接韓国で行いました。そこでは面接というより、実際に授業に参加して生徒たちとどのように接するのか、他の先生方とうまくやっていけそうか、などを見られていたと思います。その他には礼儀(廊下ですれ違う生徒に明るく挨拶できるかなど)も重要視されていました。

この韓国の私塾で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

日本語教師養成講座420時間を修了していることと日本語教師の経歴があれば採用されやすいと思います。

私の場合は何も資格は持っておらず韓国語も少ししかわかりませんでしたが、それでも採用してくれるところだったので、やる気と明るさを全面に出しました。

私が個人的に考える日本語教師の資質は、どの年代の人とでも楽しく話すことができることです。もともと接客業などでいろいろなタイプの人と関わってきて楽しく会話ができる人は日本語教師に向いていると思います。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • 日本語オンライン
    国内・海外での日本語教師の求人はもちろん、オンライン授業の求人も載っている。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 学習者数
  • 給与・待遇

応募時に必要とされた資格

  • なし

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 日本国内にて実施
  • 現地にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

もともとなんとなく日本語教師には興味があり、大学時代の友人も何人か日本語教師をしていました。

30代突入目前になり、30歳になる前に海外で働いてみたいという強い想いが生まれ、海外だと自分にできる仕事は何かと考えた時に日本語教師しかないと思いました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

ひらがなも何も知らずに入塾してきた生徒が、塾で一番上のレベルのクラスにまで上がり、さらには日本で就職が決まりました。

その生徒から「先生とひらがなから楽しく勉強できたから日本語を学ぶ楽しさを知って、ここまで来れました」と言われた時には嬉しくて日本語教師になってよかったと感じました。

まさか日本で就職するとは思っていなかったし、もともと大学卒業後にどうしたいのか具体的に決まっていなかったので、私の授業がいいきっかけになれたんじゃないかなと思って嬉しかったです。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

授業準備に追われて毎日のように夜遅くまで起き、お昼休みも休む暇がなく、そのときは給料に見合わない仕事をしていると本当に感じました。

それから、授業を楽しくするために私がどんなにがんばっても生徒があまり反応しなかったり無言になったりとクラスの雰囲気が悪い状態が毎日続いた時には、私は先生としての素質がないんだろうかと悩み、本当に辞めたかったです。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教育専攻でない方には大学で日本語教育を副専攻とすることを勧めます。私は日本語教師に興味があり副専攻する選択もあったはずなのに、何もせず卒業してしまい非常に後悔しました。

大学のとき副専攻していれば、社会人になってから養成講座に通う必要もありません。養成講座に通うとなると高額な費用も時間もかかります。

また大学在学中に留学生と交流を持つことも良いと思います。個人的に日本語を教えてみたり、留学生のメンター・メンティープログラムに応募してみたり、また大学によっては日本語クラスの会話ボランティアもあるのでそれを通して実際の日本語の授業を体験することもできます。

その授業の担当の先生に日本語教師になるためのアドバイスももらえる良い機会にもなると思います。

また海外で日本語教師になりたいと思っている人は、行きたい国の言葉を勉強することです。自分自身が外国語の学習者になることで生徒の気持ちもわかりますし、実際に外国で生活するにはどうしても言葉が必要なので前もって準備しておくといいでしょう。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教師になるには資格が必要なので、いざ日本語教師になれるチャンスが訪れた時のために養成講座に通ったり日本語教育能力検定に向けての勉強などをしておいた方がいいです。

養成講座は修了まで420時間かかりますし、検定は年に1度で合格率も低いです。私は資格を何も持っていなかったので日本語教師にはなれないかもと諦めかけたこともありました。

そして今の仕事を辞めて日本語教師になると決めたら、常に求人をチェックして応募してみることです。私も在職中でしたが、求人を見つけてとりあえず応募したところ合格し、韓国に行くことを決めました。

社会人になると今の仕事との折り合いなど難しいところですが、特に私のいる韓国だと求人が常にあるわけではないので日本語教師になれるチャンスもそうそうないと思って、思い切って応募してみてください。

韓国で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

韓国では毎日塾に通って勉強することが当たり前という習慣があります。そのため教師としては準備が大変なことは確かですが、教師を信じて一生懸命ついてきてくれる生徒も多いです。たくさん苦労しますがやりがいもあります!

韓国語ができなくても日本語教師にはなれますので、まず日本語教師になるためにできることはして準備しておくことです。そして積極的に応募してみてくだい!

そして韓国での私生活の面で心配事も多いかと思いますが、韓国は情が厚い国です。同僚の先生方や生徒たちが必ず助けてくれます。

みなさんが韓国で日本語教師になれるよう応援しています!!

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