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海外日本語教師経験談

カナダ バンクーバー 日本語補習校(2016年) カナダの日本語教師は需要が少ない

👩 Shirleyさん・ 27歳

総評

  • カナダ バンクーバー 日本語補習校
  • 雇用形態:専任講師 *時間給
  • 期間:2年 (2014~2016年) *退職
  • 月収:26,000円 (260カナダドル) *それだけでは生活は難しい
  •  ニューヨークアカデミー
  • 勤務時間:1日2時間 週1日勤務   *残業:教案・宿題・テストの作成・採点は時間外

カナダのカレッジを卒業し、卒業後に申請できる3年間の就労ビザを取得していましたが、カナダか日本で働くか迷っていたので、とりあえず帰国しました。その時に、日本でもカナダでも使える資格はないかと考え日本語教師を思いつきました。

そして地元福岡にあった日本語教師養成所で資格を取りました。その後カナダに戻る決意をし、日本から日本語教師の仕事を探しました。学校に直接問い合わせをしたりしましたが募集していないところが多く、結果日本語教師とは全く関係のない仕事を見つけカナダに渡りました。

その後、カナダの日本人向け求人サイトに日本語教師募集の求人があったので、応募をして日本語教師になりました。

学校は、日系カナダ人や両親の片方がカナダ人の幼稚園生から高校生が通う日本語補習校で、私が教えていた基礎科は毎週土曜日だけ開校していて、授業時間は午前13時から午後15時までです。

ですので、月〜金曜日は本職をしながら、土曜日に日本語教師をするというスケジュールでした。給与は時給日本円で約2000円で、本業がないと生活していくのは厳しいです。宿題とテスト作りと、その採点は時間外にやっていました。

学校のスケジュールは最初の30分間日本文化のクラス(そろばん・毛筆・硬筆・漢字)で、あとの1時間半が基礎日本語クラスです。私は文化クラスの硬筆と日本語クラスは2年連続で中学1年生を担当していました。

学校で使用する教科書は日本の小学校で実際に使われている光村図書のもので、中1のクラスは小4と5の教科書を使います。実際に日本の小学生に教えるのを少し簡単にした感じで自己流に教えるので日本語教師養成所で習ったことは全く活用しませんでした。

ほとんどの子が幼稚園から始めて途中で辞めたりするので、中学生までやっているのは積極的に日本語を学びたいとても勉強熱心な子ばかりだったので教えやすかったです。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

校長先生から「先生に全てお任せします」と言われ、自由な教育方針の学校でした。

そのため教案・宿題・テストは全て自分で考えなければならないので、最初のうちは大変で就労時間以外の授業準備時間がとても多かったです。

教科書と過去の先生の教案を渡されただけで、それを見ながらやりましたが、同じ中1でも年度ごとに生徒のレベルがかなり違うので、過去の先生の教案はあまり役に立たず毎回クラスの進み具合を見ながらクラス内容を考えていました。年度の最初は大変でしたが中盤くらいから生徒のペースやレベルがわかってくると楽になりました。

また、2年目は既に漢字テストや宿題のストックがあったので、生徒の進み具合に合わせて教案を考えるだけだったのでかなり楽になりました。

なぜこの日本語補習校を退職しましたか?

私情で2016年の年末に日本に帰ることになったので、区切りのいい学年末に退職をすることにしました。1年契約(9月始まりの6月終わりで8月まで夏休み)なので契約を更新しないという形で離職しました。毎年学年末には数名先生が辞められるので、私の時も他に離職される先生方がいらっしゃいました。

給与

月収:26,000円 (260カナダドル)
それだけでは生活は難しい

私は月曜日から金曜日までは本業で正社員として働きながら、土曜日に2時間日本語教師として働いていました。他の先生方も正社員としての本業がある方、もしくは主婦をされている方ばかりでした。

本業か扶養がなければ生活できないので、副業程度、また時間外に準備などあるのでほとんどボランティア感覚で考えたほうがいいと思います。

運動会や発表会、文化祭、ミーティングなどがあった場合はその時間分給与が発生します。写真は学年末の発表会兼卒業式の様子です。教会を借りて式をします。

通常は2時間の授業分の時給で給与が発生しますが、実際は30分ほど早めに行って印刷をして準備をしたり、クラス後片付けをしたり、宿題・テスト・教案作り、保護者のメール対応などがあるので時間外にもやることがたくさんあります。

給与の詳細を読む...

給与

  • 月収:26,000円

月収の内訳

  • 時給:2,000円

待遇

  • なし

雇用形態

  • 専任講師 *時間給

勤務時間

  • 1日2時間 週1日勤務   *残業 教案・宿題・テストの作成・採点は時間外

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 冬休み:3週間・夏休み:2ヶ月

長期休暇中の給与保証

  • 給与保証がない

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

授業が週1だったので特にスケジュール管理で大変だったと感じたことはありません。

授業内容など全て自分で考えなければいけないのと、宿題やテストの採点があるので本職の仕事から帰宅後に少しずつ作業して、授業がある土曜日には終わらせるようにしていました。

授業翌日の日曜日は何もしたくなかったので月〜金曜日に終わらせるようスケジュールを組みました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス8人

学習者層

  • 小学生
  • 中学生

スケジュール

土曜日
  • 13:00~13:30 文化クラス・硬筆
  • 13:40~15:10 日本語クラス
月〜金
  • 日中は本職で勤務、毎日帰宅後少しずつか1~2日で教案・宿題作りや採点
  • 日曜日 1日休めていました

就職活動

この日本語補習校で働くきっかけ・決め手は?

もともと日本にいる間からカナダの日本語教師の仕事を探していましたが、募集しているところがなかなかなく、結局カナダで全く関係ない仕事で働いていたところ、ネットの募集を見つけ、応募しました。ボランティア以外の日本語教師の募集自体がなかなかないので、チャンスだと思いました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

今まで大人に教えた経験しかなかったので、子供相手になるが大丈夫か聞かれました。子供に教えるのには保護者との関係性も必要になってくると言われました。

また、本職との掛け持ちが大丈夫かも聞かれました。日本語教師としてというよりは子どもと関わるのが大丈夫かということを重点的に聞かれました。

この日本語補習校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

日本の教科書を使った日本の小学校のような授業だったので、日本語教師養成講座で習った内容は全く活用せず、就職時にも必要ない資格でしたが、あとから校長先生に聞いた話によると日本語教師の資格があることは採用する上で高ポイントだったようでした。

他の先生は保育の資格がある人や元日本の子供英会話教室の先生などがいたので、日本語教師の資格よりは保育や子供の教育に関わる職歴があったほうがいいと思いました。

私の働いていた補習校ではなく全日制の日本語学校では教員免許が必要なところや、カナダの大学で日本語を教える場合はカナダで取得した学位が必要でした。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • JPCanada
    カナダの日本人向けクラシファイドサイト。日本語教師の求人が時々掲載されている。
  • Craigslist
    各国にあるクラシファイドサイト。時々日本語教師求人が掲載されている
  • indeed
    各国にある求人サイト。アプリもある。時々日本人教師求人が掲載されている。

就職活動で有効な手段は?

  • 『Douglas College』
    学校のウェブサイトの求人に日本語教師アシスタントが載せられていたことがあった。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 選べるほどの選択肢がなかった

応募時に必要とされた資格

  • なし

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 現地にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

カナダのカレッジを卒業した後、3年間の就労ビザが出たので日本に帰って就職するかカナダに残るか迷っていました。そのときに、日本にいてもカナダにいてもできそうな仕事を考えた結果、日本語教師を思いつきました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

2年目に教えた生徒さんのお母様から学年末に頂いたお手紙に書いてあったのですが、文化クラスは全てのクラスに硬筆を教えるので、前年から「この硬筆の先生が私の来年の担任の先生になればいいな」と言ってくれていたそうで、実際に私になってとても喜んでいてくれたそうです。

私のクラスが楽しく学校からフェリーに乗って2時間の登校でしたが毎回日本語学校に行くことを楽しみにしてくれていたと書いてあってとても感動しました。

また、私が教えていた中学1年生は、勉強や部活との両立が難しかったり、日本語への興味自体が薄れてしまって辞めてしまう子が多くなる年齢でした。

担当クラスにサッカーとの両立に悩んでいた子とご両親の離婚により日本語の興味が薄れてしまっていた子がいて、続けるか迷っていましたが次年度も続けていて、上の学年に上がっても私に挨拶に来てくれた時は嬉しかったです。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

学生のうちに日本語教師養成講座を受講したり検定試験を受けておくことはメリットしかないと思います。ボランティアやアルバイトや個人レッスンで、日本語でなくてもいいので教える経験をたくさん積んでおくと就職するときに役立つと思います。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

検定試験の合格率はかなり低いので、仕事などで勉強する時間がない場合は日本語教師養成講座を受けて資格を取ることをお勧めします。

私が行った日本語教師養成講座は全員社会人で当時23歳の私が最年少でした。

年齢層が様々でしたが、歳は関係なく同じ目標に向かって勉強して、今でも講座のクラスメイトと仲良くしていて、日本語教師情報を共有しています。

カナダで日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

まず初めに、カナダで働きたい場合はワーキングホリデービザを使うか、就労ビザを得なければいけません。私が持っていた就労ビザは、カナダのカレッジ(または大学)で2年以上勉強して得られるものです。

その他の就労ビザは、カナダの企業にスポンサーになってもらったりしなければなりません。日本語教師の正社員の仕事はなかなかないので、スポンサーになってもらうことは難しく、日本から就労ビザがない状態で仕事を探すのはとても難しいと思います。

また、どこの学校もできるだけ長期で働ける先生を探していることが多いので、1年間のワーキングホリデービザで先生を目指すのはボランティア以外では少し難しいかもしれません。

私が働いていた学校も他の先生たちもカナダに移住されている人、正社員の本職がある人ばかりで、ワーキングホリデーの人はボランティアとしてお手伝いに来てもらっていました。

カナダで日本語教師になる場合、日本語教師の資格の有無はあまり関係ないですが、取っておいて損はありません。実際に働いていた日本語学校の校長先生から資格を持っていたのも採用のポイントになったと言われました。

カナダの日本語学校の数は一般人向けの語学学校よりも私が働いていたような日系や日本人の親がいる子供向けの学校が多いので、幼児・児童教育の勉強をしたりして資格を取っておくと役に立つと思います。

それから、カナダの就職は日本語教師以外であっても経験重視のところがあるので日本語教師のボランティアをしたり、塾講師やプライベートレッスンなどアルバイトでもできるものがあれば人に教えるという経験をしておいたほうがいいと思います。

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