ヨーロッパで日本語教師として働きたい方へのアドバイス

ヨーロッパで働く日本語教師のみなさんに伺ったアンケート項目「この国・地域で働きたい方へのアドバイス」をまとめてみました。

  • 2025年03月26日

    イギリス 日本語学校 期間:1年 (2023~2024年)

    日本語教師の需要に対して、供給が余っているということが最大の注意事項だと思います。
    まず、イギリスでフルタイムの日本語教師の仕事を探すのはかなり厳しいと思います。
    YMSビザの広がりもあり、日本語を教えられる人材は増えている一方で、日本語自体に需要はそこまで無いと思います。

    民間の日本語学校だけでなく、現地校のAレベルの日本語や、日本語補習校の教師も視野に入れて求人を探した方が良いと思います。
    ただし、こういった求人は、職歴が無いと採用されにくいと思います。そして、どんなタイプの学校であれ、フルタイムの求人はほとんどありません。フルタイムでなければ、ホリデーシーズンは給与が発生しませんので、日本語教師一本で生計を立てるのは難しいと思います。

    👩 33歳・日本語教師歴 3年 経験談を読む
  • 2025年03月26日

    ポーランド 日本語学校 期間:6年 (2016~2023年)

    私は日本の日本語学校でも勤務したことがありますが、ポーランドの学校とは全然違います。こちらでは即日本語を使う必要がないので、日本語を勉強しても話す機会がありません。文法を教えるのも大事ですが、授業の時間だけでもできるだけ日本語を話させるようにすることが大事だと思います。(但し、目標を持ったクラスだと前述の私のように失敗するので、適宜判断が必要です。)

    またアジア圏と違い、日本に関する情報がまだ少ないです。そのため、日本文化や生活なども授業に取り入れたほうがいいと思います。

    ポーランドの日本語学習者は比較的おとなしい人が多いです。また発話を恥ずかしがる人もいます。日本の中高生の英語教育を思い出していただければ理解できるかと思います。ですので、初級者にはまず文をリピートさせて徐々に発話に慣れさせていくというのも大切だと思います。

    また、カタカナが嫌いな人が多いです。カタカナに魅力を感じないようで、なかなか覚えられません。できるだけ書く機会を作っていくといいと思います。

    現地語はもちろん、覚えた方がいいですし、学生からも喜ばれますが、それによって日本語の授業がいつのまにかポーランド語の授業にならないよう注意が必要です。

    👩 44歳・日本語教師歴 9年 ・職業訓練校 早稲田京福語学院修了 経験談を読む
  • 2022年10月24日

    ポーランド 日本語学校 期間:2年 (2020~2022年)

    「ポーランド」という国は、「歴史」に様々な場面で影響を受けている国です。政治に関する考え方で家庭や友情が壊れてしまったり、偽りと真実の境目が見えにくくなったりと、ポーランド人と生活してみないと分からない部分が多くあります。

    「ヨーロッパ」ではなく「ポーランド」という国で働きたいのであれば、歴史についていろいろな知識を予めつけておくことをおすすめします。上級クラスだと政治や経済の話もできますが、日本と違ってその場合、歴史が100%関わってきます。その際、学生たちとより良い議論を深めるためにも歴史の知識をつけておくことがベストだと思います。

    👩 27歳・日本語教師歴 2年 経験談を読む
  • 2022年09月26日

    イギリス 大学 期間:9年 (2013~2022年)

    検定に合格しても、420時間の講座を修了していても、日本語学科卒であっても「日本語教師」というのは常に学び続けることが求められる職業です。

    イギリスやヨーロッパで日本語を学ぼうとする層は、特に若い世代だと「漫画・アニメが好きだから」というのがほとんどです。旅行に行ってみたいという人が多く、逆に「ビジネスのために勉強したい」という理由はここ20〜30年で激減したとベテラン日本語教師の方から聞きました。

    「先生の好きなアニメは?」「日本語の勉強になる、先生のおすすめアニメ(ドラマ)はありますか?」とよく聞かれるので、生徒に好かれる教師になるために生徒の趣味に合わせるというのも一つの手だと感じます。

    👩 30代・日本語教師歴 9年 経験談を読む
  • 2021年12月07日

    ラトビア 大学 期間:3年 (2018~2020年)

    日本人があまりいない環境で日本語を教えたいという方、自分で考え色々と作り出していける方、異文化をポジティブに楽しめる方は、ラトビアは良い選択肢かと思います。そのような方にとっては、非常に充実した時間が過ごせます。

    また、一般的にラトビア人はパーソナルスペースが広いので、良い距離感を保ちながら、信頼関係を構築していくのが大切です。

    🧑 35歳・日本語教師歴 10年 経験談を読む

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