日本語教師の待遇
注意点
この記事は2010年に執筆いただたい内容のため、状況等が大きく変わっている可能性があります。ご留意の上お読みください。
国によってかなり違うらしい、日本語教師待遇
全体にいって厳しい、日本語教師待遇
「日本語教師」というと、ぱっと見、華やかなイメージを持つ人も多いようですが、国内国外を問わず、給料・報酬の点でみても日本語教師の待遇はあまり良いとは言えないのが現実のようです。
つまり、経済的成功を考えて日本語教師を目指すのは全くおススメできません。薄給でも良い、この仕事自体にやりがいを感じて働く、という人以外に続かないのが現実のようですね。
日本語教師、どうして薄給なの?
国内に関して言うと、日本語をしゃべれる人ならだれでも教えられる(=日本語教師になれる)という誤った見方があることが挙げられます。日本語を教えるという「スペシャリスト」認識がないために、評価が上がらず、それが給料にも反映されてしまうということでしょうか。
では海外では?ネイティブ教師は慢性的に不足していると言われますが、ネイティブ教師だからと言って特別待遇、という場合は少なく、現地基準の雇用形態・給与になる場合がほとんどです。
働く国によって、かなりバラツキが出てくるわけですね。アメリカやヨーロッパなどの日本と同じように経済発展している場所でなら、月に数10万、ボーナスも出る、という、日本感覚でそれなりに納得できる給与もありますが、発展途上の国ではそうはいきません。
残念ながら、こうしたシビアな環境のため、一生の仕事として日本語教師を続けていきにくい現状があると言われています。現地生活はなんとかなっても、日本に帰ったらどうするのか、不安になる教師がいるのもうなずけますね。
旧ソ連圏での日本語教師の現状(1)
ステータス性がない、「教師」職
これは日本語教師というより、教師という職に関する一般論ですが、日本では「医者」「教師」これらの職業はそれなりにステータス性を認められる、社会的に信頼度の高い仕事ですよね。でもどうやら旧ソ連圏では違うみたい。
医師・教師はキツイ仕事で(これは日本でもそうですね)薄給、しかも他の良い職に就けない人がなる・・・くらいの感覚で、ステータス性が全然ない職種のようです。
私の個人的感想ですが、「薄給→仕事が沢山→やる気のなさ」「きつい→疲れて身が入らない」といった悪循環がある気がします。
私が逆に生徒の立場で現地大学で学んでいた時、実際に働いている教師たちの中にも「本当に教える気があるのか?」と思えるような適当な人もいて、本気でこの仕事に取り組んでいる教師には気の毒な現状がありました。
理解できないでもありませんが、そういう適当な教師がいると、ますます周りの人に低く見られる元にもなってしまうと思います。
薄給なのも困ります
日本の教育機関・組織を通しての海外勤務は別として、現地採用の日本語教師の場合、報酬の面ではかなり厳しい現実があります。
私設語学学校での日本語コースを受け持っている私のケースでは、給料は時給制、日本のバイト君程度です。では大学などの正規の教育機関では?というと、これもそう良くはなく、経済的にはかなりギリギリのことが多いようです。
旧ソ連圏の某国で働いている私の知人も、大学の非常勤講師で月に2万欠ける(!)と言っていました(住まいは支給)。これはなにも日本語教師に限ったことではなく、非常勤講師をしている現地人でも、月3万とかザラに聞きます。
つまりこうした現状を考えれば、特別に悪い待遇、というわけでもないのでしょう。こんな現状ですから、現地採用の日本語教師でこの職業1本で食べていくのは、それなりにキビシイようです。
旧ソ連圏での日本語教師の現状(2)
時間外の仕事もそれなりに多い
まだまだきちんとした授業カリキュラムのようなものが存在しない場合、教師が自分で資料集めからカリキュラム組み立てまで行わなくてはなりません。ですから授業時間以外にも結構時間を取られることになります。
生徒に配るプリントなども、自身で作成し、自腹でプリント、ということも多々あり、時によると時間だけでなく、それなりのお金を掛けているな、と気付くことも。現地の先生が、よく生徒にプリントを一枚だけ渡して、「自分でコピーしてきて」という場面があり、みみっちいなと苦笑していましたが、若干その気持ちも分かった気も(笑)。
薄給の上、毎回プリント費用を天引きされてはたまらない、といったところなのでしょう。さすがに私はそこまでする気にはならず、プリント類は自腹でしていますが。
待遇がよいとはいえなくても、やりがいのある仕事
なんだかマイナス面ばかり並んだ気がしますが、そうはいっても生徒さんたちとの交流があり、やりがいや喜びを沢山感じられる仕事であるのも確かです。特に、新しい知識を得て喜んでいる生徒さんたちの顔を見るのは本当にシアワセ。もっともっと、限られた授業数の中でもいろいろ教えていってあげたいな、という気にさせられます。
日本との交流が少ないこの国では、まだまだ日本に関するデマ(?)みたいな情報も多く、「ホントのところ」を教えてあげられるのも嬉しいですね。日本のいいところ、悪いところひっくるめて、「日本が好き」といってもらえる、そんな風に貢献できたらと思います。
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