ベラルーシの人々はまじめで恥ずかしがり屋
生徒の興味のありかを探る
興味はいずこに?
教えるに際して、授業の方向性を見極めるためにも、生徒さんの興味のありかを掴むのは大事ですよね。でも、生徒さんの国民性によって、掴みやすかったり掴みにくかったりします。
日本で一時教えていた時にも感じましたが、あけっぴろげの国民性の方たちは、良きにつけ悪しきにつけ、すぐに表情や態度にありありあらわれて、分かりやすいです。質問しても好き嫌いをすぐに答えてくれるし、数回の授業ですぐ関心のありかが掴める感じです。
でもちょっと恥ずかしがり系の国民性の方たちは(日本人もその筆頭ですが)なかなか掴みにくいですよね。ベラルーシ人は、この後者に属する日本人タイプの方たちでした。
慣れるまで、反応がない!!
この点、この国の方たちはすごく日本人に似ていると思います。初めての授業の時に、すぐにそれを感じました。コースの初めでは、生徒さんたち同士もまだ顔見知りではありません。意見や好みを聞いても、なんとなく周りの顔色をうかがっている感じで、反応がほとんどかえってこないのです。まるで日本人みたいな反応。なんだかおかしくなってしまいました。
そうはいっても、無気力なために反応がない、というのとは違います。一人ずつに目線を合わせると、それぞれみんなきらきらした眼をしていて、実は言いたいこと知りたいことがいろいろありそうなことをうかがわせます。
ただ恥ずかしがり、周りを気にするためにストレートに表面に現れてこないのですね。生徒さんがお互いに、そして私に慣れてくれるまで、しばらくの間、教室の盛り上げは教師一人に任されることになります。
ビギナークラスと、以前からの続きクラスの雰囲気の違いは面白いほどです。続きクラスではみんなが和気あいあい、授業中でも様々な話題(もちろん日本語関係です)で盛り上がり、「オッケー、そろそろ授業ポイントに戻ろう」ということもしばしば。
私はこの自由な感じが大好きです。ビギナークラスもいつそんな段階に達するか?授業中たまに垣間見えるようになってくる「和気あいあいの芽」を見つけては楽しんでいます。
恐るべし(?)アニメの人気
やっぱり日本のアニメはすごい
いわゆる「アニメおたく」ではない私。海外のアニメ人気についてはよく聞いていましたが、以前はいまいちピンときませんでした。ディズニーなんて、技術的にも進んでいるし、特に日本のアニメに限った事じゃないんじゃないの?なんて。
でも、一時北米の方に住む機会があり、その折に子供たちの見ているアメリカ製アニメに触れて納得。何十年前のもの?と思えるような映像なんですよね。へえ、確かに日本のアニメはスゴイんだ、とそれなりに認識したのはこの時からでした。
表面的にアニメーション技術の観点から感心していたのですが、(アニメ好きには無知と怒られそうですが、ご勘弁を)アニメ独特のストーリー性、カリスマ性。全てを理解はできないけれど、海外から見た日本のアニメ人気、私にアニメを再評価させる、興味深いものがあるのは確かです。
ロシア圏でも根強い人気
ロシア圏でもアニメの人気はすごいです。DVDショップに行けば、「戦争もの」「ホラーもの」「コメディ」「ロマンス」「クラシックもの」などと並んで、堂々と「アニメ」のコーナーが。
ロシア語にも「アニメーション」にあたる言葉がちゃんとありますが、現地のアニメファンの子いわく、それと「アニメ」とは別物なんだとのこと。彼によると、一般の「アニメーション」は子供向け一般のもの(このカテゴリー分けではディズニーもここに含まれてました)、「アニメ」はレッキとした大人(若者)向けジャンルということになるらしい。
日本語に興味をもつきっかけの一つとして無視できない「アニメ」、これだけの世界的評価を受けるとは、やはり立派な現代日本文化の一つだと思います。アニメがきっかけで日本人のメンタリティー、文化、言語に興味を持ってくれる人も多いわけですから、感謝しなくちゃとつくづく思います。
生徒が子供の場合
大人とは一味違う、子供の反応
個人レッスンで教えている中には子供さんもいますが、大人との反応の違いが面白いですね。おのずと、授業のアプローチもまったく違ったものになってきます。
まず、子供さんたちは反応がとってもストレート。興味があるかないか、すぐに分かります。また、大人は、自分はグラマーに強いけれど、リーディングに弱い、等と自分で冷静にチェックしたり、文法はキライだけどきちんと押さえなくちゃ・・・といった考えが働きますが、子供にはそんな冷静な判断はありません。
好きか嫌いか、それだけで授業への取り組みが全然違ってくるわけです。おのずと、教師側がその子の興味を引くように、いわば味付け調理して課題を提示、取り組ませる必要が出てきます。
ストレートなのも良いところです
このように、興味が持てないとなったら全然取り組んでくれない、という難しさがあるのが子供たちですが、その分、こちらの上手なアプローチ方法で、実際それほど興味のない分野にうまく興味を引けた時には、冷静な大人相手にはない「やった」感を味わうことができますね。
また、興味のある分野にはこちらがうんざりするほど根気強く取り組むのも子供たち。ひらがなが書けるようになったことが嬉しくて、すでにレッスン時間終了しているのに止まらなかったり、次の授業までに興奮してノート一杯ひらがなで埋め尽くしてきた子もいました。
クラスメートにもいろいろ教えてあげたとか(笑)。こんなストレートなやる気を見せてくれるのも子供たちです。こちらのアプローチによって反応がはっきりと変わる、それが子供たちを教える醍醐味の気がします。
生徒の“やる気”に脱帽!
まじめな生徒たち
日本で大人の英語レッスンコースを教えていた時には、もちろんみんな授業中は真剣に取り組んでいますが、宿題となると結構お寒いのが現状でした。みんなそれなりに日々の生活で忙しいのだろうし、もちろん大人の語学コースとなれば、学校とは違って無理やりやらせるわけにもいかず、有志のみ・・・みたいな感じが多かったんですよね。
そんな経験もあったため、ここでも宿題に対しては同じ感じかと思っていたら、大違い。みんなまじめに宿題をしっかりやってきます。(もちろん全員が全員ではありませんが。)
うっかり私が宿題を出し忘れたりすると、「先生、今日の宿題は?」と逆に催促されるほど。「みんな宿題もバッチリやって、まじめだよねえ・・・」と聞いたら、「だってお金出して学んでいるんだし、学べるだけのことはしっかり学びたいから」とのお答え。お見事!
テストにも、みんな真剣に取り組みます。授業を先へ進めるか、ちょっと立ち止まって復習テストをするか?というチョイスなら、みんなテストを選びます。きちんと自分の弱点をつかもうとする真摯な態度のあらわれですよね。
実は陰でもしっかり勉強している!
ベラルーシ人も、ある意味日本人に似てシャイで奥ゆかしいので、どれくらい勉強しているの?どんなふうにしているの?とストレートに聞いてもあまりはっきりした答えは返ってきません。
でも先日、ある生徒さんのノートをなにげなく覗いたら、漢字がびっしり!彼女は学んだ漢字を覚えるために、コツコツ漢字練習ノートを作っていたのです。細かな丁寧な筆跡で、ページ一杯に繰り返されている漢字たち。
彼女によると、「このノートで3冊目。」感動してしまいました。「宝物になるね」と言ったら照れたように笑っていました。私の目の届かないところでも、こんなにまじめに日本語に取り組んでいる生徒さん達。教師冥利につきるというものです。
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