日本語を教える、その準備

注意点

この記事は2012年に執筆いただたい内容のため、状況等が大きく変わっている可能性があります。ご留意の上お読みください。

国語・日本語は違います

日本語は母国語なんだから

以前、テレビで「日本人の知らない日本語」というドラマを放送していました。主人公は教科書を見て「こんなの小学生レベルじゃ~ん!」と言っていたのですが、確かに、日本人にとってはそうですね。子供の頃から日本語を話しています。そして、学校に入ると、国語の時間にそれを体系的に学びます。

初めての英語の時間はどうだった?

ここで、初めて英語を勉強したときのことを思い出してください。「どうしてIの後はamで、youの後はareなの?どうしてIは大文字にしなくてはいけないの?」などと思いませんでしたか?どうして?だらけだったと思います。

そして、それらの?に先生は説明しながら、答えてくれましたよね?まさにあれが、いや、それ以上に説明が必要なのが、日本語教師なのです。

何を教えるのか?を考えよう

例えば語尾に付く「か」を考えて見ましょう。日本語を勉強している生徒さんたちに、あなたはどうやって説明しますか?日本人にとっては、無意識に使っているこの「か」、ただ何かを聞くときに付ければいい、ではだめですよね。

語尾を上げて言えば疑問やお願い、下げて言えば考え中や納得の意味で使う、などを例をいくつも挙げて説明します。そうやって、ひとつひとつを説明して、生徒さんに「日本語」を教えるのです。しかも、専門用語など使わずに、いかに普段の事柄を例にして分かりやすくするかが大事なポイントです。

勉強し直し?

こう考えていくと、普段無意識に使っている言葉も、自分で?と思うことがたくさん出てくると思います。ですから、日本語教師になるためには、自分で疑問をたくさん見つけて、その答えを自分で探していかなければなりません。

改めて日本語の勉強をすることが必要です。普段から、何気ない一言も「どうしてこういう言い方なんだろう?」と自問自答していくことを、私はお勧めします。

文法用語、覚えていますか?

連体形、連用形、それから・・・

学生だった頃の国語の時間を思い出してください。頭に付けるのは「接頭語」、真ん中で繋ぐのが「接続語」、おしりに付けるのが「接尾語」なんて勉強しませんでしたか?

日本語教師を仕事にするなら、このような言葉、いわゆる文法用語をしっかり勉強しなければなりません。と言っても、すべて丸暗記ではなく、必要な時に使えるように、普段から身近に感じれば良いのです。

手強い動詞

さて、その中で、一番困りものなのが動詞に関する文法用語。確か、国語の時間では「未然・連用・終止・連体・仮定・命令」なんてありましたよね。また「五段活用・上一段・下一段」なんてのもありました。ところがこれ、使う場所、使わない場所があるんです。 中国を例にとって見ると、大学・大専などでは使いますが、会話学校などでは使いません。どうしてなのでしょう?

とにかく分かりやすく!

まあ、中国では漢字を使いますから、国語と同じでも大丈夫、むしろ分かりやすいのかもしれません。しかも、標準となっている教科書は、日本の国語を基に作られています。

しかし、欧米などではどうでしょう。「mi-ze-n」なんて覚えやすいですか?答えはNo!ということで、それよりももっと分かりやすくすればいい!という考えで、国語とは違う名前が使われています。海外での日本語教育用の文法用語があるのです。  

例えば、連用形は「ます形」「て形」など、実際に形が変わる時の言葉を使ったり、五段活用の動詞は「Ⅰグループ」、上一・下一段は「Ⅱグループ」、カ変・サ変は「Ⅲグループ」と、グループに分けています。私は個人的に国語のよりも、海外での日本語教育用のこちらのほうが好きです。自分にも分かりやすいからです。

自分が分からなければ、教えることはできません。生徒さんから質問された時に、すらすら~っと答えられるように(答えられなくても調べてから答えてあげればOKです。私も最初はできませんでした・・・)、しっかりとおさらいをしておきましょう。どこでも仕事ができるように、国語&日本語教育どちらの分け方も、またそれらを結び付けておくことも忘れずに!

教材と一口に言っても・・・

教科書いろいろ

教材、といえば、まずは教科書です。学校によってその種類は数え切れないほど。まずはいくつか、例を見てみましょう。

1.みんなの日本語  
これは海外では有名な教科書です。日本語を独学で勉強する人もよく使っています。

2.会話学校独自の教科書
学校それぞれのものです。「みんなの日本語」を基にした流れになっていることが多いです。

3.分野に分かれた教科書
読解(文法含む)・聞き取り・会話・作文など、的を絞った教科書です。

4.級別に分かれた教科書
日本語能力試験に合わせて初級(5・4・3級)中級(2級)上級(1級)と分かれています。

5.能力試験向けの参考書
これは教科書ではありませんが、日本語教師として、どの言葉がどの級なのか、ある程度知っておかなければなりません。授業中には使わなくても、自分にとっての教科書、ですね。

文字だけでは・・・

「百聞は一見にしかず」の言葉の通り、見たほうが理解しやすいことが多々あります。どんなものを使って見せますか?

1.絵カード
市販のもの、ダウンロードして作ったもの、手書きで作ったもの、たくさんあります。特に初級を教える時にはありがたく思えます。

2.パワーポイント
画面で見せる手もあり。絵に限らず、同じ内容の授業を複数回する時は黒板書き省略にも役立ちます。大学・大専などは各教室にプロジェクター完備のところが多いです。活用度大。

3.実物
例えば「浴衣」は写真よりも、実物のほうが生徒さんも実感できますよね。日本の伝統的なおもちゃ(かるた・けんだま・おはじきなど)も、あるとかなり重宝します。

他にも挙げたらきりがありません。つまり、何でも教材になり得るということです。言葉は身近なものから覚えていくものです。発想を大きく広げて、どんなものでも教材にしてしまいましょう。

教材の準備は必須!

楽しい授業

またここで、学生の頃を思い出してみましょう。どんな授業がつまらなかったですか?私は、教科書に沿って、ありきたりな説明をえんえんとしていた先生の授業がつまらなかったです。

ですから、日本語教師になった時、そんな授業だけはしない!と心に決めました。もちろん教科書は使いますが、それ以外に生徒さんが興味を持ってくれるようなものを用意して、お互いが楽しい気持ちで勉強できるようにしています。

教案はあっても・・・

会話学校のように、各課について「教案」が揃っていても、やはり自前の「教材」は必要です。教案のない大学・大専なら、なおさらです。  

例えば、その日のトピックの中に「ひなまつり」があったとしましょう。言葉だけで、生徒さんは理解できるでしょうか。それよりも、写真で雛人形を見せたり、本物は無理でも、折り紙で人形を作ったり、歌を歌ったりと、いくらでも理解しやすい方法がありますよね。実感は身につきやすいです。

意外にかかります

さて、ではこの教材の準備ですが、これが意外とかかります、時間とお金が・・・。まあ、お金に関しては、学校側がOKしてくれれば問題はありません。ただ私は、自分で作った教材は自分の物にしておきたいので、少しくらいなら、と自腹ですることが多いです。  

時間に関してですが、これは本当にかかります。日本語教師を何年もしていても、なんだかんだいつも作ってます。教科書によって、教える内容によって、以前の教材に手を加えたり、新しく作ったりです。特に、日本語教師を始めた頃は、せっかくのお休みの日も返上でした。

でも、どれだけ時間がかかっても、かけた分だけ自分に返ってくるものです。生徒さんの反応、今後の再利用、自分の中に知識としての蓄積、形はいろいろです。決して無駄にはなりません。面倒と思わずに、自分ならではの教材を武器に、どーんと楽しく授業をしていきましょう!

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