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日本国内 日本語教師経験談

国内 日本語学校 日本語以外の事も教える、楽しい日々でした

ラザロさん・ 28歳・ 女性 👩 ・ 日本語教師歴 2.5年

総評

  • 国内の日本語学校
  • 雇用形態:非常勤講師
  • 期間: 2年(2010~2012年) 退職
  • 月収:7万円

日本語教師として働いた期間は2年半と短かったですが、その中身はとても濃く、人として成長できた2年半でした。

専門学校を卒業したての私を雇ってくれたのが、川崎市内にある日本語学校でした。模擬授業では実際の学生さんに授業をおこないました。

採用されてからの日々は、とてもめまぐるしいものでした。1クラスを2人の教師で担当するため、授業が終わってから引継ぎ書を毎回メールで送ります。そして授業中に行った小テストの採点や、次の日に行う小テストの作成なども授業後にします。

新人の私は先輩の先生が授業を見てくださり、授業後にはフィードバックをしてくださいます。仕事が遅かった私は授業後、全ての業務を終わらせるのに3~4時間かかることも普通でした。

もちろん授業外の時間は、残業代等の給与は発生しません。先輩の先生方は授業後30分も残らず帰って行かれる方がほとんどでした。

日本語教師はとてもハードな仕事です。残業は当たり前ですし、授業準備に割く時間も最初のうちは半日ほど必要な場合が多いです。私の場合は授業が終わったその日から次の日の授業準備にとりかかったり、休日も常に授業で使えそうな表現やアクティビティを探していました。

日本語教師として、「聞いていて分かるから」と学習者が間違えているのに放置することは厳禁です。極端な例ですが「ありがとうございます」を「アリガトゴザマス」と言っているのに訂正しなければ、それが原因でアルバイトを落とされる場合だってあるのです。

しかし、そんな大変ささえも吹き飛んでしまうくらい、毎日の学生との時間は楽しいものです。

まだ初級で語彙も少ない中、必死に理由を伝えようとする気持ちは分かるのですが、さすがに遅刻の理由が「風が強かったですから、自転車が…大変ですから、遅れました。」と言われたときには、吹き出しそうになりました。

学生としては、向かい風で自転車に乗るのが大変で遅れた、と言いたかったようです。しかし、学生が大人といっても、日本でのルールや慣習にそぐわない場合はきちんと注意するのも日本語教師の仕事です。

分からないままで困るのは学生たちですので、遅刻やカンニングは特に厳しく注意していました。

やはりボランティアのときとは違い、お金をいただいて働いている分、より責任を強く感じるようになりました。

他の教育機関と比較・検討しましたか?

専門学校内の日本語科も検討しました。しかし、多くの場所で4年生大学を卒業していないと申し込みすらできないといったところが多かったです。

専門学校を卒業した当時は放送大学に在籍中だったため、大学卒業の資格がありませんでした。その他には企業の日本語教師も考えましたが、そちらは経験者のみで、しかも年数が5年以上など長く必要だったので諦めました。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

初級クラスといえど、ひらがなが読めない学生から簡単な会話ができる学生まで同じクラスなので、学習スピードの調整が難しかったです。

本当はまんべんなく学生に発言してもらうのですが、あまり話せない学生には、授業中になるべく簡単な質問を投げかけたり、話せる学生にはより深く聞いたりと学生に応じて対応を変える必要がありました。

さらに、クラスのスピードについていけない学生は授業後に残ってもらい、補講をしていました。こちらは無償で行うものでした。

なぜこの日本語学校を退職しましたか?

精神疾患になったためです。本当は卒業まで責任を持って担当したかったのですが、出勤することすらままならなくなり、そのまま退職させていただくこととなりました。

医者からは仕事のストレスと言われましたが、病気が完治したらまた日本語教師として働きたいと考えています。

給与

給与:7万円/月 ・非常勤講師

新卒で経験もない中、時給2000円以上いただけたことは本当にありがたいことでした。その分、いただくお金に見合った仕事をしなければと自分を追い込んでしまったことも事実です。

私は新人だったので、授業準備や授業後の業務にお金が発生しないのは当たり前だと感じていましたが、他の先生方も無償で補講を行ったり、授業後に30分~1時間ほど残って業務をされているのを見ると、待遇面としてはもう少し改善されてほしいと思います。

給与の詳細 情報を読む...

月収 7万円

  • 時給:2,200円
  • 交通費:8,000円

待遇

  • 交通費

長期休暇中の給与保証

  • 給与保証がない

仕事のかけもち

  • かけもちしている 他1ヶ所
  • 日本語教師以外の副業に就いている

授業形態・勤務スケジュール

クラス運営で大変だったことは?

大人とはいえ、クラスをまとめるのは大変でした。板書をしている間におしゃべりを始めたり、こっそり手紙を回していることもありました。常にアンテナを張り、なるべく背を向ける時間を作らないようにしました。

学生に答えを言ってもらうときも、間延びしないようにテンポ良く進めていかなければならないので大変でした。ランダムに当てたり、チェーン方式で隣の学生に質問していく、といった方法にしたりしました。

受け持ちのクラスの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス約20人

学習者層

  • 社会人

スケジュール管理で大変だったことは?

やはり常に授業で使える表現や例文を考えてしまうので、仕事とプライベートを分けることがうまくできず苦労しました。友達とおしゃべりをしていても、ディズニーランドに行っても「この表現使えるな」と考えてしまっていました。

1週間のスケジュールを読む...

スケジュール

1日の時間割
  • 9:00~12:30  
    初級クラスを4コマ 休憩各10分(学生と会話、小テスト採点)
  • 12:35~13:00  
    居残りで漢字テスト、遅れている学生の補講など
土日
  • 土・日:授業のない日は授業準備や小テスト作成などをずっとしていました。

教案作りで参考にしているサイトは?

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

自己紹介、志望動機、日本語教師を目指した理由、専門学校ではどんなことに力を入れていたか、10年後には自分はどうなっていると思うか、ボランティアと学校で働くことの違いをどう考えているか、年齢の近い学生との接し方についてどう考えているか、について聞かれました。

模擬授業ではどのような課題が与えられましたか?

意向形の導入~練習です。

実際の学生を前に授業をすると聞いていたので、話すスピードや使う語彙には細心の注意を払いました。

みんなの日本語で、意向形までに出てくる語彙が何かをきちんと調べ、学生に話を振るときも未習の言葉を使わないように気をつけました。

あとは分かりやすい導入の例文を考えることに時間を費やしました。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

忍耐強さ、そして打たれ強さが必要だと思います。学生の日本語が上達するように何度も繰り返す忍耐力と、時には嫌われる覚悟も必要になります。

学校では外国語は一切話せないように振舞うよう言われていたので、語学レベルは必要ないと思います。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

その他就職活動で有効な手段は?

  • 各日本語学校に直接メールや電話で問い合わせる

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 通勤時間

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了
  • 日本語教育能力検定試験合格

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接
  • 模擬授業

日本語教師全般に関する質問

どうして日本語教師を目指しましたか?

子供の頃から英語を習っていて、『逆に日本語を外国の人に教える仕事はあるのかな?』と思ったのが最初のきっかけです。そこで初めて『日本語教師』という仕事があることを知りました。

それから中学卒業後に高校留学をし、海外の友人たちに互いの言語を教えあったりしているうちに、うまく説明できないことが多いことに気づきました。自分の将来を考えるなかで、日本語教師になりたいという思いが強くなっていきました。

日本語教師をやってよかった!どんな時に実感?

授業があっという間だった!と学生が驚いていたときには、達成感があります。それだけ集中力を切らすことなく授業が進められたということですから。

あとは、なかなか合格点に達しなかった学生が漢字テストで満点をとってくれたときです。一人一人、苦手な文字は把握していますが、前回間違えたところが今回は正解できた、と言った瞬間も嬉しいです。

国内でよかったと感じるのは、テキストも生教材もたくさんあるところです。海外だと日本のものを揃えるだけでも大変だと聞きます。あとは、学生が学習した文法や語彙を実際に使う場がたくさんあることです。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?

辞めたいと思ったことは正直ありませんでした。たしかに大変な仕事です。それでもやっと自分の夢を叶えたばかりだったので、とにかくがむしゃらに頑張っていました。

しかし、連日の残業や授業準備に追われ、精神疾患になってしまいました。そのため、辞めざるを得なくなってしまいました。

学生のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

日本語教師はいつでも出来る仕事ですし、人生経験が豊富な年配の方のほうが様々な学生の状況に対応できるという利点もあります。

しかし、若いからこそ学生の目線になって考えることができるということもあります。卒業してすぐに日本語教師として働きたいのであれば、ボランティアで日本語教師をすることをオススメします。

まずはとにかく場数を踏むことが大事です。そこで学習者の意外な間違いや質問に対応できるようになるのが大事ですよ。

社会人のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

社会人として働いてきた経験が、きっと授業に役立てられると思います。

まずは養成講座で日本語教師の基礎作りをすることをオススメしますが、模擬授業をたくさんやってくれる学校を選んだほうがいいです。

あとは教案を添削してくれるところかどうかが大事です。やはり現場では即戦力を求めているので、そういった点に注意して学校を探されてはいかがでしょうか。

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