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日本国内 日本語教師経験談

国内 日本語学校 学生と一緒に自分も成長できる仕事です

YUKOさん・ 40歳・ 女性 👩 ・ 日本語教師歴 2年

総評

  • 国内の日本語学校
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間: 2年(2019~2021年) 現在も勤務中
  • 月収:23万円

日本語教師の仕事は、非常勤講師からスタートし、経験を積んでから常勤講師になる事が多いと思いますが、最初から常勤講師でのスタートでした。

常勤講師の仕事は授業だけでなく、学生の生活指導や学校行事、またシラバス作成、テスト作成、教材考察…様々な業務があり、仕事を始めたばかりの頃は、全てが分からない事だらけで、大変でした。

業務時間内では、授業準備が終わらず、最初の方は休みの日に授業準備をしたりもしました。

しかし、色々な業務に携る事で、自分のレベルアップに繋がりました。
また、常に先輩の先生方が近くに居てくれたので、分からない事を、相談しやすい環境だった事も助かりました。

授業準備も1度取り扱った事のある項目は、2回目はそんなに時間を掛けずすることができるので、段々と休日に仕事をする回数も減っていきます。

日本語教師は、研究した事、授業、全てが自分の知識や経験となり、財産になります。

どんな仕事も初めての事は慣れるまで大変です。
日本語教師は、マニュアル通りに進まないので、尚更大変だと感じると思います。

でも、授業が上手く言った時の達成感は何事にも変える事が出来ません。
今までやった仕事の中で一番のやりがいを感じています。

他の教育機関と比較・検討しましたか?

養成講座を修了し、一番最初に面接を受けた学校で直ぐに常勤講師として採用が決まったため、他の教育期間と比較・検討はせずに決めました。

非常勤講師からのスタートを覚悟していたので、常勤講師での採用を断る理由は無いと思いました。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

国や宗教によっては、男尊女卑や年功序列の概念がまだ残っている事に最初は戸惑いました。

教師という立場から注意をしても中々聞き入れてくれず、最初は苦労しましたが、学生とコミュニケーションを取ることで、彼らの考えや受けて来た教育を知る事ができましたし、こちらの話も聞いてくれる様になりました。

日本の常識や考えを当たり前と考え押し付けずに、お互い歩み寄る事が大切だと学びました。

給与

給与:23万円/月 ・専任講師 *正規雇用

現在持ち家に住んでいるため、家賃が掛からないため、生活は問題無くできます。
年に1、2回の旅行や、普段の遊びなども我慢せずに出来ていますが、貯金はあまり出来ていません。

一人暮らしの同僚もお弁当を持ってくるなど、少し節約はしておりますが、生活は問題なく出来ていると思います。

日本語教師の給与は、一般の仕事よりも低いと思います。経験年数を積んでも、一般企業の様に、年収500万円以上の給与が貰える事は無いと思います。

常勤勤務のため、現在は授業準備や採点、その他業務は授業の入っていない時間にする事ができるので、残業はありません。

専門知識を要する仕事なので、もう少し社会的に認められ、給与も改善していって欲しいです。

給与の詳細 情報を読む...

月収 23万円

  • 基本給:23万円

待遇

  • 交通費
  • 有給
  • 社会保険
  • 健康診断

勤務時間

  • 1日8時間 週5日勤務
  • 残業 残業なし

仕事のかけもち

  • かけもちしていない

授業形態・勤務スケジュール

クラス運営で大変だったことは?

現在はコロナの影響で学生の人数が減って、1クラス10人程度のため、一人一人に目が行き届き易いのですが、20人クラスだった時は、一人一人を見る事が大変でした。

授業中は机間巡視を行って居ましたが、目を離している間にゲームや居眠りをする学生に注意しながらの授業は大変でした。

また、作文の授業など、一人一人の文章を読んでアドバイスをしなければいけないため、その時間は他の学生を見る事が出来ず、自主的に学習する意欲が少ない学生の対応は大変でした。

受け持ちのクラスの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス10人

学習者層

  • 大学生
  • 社会人

学生の主な出身地

  • 中国

スケジュール管理で大変だったことは?

日本語教師を始めたばかりのころは、授業準備休日が潰れてしまう事もありました。

そのため、休日に授業準備を行う際は、「2時間で終わらせる」など、自分にタスクを与えてやる事で、無駄に時間を掛けずにやる事ができました。

また、「授業準備は仕事ではなく、自分の日本語教育の学習の時間」と考える事であまり苦痛を感じませんでした。

1週間のスケジュールを読む...

スケジュール

  • 9:00~12:30  
    中級クラスを4コマ
火曜日
  • 13:30~16:30  
    初級クラスを4コマ
水曜日
  • 9:00~12:30  
    中級クラスを4コマ
  • 13:30~16:30  
    中上級クラスを4コマ
木曜日
  • 13:30~16:30  
    中級クラスを4コマ
金曜日
  • 13:30~16:30  
    中級クラスを4コマ

教案作りで参考にしているサイトは?

  • 日本語教師のN1et
    みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱの教案を作成する際に参考にしています。特に導入方法を参考にしています。
  • ちよさんぽ
    日本語教師のN1et同様、みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱの教案を作成する際に参考にしています。特に導入方法を参考にしています。

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手を教えて下さい。

養成講座修了後すぐにハローワークの窓口で相談し、紹介していただきました。最初は非常勤講師としての就労を考えていたのですが、面接時に、常勤講師として働かないかと打診していただいたため、この学校に決めました。

面接で何を聞かれましたか?

今までの社会人経験や、外国人に対する考えを聞かれました。また、何故この学校を選んだのかを聞かれました。どこの学校でも志望動機は聞かれると思いますので、面接する前に学校のホームページを見て、経営理念や、教育論を読んでおくと良いと思います。

模擬授業ではどのような課題が与えられましたか?

みんなの日本語14課 テ形の導入を模擬授業で行いました。

教案は、サイトを参考にしながら作成しました。緊張はどうしてもしてしまうので、大きな声ではっきりと話す事を心がけました。実際に、模擬授業終了後「声が聞きやすかった」と評価していただきました。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

前職では営業も行っていたため、初対面の人ともコミュニケーションを取る事には慣れていました。また、プレゼンなども行っていたため、人の前に立ち、説明をする経験は日本語教師にも生かせたと思います。

簡単な日常会話程度の英語力を持っていますが、学校では直説法で授業を行っているため、外国語は特に必要ないと思いました。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • 日本語教育学会
    日本語教師の求人だけではなく、日本語教育全般の求人があります。
  • 日本語教師の集い
    国内・海外・オンラインなど、様々な形態の日本語教師を募集しています。
  • 日本村
    国内の日本語教師の求人が多いです。

その他就職活動で有効な手段は?

  • ハローワーク
    ハローワークのみに求人情報を出している学校もあります。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 学習者が学生
  • 給与・待遇
  • 通勤時間

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

友人のお母さんが日本語教師をしていて、日本語教師の仕事の話を聞いた時から興味がありました。

前職でキャリアアップの機会をいただいた際に、「自分が本当にやりたい事は何か」を考え、日本語教師の道を選びました。

「日本語教師をやってよかった!」どのような時に実感しますか?

授業のあと、学生に「分かりやすかった」「授業があっという間に終わった」と言って貰えた時に、喜びや達成感を感じます。

また、同僚と文型について話していると、他の先生も集まってきて、いつの間にかみんなで一緒に考えています。

学生のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

大学で日本語教育を専攻するのも良いし、養成講座や日本語教育能力検定も良いと思います。掛かる費用が異なるので、経済状況で選べば良いと思います。

社会人のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

「いつまでに日本語教師になりたい」と、期日が決まっている方は養成講座をおすすめします。
日本語教育能力検定試験は1年に1回しか無いので、合格出来なかった場合、日本語教師への道が1年先延ばしになります。

逆に、「いつかなりたい」という考えであれば、日本語教育能力検定試験がおすすめです。検定料のみで取得できるので、経済的です。

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