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日本国内 日本語教師経験談

国内 日本語学校 毎日が発見!だから辞められない

ぷくぷくさん・ 46歳・ 女性 👩 ・ 日本語教師歴 3年

総評

  • 国内の日本語学校
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間: 2年(2015~2017年) 退職
  • 月収:21万5,000円

日本語教師は毎日が発見です。日本文化の良さに気付いたり、それまで考えることなく使っていた日本語の仕組みや語彙の使い方を意識したり。私は、それが楽しくて今でも日本語教師を続けています。

日本語教師をしていると、クスッと笑ってしまう、学習者の誤用に出会うことも多々あります。先日、学習者に「日本に兄弟はいますか?」と聞くと、少しの間をおいて、「ちょっと兄弟がいます。」というのです。「ちょっと兄弟?」詳しく聞くと、お母さんのお姉さんの子供、いとこのことだったのです。「ちょっと兄弟」そう言いたくなる気持ちもわからないわけではないような気がして、一人心の中でクスッとしてしまいました。

また、ドキっとしたエピソードもあります。ネパール学生が国の自宅の写真の見せてくれたときのことです。

台所、庭、料理をしているところなど、5~6枚の写真を見せてくれました。その写真を見終わったとき、学生が、「気持ちがわるい写真を見せてごめんなさい。」と言ったのです。私は「え、?」と聞くと、「汚い写真だから。」と言うのです。私は、「そんなことないですよ。その国の文化だから、そんな風に思わないで。」と声をかけました。

時に学生は日本に来て、引け目を感じながらも夢を実現するために頑張っていることに、気づきました。

日本語教師は、給料もそれほど高くなく、授業準備に時間がかかり、割に合わない仕事だという人もいます。給料面だけを見ればそうかもしれません。でも、学生から刺激を受け、学生と共に成長できる、やりがいのある仕事だと思います。

他の教育機関と比較・検討しましたか?

他の教育機関と比較、検討はしませんでした。理由は、実務経験がなかったので、選択肢が狭かったからです。

また、資格をとってからかなり時間が経っていて、日本語教育界の情報もなかったので、日本語学校以外の職場が思いつきませんでした。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

授業準備に苦労しました。まずは、教授内容を整理し、教案を書き、そして、授業で使うプリントや絵カード、写真を用意します。毎日、準備に追われていました。

また、学習者のレベルが異なり、苦労しました。理解の速さ、文字を書く速さが違うので、早く終わる学習者のためのプリントを用意したりしました。また、学習者の学習意欲にも差があり、苦労しました。

居眠りをしてしまったり、スマホでゲームをしていたりする学習者もいたので、注意するのが大変でした。教科書(写真)、筆記用具を持ってくる習慣のない学生も多かったです。

なぜこの日本語学校を退職しましたか?

主人の転勤に伴い、やむなく退職しました。最初は、時期が10月だったので、あと半年、3月まで勤務を続けたいと思い、引っ越した先から通うことを上司に相談しました。通勤時間2時間15分、通勤定期が一か月3万円以上かかる場所だったのですが、通勤の許可をもらいました。

でも、起床時刻と帰宅時刻を考えると、通う自信がなくなり、9月いっぱいでの退職を選びました。

給与

給与:21万5,000円/月 ・専任講師 *正規雇用

私の場合、一人暮らしで家賃を払い、生活していたので、ぎりぎりでした。ただ、ボーナスが年2回出るので、助かりました。基本給は20時間のみなし残業込みだったので、勤務時間を超えて仕事をしても残業代が出ませんでした。授業の準備やクラス担任業務で月、20時間以上は時間外で働いていたと思います。

有給休暇は、学生の夏休みなどの長期休暇の期間は取りやすかったです。また、1時間単位で取ることもできたので、ちょっとの用事も、授業のない時間に有給休暇をとって済ませることができたのでよかったです。

給与の詳細 情報を読む...

月収 21万5,000円

  • 基本給:21万5,000円

待遇

  • 交通費
  • 有給
  • 賞与 年2ヶ月分
  • 健康診断
  • 保険(共済組合)

勤務時間

  • 1日8時間 週5日勤務
  • 残業 残業なし

長期休暇中の給与保証

  • 勤務している教育機関で給与が発生する仕事がある

仕事のかけもち

  • かけもちしていない

授業形態・勤務スケジュール

クラス運営で大変だったことは?

レベル別にクラス分けがされていたが、下のクラスでは、日本語の理解や学習に対する意欲が低く、大変でした。スマホや居眠りをさせないために、また、理解を深めるために、写真や絵カードをなるべく使うようにしました。

また、卒業学年は夏休み明けから、進学の準備が始まり、入学願書を書いたり、提出書類をそろえます。それを説明し、不備がないかどうかチェックするのが大変でした。

受け持ちのクラスの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス20人

学習者層

  • 大学生
  • 社会人

学生の主な出身地

  • 中国
  • ベトナム
  • ネパール
  • スリランカ

スケジュール管理で大変だったことは?

休日も準備に追われている状態だったので、大変でした。何をどう準備するかは、自分次第なのですが、最初は、プリントや絵カードなど、授業に自信がなく、不安になり予備の分まで用意していたので、かなり時間がかかっていました。

でも、だんだん、ポイントを絞って準備できるようになり、休日にいくらか自分の時間が持てるようになりました。

1週間のスケジュールを読む...

スケジュール

月曜日
  • 9:00~12:30  
    教材作成と授業の準備と担任業務
  • 13:00~17:00  
    初級クラスを4コマ
火曜日
  • 9:00~12:30  
    中級クラスを4コマ
  • 13:30~16:00  
    教材作成と授業の準備と担任業務
  • 16:00~17:00  
    会議
水曜日
  • 9:00~12:30  
    中級クラスを4コマ
  • 13:30~17:00  
    教材作成と授業の準備と担任業務
木曜日
  • 9:00~12:30  
    中級クラスを4コマ
  • 13:30~17:00  
    教材作成と授業の準備と担任業務
金曜日
  • 9:00~12:30  
    中級クラスを4コマ
  • 13:30~17:00  
    教材作成と授業の準備と担任業務
土日
  • 休日に取り組んだ仕事:1週間分の授業の準備をしていました。

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手を教えて下さい。

前職(観光業)が業務縮小に伴い、職を失うことになり、就職活動をしました。以前から興味のあった医療事務の仕事を探したのですが、希望にあったものが見つかりませんでした。ハローワークで偶然、日本語学校の求人を見つけ、資格はあるが経験がないこと、資格をとってから、かなり時間が経っていることを話すも、応募を勧められ、面接を受けることになりました。

しかし、面接前に経験のない日本語教師をやることに不安を覚え、もう少し自分で勉強してから再度応募させていただきたい旨をつたえると、学校でも研修があるので、働きながら勉強すればいいと言われ、面接を受け、採用されました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

なぜ、給料のそんなに高くない日本語教師をやりたいのか。前職では、どんな仕事をしていたのか、前職をどうして辞めることになったのか。

また、将来、海外勤務も可能かどうか。通勤時間、通勤手段について。これまで、どういったところで日本語教師の勉強をしたのか、なども聞かれました。

模擬授業ではどのような課題が与えられましたか?

課題は、ナイ形の導入を15分でやるというものでした。ナイ形のルールの説明をする順番を工夫しました。簡単な、Ⅱグループ→Ⅰグループ→Ⅲグループの順番で提示しました。

また、はっきり、大きな声で発話するように心がけました。表情にも気を付けました。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

以前、小中学校で講師をしていたので、「教える」という経験がありました。また、前職で海外添乗員の仕事をしていたので、外国人の人たちと関わる経験がありました。

語学については、多くの日本語学校では、ベトナム・ネパール・中国・スリランカ等の学生が多く、直接法で授業をするので、特別必要ではないと思います。でも、企業など、社会人を対象とした日本語教室では、学習者の母語を使いながら教えるところもあるので、他の言語もできると、職場の選択の幅が広がると思います。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • indeed
    ハローワークをはじめ、様々な求人サイト、新聞などの、求人情報が得られる。
  • NIHON MURA
    日本語教師の求人が掲載されている。

その他就職活動で有効な手段は?

  • 日本語学校や留学生が入学している専門学校のホームページ
    専門学校によっては、常時、日本語教師を募集しているところもある。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 給与・待遇
  • 通勤時間

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了
  • 日本語教育能力検定試験合格
  • 大学 日本語教育主・副専攻

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接
  • 模擬授業

日本語教師全般に関する質問

どうして日本語教師を目指しましたか?

子供のころから、世界の国々に興味がありました。いろいろな国について知りたい、いろいろな国へ行って、文化に触れたいという思いがあり、日本語教師を目指しました。

そして、日本語教師の勉強をしていくうちに、日本の文化や日本語についての新たな気づきがあり、それらを外国の人たちに伝えたいという強い気持ちを持つようになりました。

日本語教師をやってよかった!どんな時に実感?

学生から、「先生のおかげで、日本語がわかるようになりました。」と言われたとき、それから、学生が希望通りの進学先に進むことができ、笑顔で卒業していったとき、日本語講師をやっていてよかったと思いました。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?

毎週、週末は授業準備に追われ、自分の時間がない、でも、どんなに頑張っても、満足できる給料はもらえない、そんなことを考えたとき、日本語教師を辞めようかと思いました。

でも、経験を積むことで、準備にも時間があまりかからなくなり、気持ちにも余裕が持てるようになってきて、今でも続けています。

学生のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

大学で主専攻か副専攻するのがいいと思います。日本語学校などで専任として働く場合、大学卒業が必要になることがほとんどだからです。その後、日本語教師能力試験を受験し、合格するのがいいと思います。

社会人のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

まず、日本語教師養成講座で420時間の学習をするのがいいと思います。それだけでも、日本語教師としての資格になりますが、できれば、日本語教育能力検定試験を受け、合格することをお勧めします。日本語学校などでは、採用後でも、検定試験の合格を要求するところも多いからです。

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