掲載日:

日本国内 日本語教師経験談

国内 大学 互いの国を大切にする日本語指導を目指して

Click&Clackさん・ 33歳・ 女性 👩 ・ 日本語教師歴 3年

総評

  • 国内の大学
  • 雇用形態:常勤講師 *非正規雇用・フルタイム
  • 期間: 3年(2013~2016年) 退職
  • 月収:21万円

大学で、留学生向けに日本語を教えていました。もともと大学で日本語学を専攻していて、日本語を教えることに興味があったので、近くの大学で募集があったときにすぐ応募し、採用されました。

学生は、自分で日本語を学んできて簡単な会話が成立する人がほとんどでしたが、私の説明がわからないほどのレベルの人までさまざまでした。また、英語が通じない国出身の人もいたので、はじめはどのように授業を進めたらよいのか戸惑いました。

「日本語を教えたい」「日本の文化をつたえたい」という思いが強く、はじめは日本のことをどう教えるかばかり考えていました。しかし、学生と交流していくうち、学生が暮らしてきた母国のことも大切にしなければならないと思うようになりました。日本語で母国のことを説明させたり、日本との違いを文章にしたりするなど工夫しました。

日本語の指導を通し、「いまは日本に住んでいるけれど、母国のことも大切に思ってほしい」「他の人が住む国のことも大切に思ってほしい」と考えるようになりました。

他の教育機関と比較・検討しましたか?

大学卒業時に日本語学校への就職も検討しましたが、当時住んでいた地域には日本語学校の数が少なく、募集もなかったため諦めました。

また、学生時代に見学をしたことがありますが、日本語学校には就職のために日本語を習いに来ている人が多いという印象があり、もっと目的意識のある学生と触れ合いたいと思ったからです。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

基本的には日本語で指導するのですが、日本語がどうしても通じないときは英語を使って説明していました。私は英語があまり得意ではなかったので、日本語指導をしながら英会話スクールに通いました。

また学生にはアジア圏の人が多かったので、大学に取り計らってもらい、学生に交じって中国語の勉強もしました。こうして英語、中国語、そして日本語と授業中さまざまな言語が飛び交うので、収拾がつかなくなることがままありました。

なぜこの大学を退職しましたか?

大学での契約期間が満了すると同時に、結婚して遠方に転居することにしたため。日本語教師にやりがいを感じていましたが、これから結婚、出産を考えたときに、いつまで続けられるのか雇用が不安定な仕事でもあり、家事や育児との両立は難しいと感じたので思い切って退職しました。

給与

給与:21万円/月 ・常勤講師 *非正規雇用・フルタイム

給与は月額で指定されていたので、同じ大学でもコマで仕事をしている先生やアシスタントさんよりは安定した仕事ではありました。当時は独身でしたので、自分一人が暮らしていくには、不足ないお給料をもらっていたと思っています。

ただ、残業代はつきませんでしたし、自宅に持ち帰って教材やプリントを作ることもあったので、その分を考えるともっと給与をアップしてほしいという思いは常にありました。自分で小道具を購入したり、印刷代を出していたこともあったので、せめてその分の補填があればと思います。

給与の詳細 情報を読む...

月収 21万円

  • 基本給:20万円
  • 交通費:1万円

待遇

  • 交通費
  • 有給
  • 健康診断

勤務時間

  • 1日8時間 週5日勤務
  • 残業 1ヶ月合計20~30時間

仕事のかけもち

  • かけもちしていない

授業形態・勤務スケジュール

クラス運営で大変だったことは?

指導とは直接関係ないのかもしれませんが、はじめて親元を離れたり、国を出てきた学生が多かったので、ホームシックになったり情緒不安定になる学生も多くいました。そういう学生が一人いると、他の学生にも影響があり、クラス運営が難しくなります。本当に困ったときは、学生と同じ母国語が話せる大学内の先生やほかの学生に相談していました。

日本語に対して不安感をぬぐえるように、できるだけ学生のレベルに合わせ、全員が目標をクリアできるように設定し、満足感や達成感のある授業を心がけていました。

受け持ちのクラスの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス20人

学習者層

  • 大学生

学生の主な出身地

  • 中国
  • アメリカ
  • フランス
  • シンガポール
  • ベトナム

スケジュール管理で大変だったことは?

スケジュール的にはそれほど詰まっていなかったので、基本的には余裕があり授業に追われるという印象はありませんでした。

ただ、学期末になると校務分掌で事務作業が多くなったり、テストの採点があったりしたので、残業も多くなりがちでした。

1週間のスケジュールを読む...

スケジュール

月曜日
  • 9:00~10:30  
    1コマ
  • 13:00~14:30  
    1コマ
火曜日
  • 9:00~10:30  
    1コマ
  • 10:45~12:15  
    1コマ
水曜日
  • 授業なし 授業準備や個人指導
木曜日
  • 9:00~10:30  
    1コマ
  • 13:00~14:30  
    1コマ
金曜日
  • 10:45~12:15  
    1コマ
  • 教員会議や指導の打ち合わせなど
休日
  • 土曜日:午前中は大学が開放されていたため、図書館等で勉強することが多かったです
  • 日曜日:時間があるときは英会話スクールに通っていました

教案作りで参考にしている書籍は?

  • 日本語の作文技術 対象:全レベル
    日本語の文章の組み立て方が丁寧に書かれているので、言葉の順番を考えたり、修飾語や助詞を指導したりするのに役立った。

就職活動

この大学で働くきっかけ・決め手を教えて下さい。

もともと大学で日本語教育について学んでいて、大学の教授にも「卒業したら日本語教育に携わりたい」と伝えていました。しかし大学卒業時には就職先がなく、一般企業に勤めていました。

数年後、懇意にしていた教授から「今度大学で募集があるのだけど、ぜひやってみないか」と声をかけてもらいました。

この大学で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

大学で中学・高校の教職免許も取得していたので、教育実習を経験していました。学生時代に学内で模擬授業は経験しましたが、いきなり授業を任されると壇上で緊張することもあるので、もし可能ならこうした経験があれば役立つと思いました。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 学習者が学生
  • 給与・待遇

応募時に必要とされた資格

  • 大学 日本語教育主・副専攻

就職 選考方法

  • 紹介のため試験なし

日本語教師全般に関する質問

どうして日本語教師を目指しましたか?

小さいころ、近所に中国から渡ってきた家族が住んでいました。田舎だったため、偏見の目もありましたが、子どもだった私はその家族が話す中国語が面白く、自分で中国語の本を借りて挨拶や簡単な単語で話しかけるようになり、子どもながらにコミュニケーションの楽しさを感じました。やがて中国人の家族も日本語を話せるようになり、家族ぐるみで仲良くなりました。

その経験から、日本語や外国語に興味を持ち、たくさんの人と言葉を通じてコミュニケーションできる楽しさを教えたいと思うようになりました。

日本語教師をやってよかった!どんな時に実感?

仲良くなった学生とは、授業後にご飯を食べに行ったり、カフェでお茶をしながら日本語での会話を楽しむことが良くありました。

はじめは私が店員さんに注文をしていましたが、ある日一人の学生が「きょうは先生の分も私が頼む」といって、一人でカウンターへ行き、注文を伝えてきてくれました。頼んだメニューがテーブルに届いたときは、「日本語で注文できたよ!」と二人で大喜びしました。

学生のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

日本語教育に力を入れている教授について勉強するのが一番だと思います。大学の教授はさまざまな指導法や教育機関について知っているので、技術を身に付けたり、就職をしたりするのにも一番の近道になると思います。

社会人のみなさんへ 進路のアドバイスはありますか?

日本語教員の養成課程を科目履修できる大学での勉強が一番身になると思います。民間の養成講座もありますが、周囲の卒業生を見ていると、正直指導のレベルにばらつきがあると思います。

当サイト人気スクール 420時間養成講座