韓国 高校（2020年） 生徒たちに恵まれて、楽しく勤務できました

韓国の高校には、英語のほかに、第二外国語の時間があります。大体の学校が日本語または中国語のどちらかを生徒が選択して学んでいるようです。私は、日本語の授業がある学校のネイティブ教師として勤務しました。

授業は教科書を使った日本語の学習の他にも、日本文化紹介の時間もありました。特に、日本の折り紙の紹介をした時は、みんな大喜びで、教室の後ろに作品を飾ってくれました。

韓国の高校生は素直で人懐っこい子が多かったです。仲良くなるとお菓子を分けてくれたり、授業以外の時間に、教務室に会いに来てくれる子もいました。

私が勤務していた高校は毎日給食があり、日本の給食にはないメニューがたくさんあるので、毎日お昼の時間が楽しみでした。また体育祭や文化祭などの学校行事も体験することができ、韓国の高校生活を知る良い経験になりました。

休日は基本的にカレンダー通りで、土日はお休みです。そのため、休日の予定が立てやすくて良かったです。

クラスの中に日本語の上手な生徒とあまりよくできない生徒が混ざっているので、教えるのが大変でした。習熟度別にクラスを分けることができれば一番良いのですが、それができなかったので苦労しました。

あまりよくできない生徒に合わせると上手な生徒が退屈してしまうし、上手な生徒に合わせるとできない生徒がついて来れなくなってしまうので、いつも悩んでいました。

高校以外でも教えてみたいと思ったのがきっかけです。子供を教えるのが上手な先生もいれば、大人を対象にした授業を得意とされる先生もいらっしゃると思います。自分の持ち味を生かせる場所で教えることができればベストだと思います。

給与に関しては、現地で生活するにあたって問題ない程度だと思います。

韓国では、日本では一般的な通勤手当が、一般的に無いようです。なので、その部分に関しては、職場から近い家を選ぶか、交通費は自分で負担することになると思います。でも、韓国の交通費は日本に比べて高くないのであまり心配しなくていいと思います。

それから、韓国の年金に加入しなくてはいけません。私は毎月お給料から払っていました。10年を超えると受給資格が得られるとの事ですが、受給できない場合、戻って来ません。

幸い、特に大変だった事はありませんでしたが、時々、突然の時間割やスケジュールの変更があり、その連絡が直前になってくることがあったので、少し困りました。

日本に比べると、韓国では、直前になって予定が変更になることや大切な連絡が直前に来ることが多いようです。最初は驚きましたが、慣れてしまうと、あまり驚かなくなりました。どんな場合も慌てずに、柔軟に対応できるよう、こういうこともあると頭の片隅に置いておくといいと思います。

けん玉など日本の伝統的な玩具などを持っていくと、日本の文化を紹介する際に、役立つし、盛り上がると思います。

それから、学生から手紙をもらう事がよくあるのですが、日本のメモパッドや便箋で返事を書くと喜んでもらえます。今はかわいいメモや便箋が、100円ショップでも手に入るので日本で準備していくと良いと思います。

もともと他の国も候補に入れて、日本語教師の仕事を探していたときに、大学の先輩に募集が出ているけど、挑戦してみたらと勧められ、応募しました。

書類審査を経て、面接を受け、合格することができました。なかなかない機会だと思ったので、挑戦してよかったと思っています。

どうして韓国で教えたいのか？どうしてこの学校で教えたいのか？どんな授業をしたいか？等の質問がありました。難しいことを答える必要はなく、正直に自分の経験に基づいた話を自分の言葉でできれば大丈夫だと思います。

日本の学校に進学したい学生や日本の企業に就職したい学生もいるので、そのような学生を対象にした学院（塾のことです）もたくさんあります。

また、旅行会話などを学びたい大人も一定数いるので、学院やコミュニティーセンターのような場所でのお仕事もあります。

何か一つ、日本の文化を紹介できるような特技があると採用されやすいと思います。

日本語を教えることのほかに浴衣や着物の着付け、茶道、折り紙など何か日本的なもので、授業中に紹介できるようなものが特技だとアピールすると喜ばれます。

学校では、文化体験として浴衣の着付けをする学校が多いようです。練習すれば誰でもできると思うので、練習をしておいて損はないと思います。