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海外日本語教師経験談

中国 北京 大学(2016年) 教師生活は素敵な出会いの連続でした

👩 Pattsuさん・ 30歳

総評

  • 中国 北京 大学
  • 雇用形態:常勤講師 *非正規雇用・フルタイム
  • 期間:3年 (2013~2016年) *退職
  • 月収:11万2,000円 (7,000元) *現地で生活をするのに十分
  • 勤務時間:1日2~8時間 週4~5日勤務   *残業:1ヶ月合計3時間

海外での日本語教師は人の温かさに触れることのできた日々でした。教師として何かを伝える側だった私はいろいろなものをもらった側なのではと今でも思っています。

まずは中国語ができなかった自分のために、生活のサポートをしてくれた学生たちです。風邪を引いたり、銀行の手続きあったりと生活をしていると何かと外に出なければいけません。

そんな時、学生に相談すると快く私の手伝いを受けてくれるのです。授業でどうしても日本語の下に中国語の翻訳文がほしいときなど、自らの勉強にもなるといって、自ら名乗り出てくれる学生もいました。そしてお礼をいうと必ず「役に立ててうれしい」と言ってくれるのです。

彼らの大きな心には何度も助けられました。彼らから”何が自分にできるのか”を考えることの大切さを学びました。

次に一緒に働いた現地の先生方です。まだ若くて経験も足りなかった私を一人の教師として尊重してくれた先生方には感謝の言葉しかありません。日本語に関する質問などもよくしてくれ、とても熱心な先生方でした。

私が校内でたった一人の日本人だったので、いつも食事会などに誘って話を聞いてくれたので、寂しいと感じたことはありませんでした。

同じ地域で活躍されているほかの日本人教師の皆さんとの出会いもありがたかったです。定期的に開かれる教師の集まりに行けるときは参加し、他の先生方の教授方法や経験を聞くことができ、すぐ自分の授業に取り入れていました。

現地では過去に様々な経歴を持つ先生方が集まるので、それぞれの経験を活かした授業法を紹介してもらえたのはとても楽しかったです。特に俳優をしている方から教えてもらった演技を磨くレッスンが日本語教育にも活かせることを知ったとき、驚きでした。その後の授業は100倍楽しくなった気がします。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

結果を出すことです。学校代表でコンテストに参加する学生の指導にはいつも苦労しました。学生のメンタル面のケアや的確なアドバイス、原稿の修正などどうすればよいのか自分自身も手探りの状態でした。

コンテストでは同じように各大学から先生方がいらっしゃったので、コンテストに向けてどのような準備をしているかなどたくさん質問し、アドバイスももらっていました。

なぜこの大学を退職しましたか?

別の場所に婚約者がおり、そちらに引っ越しをするためです。もし同じ場所にいられたのであれば、辞めたくないほど素敵な場所でした。

給与

月収:11万2,000円 (7,000元)
現地で生活をするのに十分

住宅手当があるので、食費、電気代、ネット料金、携帯代くらいの出費しかありません。1ヶ月の給与で十分生活ができ、貯金もできました。

日本への往復チケットは年に一度しか支給されないので、夏も冬も帰りたいという場合はどちらかを自己負担しなければなりません。

長期休み中、冬は給料が発生したのですが、夏は給料がでないのでいつも節約しないといけないという気持ちが頭の片隅にありました。教師生活をしていて、お金にすごく困ったことはないのですが、そこまで贅沢はできないので常にセーブしていました。

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給与

  • 月収:11万2,000円

月収の内訳

  • 基本給:11万2,000円

待遇

  • 寮手当

雇用形態

  • 常勤講師 *非正規雇用・フルタイム

勤務時間

  • 1日2~8時間 週4~5日勤務   *残業 1ヶ月合計3時間

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 夏休み:約2か月・冬休み:1ヶ月半。

長期休暇中の給与保証

  • 冬休みは給料発生、夏は給料が発生しない

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

学期が終わるまでひたすら、授業準備には追われていました。最初の頃はあれもこれもしたいとアイディアを詰め込むと、徹夜して準備していたのに結局できなかったということもよくありました。授業の流れやパターンを安定させれば、必要な準備を適度にすることができました。

私の場合は、前々日に準備をするようにしていました。今日であれば、明後日の授業の準備をするという感じです。前日には確認や修正を行うくらいにして、焦らないように工夫していました。

前日にすればよいと考えていると、急ぎの仕事を頼まれたり、大学のイベントに急に呼ばれたりということがありますので余裕は持っておいたほうがいいです。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス20人

学習者層

  • 大学生

スケジュール

  • 月:8:00~12:00 1年生 2コマ 2年生 2コマ
    13:00~17:00 1年生 2コマ 2年生 2コマ
  • 火:休み
  • 水:10:00~12:00 2年生 2コマ
    15:30~17:00 3年生 2コマ
  • 木:13:00~15:30 2年生 2コマ
    18:00~20:00 3年生 2コマ
  • 金:10:00~12:00 1年生 2コマ
  • 土:休み
  • 日:他大学の学生を対象に会話授業。(4コマから6コマ)

教案作りで参考にしているサイトは?

  • みんなの教材サイト
    イラストが豊富なので、よく使用しました。日本語教育のためのイラストなので思った通りのイラストが手に入ります。クラス活動や季節に合わせた取り組みを様々な国の先生が紹介しているので、授業時間に余裕があったり、連休明けで学生が休みがちの時期に教科書を先に進めず、このような教材を使って授業をしていました。

教案作りで参考にしている書籍は?

  • 会話に挑戦!中級前期からの日本語ロールプレイ 対象: 中級
    初級を終えた学生対象に使用。場面や状況を話し合ってまず自分たちのわかる範囲で取り組んでみてから正しい表現を学ぶことで、より不足部分に気付け吸収していきやすいです。

就職活動

この大学で働くきっかけ・決め手は?

当時私立大学で働いていた私は、国立大学でチャレンジしてみたいと思っていました。その頃ちょうど知り合いの先生が○○大学が教師を探しているらしいからコンタクトを送るといいと紹介してくれました。

その後はその先生とお話をし、大学側と面接のセッティングをしていただきました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

過去教えたことのある科目や授業数に関しての認識のずれがないか、過去にどのような教材を使用したことがあるかという質問がありました。また面接中に働いている学校の待遇面も聞かれました。

面接時のビザの状況に関する質問も多くありました。

この大学で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

企業での経験があると、面接練習や就職活動中の学生に対する指導により説得力が増すと感じました。日本語だけではなく日本社会で生きるための指導をするためには教師が身をもって経験している場合がやはりよいです。

素質としては人を楽しませようとするサービス精神や周りを見る配慮力が必要です。授業でなかなか発言できない学生にもしっかり目を配っていくことが大切です。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • 日本語教師の集い
    中国だけではなく、アジアを中心とした日本語教師求人情報が掲載されています。

就職活動で有効な手段は?

  • 『紹介』
    :現地で一度教師になれば、教師仲間から求人情報をもらったり、教師の集まりで一足早く情報を得られます。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 学校の規模
  • 学習者が学生

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了
  • 日本語教育能力検定試験合格
  • 大学 日本語教育主・副専攻
  • ビザの取得

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 現地にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

高校の時、大学のパンフレットに日本語教師というワードを初めて見たのがきっかけです。外国に憧れていた私にとって、外国で生きていくためにはよい仕事かもしれないと興味を持ち、大学の副専攻で学びました。その後はインターンシップに参加し、より日本語教師に魅力を感じるようになりました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

全く日本語が話せなかった学生が楽しそうに日本語を話しているのを見たときです。誰もが自分にできるのか不安なスタートを切りますが、その不安が自信に変わった瞬間を見るとうれしくなります。

また他の先生から、学生は○○先生の授業が大好きみたいですよと言われるとうれしくなります。私も一つ一つの授業を楽しんでいたので学生も同じ気持ちでいてくれたことはさらにうれしかったです。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教師は社会人経験を積んでからでも遅くないです。私の場合は卒業後早い段階で日本語教育の道に入ったのですが、正直この先どうステップアップして行けばよいのか迷うこともありました。

周りには、人生経験豊富な教師がたくさんいたので、自分もある程度他の業界を知っておけば、学生にリアルな情報を与えられるのにと思ったことがあります。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教員養成課程で480時間のコースを終えるのが一番よいかと思います。学校によっては、海外の学校と提携していることや就職斡旋も行っているので学校探しもしやすいと思います。

中国で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

中国での日本語教師の待遇は改善されつつありますが、まだまだお給料は低く、現地では生活していける程度です。日本語教育が好きで、授業準備や人前でのプレッシャーが苦にならず、学生の日本語学習の力になりたいという強い気持ちがあれば続けられる仕事だと思います。

学生にとっては、日本語教師が初めて会う日本人になる可能性がかなり大きいです。日本代表として、日本のイメージも担っているところから考えてもとてもやりがいのある仕事です。

日本語教師である皆さんのファンが周りに増えれば、日本のイメージもよくなるはずです。そのためにコミュニケーションの手段として、中国語を勉強したり、中国の習慣を知っていると役に立つと思います。

アジアの国・地域別 経験談

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