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海外日本語教師経験談

ベトナム ホーチミン 日本語学校(2009年) 学生は熱心。日本人が大好きです。

👩 カフェオレさん・ 31歳

総評

  • ベトナム ホーチミン 日本語学校
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間:2.3年 (2007~2009年) *退職
  • 月収:4万円 (4000万ドン) *現地で生活をするのに十分
  •  インターカルト
  • 勤務時間:1日8時間 週5~6日勤務   *残業:1ヶ月合計20時間:授業の準備

私の勤務していた日本語学校は校長が日本人だったので非常に良かったです。コミュニケーションをとるのも楽ですし、日本人にしかわからない文化や習慣にも対応してくれました。

住居は教師寮があり、一軒家に8つ程部屋がある形でした。8人の日本人の日本語教師が一緒に住んでいたので安心できました。寮費・光熱費は無料だったのも助かりました。

授業はその教師の経験に合わせて入れてくれます。未経験であれば初級の真ん中レベル(みんなの日本語初級1後半か2前半)を入れてくれたりと配慮をしてくれました。

授業数は初めは少ないですが、3か月後には周りと同じくらいでしたね。1日2コマ以上がスタンダードで、1コマ1.5時間でした。

初めは他の先生の見学などもさせてもらえましたし、教案チェックもしてもらいました。海外といえども、しっかりした新任教師に対するフォロー等がある学校だったと思います。

学生は全員同じベトナム国籍でした。日本語のみの直説法なので日本語以外はほとんど使いません。ただし、私の学校は週に3日は日本人が教え、週2日はベトナム人の先生が教えるというスタイルでした。

ベトナム人の先生は導入を一切せず、復習をベトナム語でするという形です。なので、日本人教師のみだとわからないところもフォローしてもらえ、学生・教師の両者にとって非常に良かったです。

学生の年齢は幅広く、会社・中学・高校・大学で必要な学生が多かったです。ベトナムは日本語の人気が意外と高く、中学から勉強する学校もあります。

また、日系企業も多いので会社で使うために勉強する学生も多かったです。もちろん趣味でという学生もいましたが、ほとんどが実生活で必要なためやる気があり熱心でした。

日本人自体が少ないので、学生たちは日本人と話せることに喜びがあり、教師に対する態度も良かったですね。

学生のやる気はありますが、非漢字圏ということもあり語彙や漢字の吸収スピードは中国や韓国に比べ遅いと思います。

学生は語彙などを覚えるのも一苦労でした。そんな時は語彙のフラッシュカードなどで視覚的にも印象付け、繰り返し練習を行いました。

ベトナム語の訳を日本語の下に書き、補助的機能をつけたりしました。また、言葉のみの導入よりも絵や写真を使った方がわかりやすいので、自作の絵を描いたりしました。日本で教えるよりも、教材の工夫は必要かと思います。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

日本の日本語学校であれば国籍は様々ですが、現地となるとやはり国籍はほぼ同じです。そのため初級の学生は母国語を使用したくなるようです。「この単語はベトナム語では何か」と聞かれても答えられないので、初めは不満げな顔をする学生もいます。

しかし、直説法の良い点・日本語だけでコミュニケーションをとる大切さが1か月ほどするとわかってくるようで、ほとんどの学生が既習語彙を駆使して会話をどうにかしようと積極的に話しかけてきます。

ネイティブと話せる機会が少ない現地では、私たちは学生にとっても貴重な話し相手です。

私生活は大変でした。まず、交通です。バイクが非常に多く、信号はあってないようなものです。日本のようにルールをあまり守らないので、道を渡るのさえ一苦労です。

私は自転車で寮から学校まで通っていましたが、3回バイクに追突され、そのうち一回はひざが血だらけになるほどのけがをしました。

また、現地の言葉がわからなかったので、だまされることが多かったです。だまされるというのは本来の金額ではなく少し高い金額をとられるということですね。

初めの頃は観光客と変わらない対応をされました。しかし、半年ほど経てば簡単な言葉は覚えますし、買い物くらいはできるようになります。

また、現地価格もわかるようになるので、だまされることはほとんどなかったですね。「その金額違うでしょ!」と言えば、素直に安くしてくれます。

なぜこの日本語学校を退職しましたか?

元々海外での日本語教師経験を2年得たら、日本での日本語教師経験を積もうと考えていたため。

給与

月収:4万円 (4000万ドン)
現地で生活をするのに十分

贅沢をしなければ生活費には余裕があります。私は給与が2年半で1.5倍ほどになり、ボーナスも非常に良かったので日常生活は問題ありませんでした。

日本では福利厚生がありますが、直接現地就職となると日本の福利厚生は付きません。もちろん学校や企業によっては日本での給与・福利厚生と現地での生活費の両方をもらえるところもあります。

私の学校は海外用の保険をつけてくれました。それ以外は何もありません。月給とボーナスのみです。一般企業のようなインセンティブなどももちろんありませんでした。

当時の物価は日本の10分の1程度で、お茶一杯10円、ラーメン一杯80円等かなり安かったです。しかし、現地のベトナム人が使うお店で購入しないともっと高いです。

観光客用のお店は日本の値段とあまり変わらなかったですね。ベトナム料理はどこのお店もおいしくて、私の舌に合っていたので不満は一切ありませんでした。

ただ、日本へ一時帰国するとなると大変です。自費で10万以上かかるので日々の生活から貯めておかなければなりませんでした。

また、衛生面は良くなかったです。お腹の弱い同僚はよくお腹を壊しており、3か月ほどで帰国してしまいました。日本はどこもきれいで心配はありませんが、ベトナムでは注意が必要です。

当時、ベトナムには日本人がまだまだ少なく、学生は日本人と話せるというだけで喜んでくれました。よく一緒に出掛けたり、食事をしたりと交流も多かったです。

ベトナムタイムというのでしょうか・・・約束の時間にはだいたい遅れてきます。初めはびっくりしましたが、だんだん慣れましたね。

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給与

  • 月収:4万円

月収の内訳

  • 基本給:4万円

待遇

  • 残業代
  • 現地語学レッスン受講
  • 賞与(年間の賞与支給額50,000~100,000円)
  • エイズ検査

雇用形態

  • 専任講師 *正規雇用

勤務時間

  • 1日8時間 週5~6日勤務   *残業 1ヶ月合計20時間:授業の準備

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 年末年始:10日  

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

やはり生活環境が日本と違い、ストレスや病気などにより1年ほどで帰ってしまう教師が多かったので、次々に新しいレベルを教えなければならず、大変でした。特に上級や日本語能力試験対策クラスは調べることが多かったので、準備に時間がかかりました。

国内の学生と比べて、ベトナムの上級クラス学生は非常に質問が多かったので、質問されるであろうことを予測して準備をしていました。

質問例としては<「~わけではない」と「~とは限らない」の違いは何ですか。>など似ている文法や語彙の違いを聞かれることが多かったです。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス約15人
  • プライベートレッスン
  • 企業研修

スケジュール

  • 9:00~10:30 初級クラスを1コマ
  • 11:00~12:30 中級クラスを1コマ
休日:隔週土曜と毎週日曜・祝日。休日に取り組んだ仕事:授業準備に2時間程

教案作りで参考にしているサイトは?

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手は?

日本語教師養成講座の先生が紹介してくれました。元々海外で教えたいという希望を伝えていたので、タイとベトナムの2校を紹介してもらい、早く赴任できる方を選びました。

当時、私が暖かい国が良いということでタイとベトナムでしたが、台湾や中国も募集しているということでした。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

海外渡航経験について聞かれました。また、自転車に乗れるか、健康面は大丈夫か聞かれました。

日本語教師の経験よりも、生活面でのことを多く聞かれたと思います。自転車のこと、食べ物の好き嫌い、暑いのは大丈夫かなどです。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

私の学校は養成講座を取っていれば可能でした。国によってではありますが、ビザ取得の関係で、四年生大学卒の資格は必要かと思います。

日本語教育能力検定試験は必須ではありませんが、持っていた方が強みになると思います。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 使用されている教授法
  • 日本人教師の数

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 日本国内にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

私が日本語教師を目指したきっかけは、中学生の時にホームステイを招いたことです。

中学一年生の時に来たアメリカの方は日本語にとても興味を持っており、「これは日本語で何?」とよく聞かれました。

そのうち、「どうしてこれは○○というの?」「どうしてこれとこれは文章が違うの?」などと日本語文法に関する質問をされるようになりました。私は「わからない」と答えることしかできませんでした。

答えられなかった悔しさもあり、私自身の中でも「どうしてだろう」という今まで考えたことのない日本語の不思議というものに興味を持ち始めたのです。

そこからは、日本語について調べると同時に日本語教師という仕事があることを知り、将来の夢へと変化していきました。

日本人なのに日本語に関する質問をされても答えられなかったこと、日本語の魅力を外国の方に伝えたいと思ったことが私の日本語教師になろうと思ったきっかけです。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

日本語能力試験に合格をした学生から「先生のおかげで合格できました!しかも、会社の給与も上がりました!今日一緒にご飯へ行きませんか。」と言われた時は嬉しかったです。

ベトナムは貧富の差も激しい国なので、私が少しでもその学生の生活が良くなるのに役に立ったというのがわかって、やっていてよかったな~と思いました。

そのあと、食事へ一緒に行き、先生の好きな物を好きなだけ食べてね!と言われて、遠慮なくおいしいベトナム料理を食べたのは良い思い出です。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

日本語教師を辞めたいと思ったことはありません。しかし、帰国したいと思ったことはあります。

海外では病気になったときが一番心細いと思います。私は海鮮を食べた後、夜中に激しい腹痛に襲われ、非常に苦しかったです。

夜中なので病院へ行くわけにもいかず、朝方まで我慢し続けました。日本なら自分で救急へ行くこともできますが、言葉も方法もわからないので朝になってから校長に連絡をし、病院へ連れて行ってもらいました。

そんなときは、日本だったら安心だし家族もいるのにと帰国が頭に浮かびました。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

海外であれば、四年制大学を卒業した方が良いと思います。待遇の良い海外赴任は特に学歴が必要になります。また、行きたい国の言語ができれば採用率は上がるので、学生の時から勉強しておくと有利です。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教員養成講座へ通えば、海外赴任を斡旋してくれる場合があります。なので、入るときにそのような斡旋があるか確認し斡旋システムのある学校へ行けば、海外赴任への道も近づくと思います。

ベトナムで日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

現在、ベトナム人留学生が非常に増えています。現地にも日系企業が増えており、日本語を学びたいという学生はたくさんいます。

ベトナムでの日本語教師の待遇はあまり良くないかもしれませんが、視野を広げ、経験を積むには非常に良い国だと思います。治安も日本ほどではありませんが良いほうですし、親日なので生活しやすいです。

衛生面で弱い人(お腹を壊しやすい等)にはおすすめできませんが、食事等も日本人に合っている方です。学校にもよりますが、熱心な学生が多く自分自身の成長にも繋がります。

南・東南アジアの国・地域別 経験談

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