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海外日本語教師経験談

中国 無錫・常州 日本語学校(2020年) 日本人より日本語に興味を持つ生徒たち

🧑 Jinwuさん・ 41歳

総評

  • 中国 無錫・常州 日本語学校
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間:2年 (2018~2020年) *現在は非常勤講師として勤務中
  • 月収:22万5,000円 (15,000人民元) *なんとか生活できる
  • 勤務時間:1日8~10時間 週5日勤務   *残業:残業なし

アットホームな雰囲気で、授業以外にも日本の文化を伝えるためのイベント(お雑煮会、節分、ハロウィン、クリスマス)など、様々なイベントを通して、日本という国の雰囲気やマナーなどを伝えられる感じの学校でした。

生徒たちは主に高校や大学で日本に留学したいと考えていたりする生徒が多く、社会人でも日系企業に勤めたい方や、お子さんが日本に留学するのがきっかけでご自分も日本に旅行するために日本語を勉強したい等、目的が様々ですが、自分の意志で収入にしては高い授業料を払って通学しているので、日本語を取得するという意識はとても高かったです。

私自身は元々、海外に住んでいる日本人のための塾で算数や数学、理科などを教えてきた理系講師でしたが、日本人よりも日本語に興味を持つ中国人を見て日本語教師を始めました。

ただ、日本人が「当たり前、当然」と思っている言葉の使い方について、理由を求められることも多く、実際に調べてみると日本人である私自身も「へぇ~」と思うようなことが多く、自分自身も勉強になりますが、その点は多少苦労しました。

教材は、学校側で一貫したオリジナルの教材を使用するので、自分自身で準備するのはほとんどありません。ヒアリングのCDや、確認テストなど教材はかなり多くとりそろっている学校でした。

生活面としては、生徒が学生や社会人が多く、平日は夕方以降の授業が多く、週末は朝から晩までという感じになります。

しっかりと週休2日は取れますが、休みは平日が多く、週末は休みがとりにくい感じで、他業種の友人とはスケジュールを合わせにくいという面などがありました。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

私の行ってた学校では、1級~12級オリジナルテキストを使っており、級に関係なく一貫しており、内容が非日常的なことが多かったため、そのストーリを理解するまでに多少の苦労がありました。

また、1クラス2-4名の授業と、大人数のディスカッションの授業などがあり、同じ級でも、日本語のレベルがかなり違う場合があったため、説明するのにかなり大変だった思い出もあります。

給与

月収:22万5,000円 (15,000人民元)
なんとか生活できる

常勤講師の場合は、給料内に各手当が含まれています。ビザ取得費用は学校負担になりますが、交通費や食事手当、出張手当などは基本的にありません。
時折、他地域の教室へ支援に行く場合の出張は、交通費(実費/後日清算)と出張手当(食費)の支給があります。

そして、生徒が急にキャンセルをした場合もその授業分の給与は学校によって保障されます。

また、とてもレアなケースではありますが、長期休暇前等に警察が教室に来て労働違反等の疑いで任意同行を求められて連行された場合の給料は保証され、さらに警察での拘留時間と同時間の時間給が支払われます。

給与の詳細を読む...

給与

  • 月収:22万5,000円

月収の内訳

  • 基本給:22万5,000円

待遇

  • 賞与(年間30万~50万円)

雇用形態

  • 専任講師 *正規雇用

勤務時間

  • 1日8~10時間 週5日勤務   *残業 残業なし

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 中国の祝日:春節・国慶節(約10日間)

長期休暇中の給与保証

  • 勤務している教育機関で給与が発生する仕事がある

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

週の時間割が決定するのが、毎週土曜日のため事前にスケジュールが決定できない。
事前に友人との食事会に誘われても、翌週のスケジュールができるまで返答ができない。旅行等で休暇を取る場合は2週間前までに申請が必要。

どうしても変更してもらう場合は、別の常勤講師または非常勤講師に代行依頼をして後退してもらいました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス2~4人
  • プライベートレッスン

学習者層

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
  • 大学生
  • 社会人
  • 主婦・主夫

スケジュール

  • 水・木:10:00~20:00(内1時間休憩あり) 無錫教室 授業は生徒によってランダムになります。
  • 金・土:10:00~20:00(内1時間休憩あり) 常州教室 授業は生徒によってランダムになります。
  • 月・火曜日:全日休暇

教案作りで参考にしているサイトは?

  • みんなの教材
    教案などもまとまっており、世界中の日本語教師とコミュニケーションもとれる。ユーザ登録は必要だが、充実している。
  • 日本語教師のN1et
    様々な教案や、経験などの情報が掲載されている。
  • 日本語教師の教案
    日本語教師にとって大変な「授業の準備」を助ける目的で作成されたサイト。「みんなの日本語の教案」を中心に、「単語」や「ハンドアウト」などが公されている。

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手は?

元々上海の日本人向け塾講師で働いていた際に、生徒の父兄に誘われて体験。日本人向けの塾が休みの日に中国人に日本語を教えていたことがきっかけです。

日本人向けの塾が倒産した際に、そのまま、日本語教師の学校に専任教師として入社したのがきっかけです。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

授業内容や、教室、設備案内をされただけで特に面接時に聞かれたことはありませんでした。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

日本語教師養成講座420時間修了
⇒この資格の有無によって、最低基本給が変わるため、無くてもできるが持っていた方が都合がいい。

日本語教育能力検定試験合格
⇒この資格の有無によって、最低基本給が変わるため、無くてもできるが持っていた方が都合がいい。

塾講師や、家庭教師の経験
⇒国籍にかかわらず、教える、教わるというのは基本的に変わらないので学生時代の家庭教師の経験などを以ていた方が、現地でもすぐになじめると思います。科目は特に関係ないですが、「教えた」という経験があった方が良いと思います。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • カモメ中国転職
    中国に特化した日本人の求人案件情報の代表的なサイト。日本語教師も時折掲載される。
  • カモメアジア転職
    東南アジアに特化した日本人の求人案件情報の代表的なサイト。日本語教師も時折掲載される。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 学習者が学生
  • 学習者が社会人

応募時に必要とされた資格

  • なし

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 現地にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

元々は理数系講師であったため、何かを教えることに対しての抵抗はありませんでした。実際に、現地の人たちと知り合い、彼らが日本語に興味を持っていたため、日本人として現地の人々に日本の言語、文化、マナー等を伝えたいと思ったのが、日本語教師になった経緯です。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

生徒が日本の大学に留学が決まった時が一番うれしかったですね。留学前に日本に行って語学学習は1年ほどするようですが、日本にいる生徒から、「〇〇先生、早稲田大学受かりました!」とかのメッセージを、WeChatで送ってきたときは、自分のことのように喜べました。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

生徒たちの日本語との出会いが、アニメやドラマというきっかけだったか、そのセリフに影響されることが多く、それが癖になってしまいイントネーションがなかなか定着しなかったり、言葉の本質的な意味をわからず軽はずみに使割れたり、日本語を馬鹿にするような発言をされた時など、何度も辞めたくなりました。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語に興味がある人たちに教えなければならないので、教える側がしっかりと日本語、日本の文化やマナーの本質をまずは理解した上で、言葉を教えるようにできればいいと思います。

まずは、可能な限り日本語教師に必要であろうと思える資格を取り、日本語を多角化して見えるようになった方が、現地で困らずに教えることができると思います。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本に長年いると忘れている日本の文化やマナーがあると思います。それをもう一度掘り起こしたりして見るといいと思います。

行く国によってマナーも文化も異なると思うので、慣れるまでは色々と困ることも多いと思いますが、「郷に入れば郷に従え」という言葉通り慣れても「日本人である」ということを忘れないように教鞭をとればよいのではないかと思います。

中国で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

中国は日本の隣にあるとても近い国です。日本に帰ると街中に中国語があふれるほど、中国人が日本に来ているかと思います。今、中国の人たちは日本が大好きということもあり、日本の文化やマナーに興味があり、少しずつではありますが、日本の良いところを取り入れたいと思っているようです。

そこで、中国人に日本語を教えつつ、日本の本質的な文化やマナーを伝えていける伝道師になるのが日本語教師であると思います。

中国は電子決済や5G通信などで、日本を追い越している部分も多々ありますが、まだまだ30年以上前の日本のような部分もある発展途上中の国です。

また、外国に住むと、日本という国を客観的に見ることもできるので、比較文化などの部分ではとても視野が広がると思います。

是非、中国に限らず、日本語教師を目指したいと思っていらっしゃる方がいれば、日本の代表として、外国に日本語だけではなく、日本の「良い」文化やマナー等を伝えていってほしいと思いますので、がんばってください。

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