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海外日本語教師経験談

コスタリカ エレディア 大学(2019年) 楽しみながら日本語を学んでいます。

👩 いせたんごさん・ 46歳

総評

  • コスタリカ エレディア 大学
  • 雇用形態:非常勤講師
  • 期間:2年 (2017~2019年) *退職
  • 月収:13万5,000円 (1,250ドル *住居費を除く) *かなり生活に余裕がある
  • 勤務時間:1日1~2コマ(1コマ100分)週4日勤務   *残業:残業なし
  • 日本語教師養成講座420時間修了  アルファ国際学院

JICAの海外シニアボランティアとして約2年間コスタリカの国立大学で日本語を教えていました。日本語コースは選択第二外国語として開講されていて、日本語を学びたいコスタリカ人学生で溢れています。日本のアニメや日本文化への興味がきっかけで勉強を始める学生が多く、皆楽しみながら日本語を学んでいます。

大学では日本語の授業だけでなく、日本文化の紹介も行っていました。イベントでブースを出展して、一緒に日本の食べ物を作ったり、折り紙を折ったりしました。日本から持って行った浴衣を着せてあげると、とても喜んでいました。

日本語教師として海外で働くのは、多くのメリットがあると思います。日本語を教えると同時に、現地の言語や文化、習慣を学ぶことができます。離れているからこそ、日本のいいところ、悪いところを見つめ直すこともできます。仕事も楽しみながら、のんびりした2年間のコスタリカ生活は、私にとってとても貴重な経験となりました。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

大学では、日本語は主専攻や必修科目ではなく、第2外国語の選択科目の一つなので、学生の必死感はあまり見られません。学生は専門の勉強が忙しく、自宅で日本語をほとんど復習しないので、文字や語彙を覚えさせるのに大変苦労しました。

授業中の練習方法も工夫が必要でした。定着を図る反復練習や変換練習はつまらなく感じるようで、学生はすぐ飽きてしまいます。ですから、ゲームなどの活動を増やし、モチベーションが維持できるように教案を考えていました。

なぜこの大学を退職しましたか?

JICAの契約で派遣期間が2年と決まっていました。派遣終了日が大学の学期中だったので、2か月契約を延長し、学期が終了した後、退職しました。JICAの制度では、1年まで延長可能だと言われていますが、後任も来たので、2か月だけの延長となりました。

給与

月収:13万5,000円 (1,250ドル *住居費を除く)
かなり生活に余裕がある

コスタリカは中南米の中でも物価が高く、食料品や日用品などの値段は日本とあまり変わりありません。JICAボランティアには派遣国の生活基準で規定された生活費が支給されるので、金銭的な面で苦労することはありませんでした。

また、医療費もJICAの共済会に加入しているので、問題はありませんでした。ただ、コスタリカでは日本語が通じる医療機関はないので、治療については不安がありました。急に歯が痛くなり、現地の歯医者へ行ったら、抜歯をするように言われましたが、やはり怖かったので日本へ帰った時に受診しました。

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給与

  • 月収:13万5,000円

待遇

  • 健康診断
  • 現地語学レッスン受講
  • 保険(JICA国際協力共済会)

雇用形態

  • 非常勤講師

勤務時間

  • 1日1~2コマ(1コマ100分)週4日勤務   *残業 残業なし

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 学期休み:1ヶ月・夏休み:2ヶ月半

長期休暇中の給与保証

  • 仕事はないが、給料は支給される
  • 長期休暇中は仕事をしていない

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

クラスのコマ数はあまり多くなかったので、スケジュール管理は大変ではありませんでした。赴任当初は、学生のレベルや様子がよくわからなかったので、教案作成に時間がかかりましたが、2年目からは比較的楽になりました。

週末は、日本大使館や日本語教師会が主催するイベント(日本語弁論大会や日本祭り、運動会等)が定期的にあるので、休日がつぶれてしまうこともありました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス5~30人

学習者層

  • 大学生

スケジュール

月曜日
  • 8:00~10:00  初級クラスを1コマ
  • 13:00~15:00  初級クラスを1コマ
火曜日
  • 10:00~12:00  初級クラスを1コマ
水曜日
  • 8:00~10:00  初級クラスを1コマ
  • 13:00~15:00  初級クラスを1コマ
木曜日
  • 10:00~12:00  初級クラスを1コマ
金曜日
  • 9月~11月 日本語能力試験対策クラス 2時間1コマ
日曜日
  • 月1~2回、日本語教師会のミーティングやイベント
休日
  • 土曜日:一日休み
  • 日曜日:(ミーティングやイベントがない場合)一日休み

コスタリカで日本語を教える前に準備すべきだったことは?

茶道や華道、空手などの日本の伝統的な文化やスポーツはとても人気があるので、身につけておくと大変役に立つと思います。私は折り紙や書道、伝統的な遊びを紹介しましたが、とても喜ばれました。日本の物はコスタリカでは手に入りにくいと聞いていたので、100均で買ったものを日本から持って行きました。

教案作りで参考にしているサイトは?

  • 日本語教師の教案
    「みんなの日本語」各課の文型を教えるときの、流れや練習方法が載っている。
  • 日本語教師のN1et
    教師が気を付けるべきポイントも書いてあって、とても参考になる。
  • (NHK)NEWS WEB EASY
    (初級後半から中級レベルの)学習者にとってわかりやすい言葉で話している。日本のニュースを紹介したい時に便利。

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この大学で働くきっかけ・決め手は?

アジア圏の日本語学校で教えていましたが、以前からラテン文化が好きで、中南米での就職を探していました。しかし、中南米の日本語学校の募集は少なかったので、定期的にJICAのホームページをチェックしていました。JICAボランティアは派遣が2年と限定されていますが、待遇もいいし、安全面でも心配はなさそうなので、応募しました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

基本的には志望動機や日本語教師の経歴について詳しく聞かれました。また、ストレスがあったときにどう対応するか、現地の人と上手に付き合うためにどうしたらいいかなど、外国で生活する上での心構えや自分の考えを問われました。

現地で日本語教師の需要はどのくらいありますか?

コスタリカではアニメや日本文化がきっかけで日本語の勉強を始める学生が増えています。その一方で、中上級レベルの学生は少ないです。その要因のひとつは、留学や就職の機会が少ないことだと考えられます。日本語が上達しても、日本語を使う場や日系企業で働くチャンスはあまりありません。

この大学で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

基本的なスペイン語力は必要になります。直接法で教えていましたが、理解確認や質疑応答はスペイン語で行っていました。また、書道や茶道などの日本伝統文化を教えることができたらいいと思います。現地では日本文化を体験する場は滅多にないので、とても喜ばれます。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

国選びで重視した点

  • 治安
  • 気候
  • その国の母国語が得意

現地における日本語教師の需要・将来性

  • 一部に人気があり、数は少ないが求められている

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格
  • 学校の規模
  • 給与・待遇

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了
  • 日本語教育能力検定試験合格
  • 大学 日本語教育主・副専攻
  • ※上記3つのいずれか1つ+大卒、経験5年以上

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 日本国内にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

海外就職に憧れていましたが、自分には特別なスキルがありませんでした。ある時知り合った人が日本語教師をしていて、その話にとても興味を抱き、日本語教師養成講座を受講してみました。

実習を始めたばかりの時は教案作成がとても大変でしたが、模擬授業で講師やクラスメイトに褒められて、教えることの面白さを知りました。

「日本語教師をやってよかった!」どのような時に実感しますか?

やはり学生が上達していくのは教師にとって嬉しいものです。学生に「先生のおかげで日本語能力試験に合格できました!」「先生のクラスはとても楽しいです。」と言われると、教えた甲斐があると感じました。今までの苦労が報われるような気がし、達成感を得られました。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

知識を身につけることも勿論大事ですが、実習を多く経験できる養成講座がいいと思います。また、日本に住んでいる外国人と交流し、異文化に対する理解を深めておいたほうがいいかもしれません。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本語教師という仕事は、体が丈夫であれば、いつまでも続けられます。そして、スキルがあれば、世界どこでも通用するので、きっといつか役に立つ日が来ると思います。

コスタリカで日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

コスタリカは他の中南米の国に比べると治安がいいと言われています。また、人々がとても親切だし、天候も温暖で、比較的住みやすい国だと思います。

コスタリカでは日本人は珍しいので、ネイティブ教師はとても重宝されます。遠い国日本に憧れ、日本が大好きな学習者がたくさんいるので、日本語を教えることを通して、日本の魅力を伝え、コスタリカと日本の架け橋になってほしいと思います。

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