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アルク 日本語教師養成プログラム 口コミ
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NAFLが日本語教師としての原点

  • 検定試験合格に導いていただいたこと
  • 質問ボックスの使い方が面倒なこと
アルク NAFL 通信講座の教材写真 エマさん撮影

エマさん・ 43歳・ 女性 👩 ・ 購入 2002年

総合評価 5.0 ★★★★★

大学時代に日本語教育能力検定試験に挑戦しましたが、不合格でした。日本語学校には就職しましたが、日本語教師としてきちんとキャリアを積むには、大学院と検定試験の合格が必要不可欠だと思い、日本語学校を退職し大学院に進学、再度検定試験に挑戦しようと考えました。

しかし、大学院の授業が始まり、「これでは合格は無理だろう」と悟りました。大学院の授業は検定試験対策ではないですし、検定試験は非常に広範囲の勉強を余すところなくする必要があるからです。

大都会の大学院ならいざ知らず、私が入学した地方の大学院では、講師陣が揃っているとは言い難かったです。そこで、検定試験合格のための方策を色々模索し、たどり着いたのがNAFLの通信講座でした。

NAFLのテキストのすごいところは、各分野の第一人者が書いているところです。こんな大学院があったら夢のようだなぁと思いながら、大学院の自習室で勉強しました。口語的な言い回しで書かれているので、テキストでありながら、まるで講義を聞いているような感じで、頭にすっと入ってきました。

価格は10万円ぐらいで、最初は痛い出費だと思いましたが、そのうちに、これだけの一流講師陣のテキストをまとめて手に入れられて、むしろ安すぎるのではないかと思うようになりました。

大学院の勉強を同時に進めていましたが、その中で、講師陣の名前が専門書にバンバン出てくるのです。そのたびに「おおっ。こんなところに○○先生が!」と知り合いの先生と遭遇したような気持ちになり、とても嬉しく思ったものです。

結果的に大学院在学中に試験に見事一発合格しました。大学院も無事卒業し、日本語教育分野で、キャリアアップし、現在も日本語教育の世界に身を置いています。何度も国境を越え、幾多の引っ越しをしてきましたが、NAFLのテキストセットは、いまだ私の本棚に並んでいます。

今の私があるのは、NAFLのおかげです。ありがとうございます。NAFLは私の原点です。

アルクの教材を選んだ決め手は?

日本語教育能力検定試験合格のために、教師養成講座を検討しましたが、大学院に入学したため、時間的、経済的にダブルスクールする余裕がありませんでした。また、検定試験対策講座などは、私が住む地方ではほとんどなく、大都市に交通費をかけていく必要があったため、頻繁に通うことはできないので、通信講座のみが唯一の選択肢でした。

NAFLを選んだのは、もともと、『月刊日本語』を購読していたからだと思います。『月刊日本語』で色々な情報を得ていたので、そこでのレビューなどが決め手で、購読を開始しました。

かつて、日本語教育能力検定試験には一度不合格になっていました。検定に合格するためには、ともかく幅広い分野をまんべんなく網羅する必要があるというのを痛感していました。自分で各分野のテキストを選ぼうともしましたが、難しすぎたり、的が外れていたり、いいテキストでもすぐに手に入らなかったり、値段が高かったりと、うまくいきませんでした。

一括して全てが手に入る通信講座が結局は一番近道だろうという結論に達しました。

教材 5.0 ★★★★★

とにかく、説明がよく頭に入ってきました。文章で読んでも、まるで、語りかけられているような、先生がすぐそこで講義をしてくれているかのような文体なのです。後に、自分が文章を書くようになって、そこには、執筆者の並々ならぬ努力があることを知りました。

各章の最後にはポイントチェックがついていたり、ところどころにタスクが入っているので、自分の理解をモニタリングしながら進められます。

ポイントチェックは、かんたんな穴埋めなのですが、全問正解することも多く、「私、よく分かってるじゃん!」と自画自賛したり、間違いがあると、「どこが間違えたのだろう。」ともう一度その個所を読み直したりノートに整理したりしました。

通信講座は、自分の強い意志がないとなかなか難しいという先入観からスタートしましたが、自己モニターができる工夫が教材にあると、学びのモチベーションが持続、もしくは加速することを経験しました。

教材の活用方法は?

コースは、3か月、6か月、12か月コースが提案されていますが、私は延長手続きをして、2年かけて修了しました。これは、大学院の勉強との二足の草鞋だったのと、私の学習方法には長い時間が必要だったためです。

手元にテストの記録が残されていますが、24冊中、Aが21、Bが2つ、Cが1つとなっています。私はこのテストで全てAを狙って取り組みたかったのです。テストに取り組んでみて、わからない問題ばかり=まだ、テストを受ける段階まで熟達していない、と判断し、テキストに戻ってもう一度取り組むのです。

完璧を目指して取り組んだので、24冊を完成させるのに時間がかかりました。「急がば回れ」戦法で、早さではなく、理解度の高さを追求した結果、検定試験に一発で合格できたと思っています。

各教材についてコメント

  • テキスト:一冊の分量がそこまで多くないのにも関わらず、必要な情報は全て網羅されています。また、その分野の一流の講師が執筆しています。文体が「です・ます」なので、テキストを読んでいるというより、講義を聞いているような錯覚に陥ります。 今思えば、とても練られた日本語で書かれているのがよくわかります。永久保存版のシリーズだと思います。
  • DVD:当時はビデオでした(笑)。時代を感じますね。正直に告白すると、こちらは一回しか見ませんでした。授業風景だったと思いますが、当時すでに日本語学校で働いていたので、あまり重要視しなかったのだと思います。
  • CD:CDは、音声で聞いたほうが効果的な部分が収録されているのですが、耳型というより、目型の学習スタイルを持つ私には、CDより、テキストがやはりメインでした。一番聞いたCDは、『日本語の音声I、II』のCDでしょうか。 初めはほとんど点数がとれない分野でしたが、繰り返し聞くうちに、どんどん上達しました。おかげで、検定試験の聴解試験が終わった瞬間に、「これは点数が取れている」と確信しました。
  • その他:最終レポートが2つあります。これを書き上げるのに結構時間がかかりました。本格的で、しかも、採点者からのコメントが厳しくて打ちひしがれました。「本レポートは、論述や構成に粗い部分が多く、改善の余地があると思われます。」と評価されました。 大学院でちょうど論文指導を受けていたのですが、それ以上の厳しさで…。しかし、今思えば、これが論文作成などの礎になっていると思わざるを得ません。採点者が全力でコメントしてくださっています。通信講座ではあっても、それを支える方々の本気度とクオリティの高さを証明していると思います。

試験対策 5.0 ★★★★★

日本語能力検定試験は、非常に広範囲の勉強を余すところなくする必要があります。試験に特化した勉強を効率的、かつ計画的に行う必要があるのです。

NAFLの通信講座は、箱一つに収まっている非常にコンパクトな外見なのですが、中身は多岐に渡った範囲を非常に効率的に網羅しています。そこが他の教材に見られない秀逸な部分だと思います。

また、各章のポイントチェックをしながら、巻末実力診断テストの問題に取り組むようになっており、易から難の問題へ少しずつステップアップできるように設計されています。一冊完成させると、その分野に関して、基礎力が完成するようなイメージです。

その上に、過去問を片っ端からトライします。過去問で点数が伸び悩んだ分野は再度、NAFLに戻って、復習しました。

試験範囲が広いので、自分の得手不得手を意識化しながら進めることが効率アップする秘訣だと思います。

私は本の背表紙にシールを使って、可視化しました。得意で復習の必要がない分野には、上部にシールを、苦手分野で、復習が必要なら下部にシールを貼ります。(添付写真)

価格 5.0 ★★★★★

購入金額:10万円(税込)ぐらい?

値段のことは申し訳ないのですが、いくらだったかはっきり覚えていません。10万円ぐらいだったと記憶しています。特に何かで値引きされた、などはなかったと思います。

語学系の通信講座としては、高いかもしれませんが、養成講座や大学院の学費と比べれば、かなり安いです。地元に養成講座がなかったので、私の場合は、都会まで養成講座に通うための交通費もかさみます。

また、10年たってもまだ書籍として利用していることを考えてみると、本当にいい投資だったとしみじみ思います。

サポート体制 4.0 ★★★★☆

一番積極的に利用したサービスはスクーリングや「日本語教育能力検定試験」対策関連のセミナーでしょうか。時間が許す限りほぼ全てに出席しました。

直前対策講義で猪塚元先生が講義の最後に、「来年の直前対策講義でまた会うことのないよう、心よりお祈り申し上げます。」と冗談で締めくくって下さったのを、いまだに覚えています。

お陰様であれ以来、先生にはお目にかかっておりません(笑)。猪塚先生をはじめ、講師の先生方が素晴らしくて、スクーリングに出席するたびに、理解が加速し、モチベーションも加速しました。周りの頑張っている方々を見るのもいい刺激でした。

NAFLサポートステーションなどは、積極参加はしませんでしたが、時々ちらちらと覗いていました。質問ボックスは、お返事をいただくまでに1カ月もの時間がかかるのと、返信用切手を貼るなど、ずぼらな私には不向きでしたので、利用しませんでした。電話やチャット、スカイプで答えていただけるような便利さがあるといいですね。参考図書の購入は割引価格があったので、結構購入しました。

利用した学習サポート

  • セミナー
  • 「日本語教育能力検定試験」全国統一模擬テスト
  • 全国統一模擬テストポイント解説セミナー
  • 対策講座
  • 二日間集中!直前対策講義

その他の質問

教材は実践で役に立ったと感じましたか?

NAFL日本語教師養成プログラムは、実際に日本語教師になってからも、繰り返し色々な形で役に立っています 。まず、テキストは、授業の中で疑問に思ったことを解決するのに、読み返しました。これは、駆け出しの時によくした利用方法です。

会話授業のヒントを得るためや、自分が初めて担当するレベルについて考えをまとめるために、「話し方の教育/書き方の教育」、学生の聴解力を伸ばすために悩んだ時などに、「聞き方の教育/読み方の教育」などを再度紐解きました。

また、教えるためだけでなく、学内、学外で言語学習に関するプレゼンをしたり、ジャーナルを書いたりするときは、引用文献を参考にして、専門書を購入したりしました。

そのうち新人教師を指導する立場になり、新人教師に特定の分野に関し学びを深めてもらうために、貸し出したり、コピーをとって勉強会の資料にすることもありました。

海外で教える日本語教師は、持ってこられる書籍が物理的に限られてしまうので、コンパクトなNAFLのセットは本当に重宝しています。

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