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海外日本語教師経験談

台湾 大学・高校・企業(2013年) 日本から海外に初めて出る人にも安心して過ごせる

👩 kellygraceさん・ 59歳

総評

  • 台湾 大学・高校・企業
  • 期間:2年 (2011~2013年) *退職
  • 月収:6万円 (2万元) *なんとか生活できる

台湾は日本語教育が普及しているので、書籍等も大型書店で簡単に手に入れることができます。また交流協会主催の日本語の研修や催し物等があり、日本語の研鑽を深める事ができます。

このような環境は日本語教師にとってかなり恵まれていると思います。治安も安全で反日感情もありませんので、きわめて安全に過ごす事ができます。文化面でもかなり日本に近づいており、日本から海外に初めて出る人にも安心して過ごせる国だと思います。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

中国語を話す事ができるのですが、完璧ではないので、細かい指示がなかなか伝わらなかったり、コミュニケーションがすれ違う時もありました。

特に試験の時は念を入れて試験方法を説明するのですが、1割くらいの学生がはっきり指示を分かっていなかった事もありました。

試験はやり直しがきかないので、中国語、日本語、図、ジェスチャー等で何とか分からせようと必死でした。また、生徒同士の会話(中国語)がよく聞き取れず、何が問題なのかを把握するのに時間がかかりました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス10~30人ぐらい

学習者層

  • 高校生
  • 大学生
  • 社会人

スケジュール

  • 平日1~3時 大学
  • 平日3~5時 高校
  • 平日7~9時 企業
  • 土・日・祝 休み

就職活動

この大学・高校・企業で働くきっかけ・決め手は?

前述しましたように台湾の大学をでましたので、母校である大学の事務室に電話を入れ、日本語教師の仕事があいているかどうか確認しました。卒業生という事もあり、二つ返事で受け入れてもらう事ができました。

最初に私の院生時代の指導教官、日本語学科主任、それから日本語学科事務室という流れで連絡しました。電話したのが4月頃だったのですが、既にスケジュール調整作業に入っており、何とか滑り込みで入れてもらいました。兼任講師としての採用でしたので、他校でのアルバイトもすることができました。

この大学・高校・企業で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

台湾では日本のものがとても人気があります。特にアニメやゲーム等は日本人より詳しい学生もいます。これから現地で日本語を教えようとするなら、多少アニメ等の話題ができたほうがいいかもしれません。

時々、汚い日本語を使ってくる学生もいます。これは漫画の受け売りのようです。本来の語源を教えると、意味が分かって喜んだり納得したりしてくれます。

また、たまに政治的な事を聞いてくる学生もいますが、目くじらを立てずに笑ってやり取りするくらいのゆとりが必要でしょう。

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

夫の赴任に伴い台湾へ行き、そこで初めて日本語教師という仕事を知りました。元文学少女だった私は、これこそが私のやりたい仕事だと燃え上がりました。

しかし、教師の条件は(日本においての)日本語学科卒業、養成講座修了というものがほとんどでした。そこで一念発起して台湾の大学に入学し、自分の子供のような年頃の若者と席を並べて勉強しました。

その後大学院まで進み、卒業と同時に日本へ帰国、日本語教師養成講座へ半年通いました。足掛け7年でやっと日本語教師としての資格を得る事ができました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

どうしたら分かってくれるか、いろいろと方法を考え、試し、うまく行った時は本当にうれしいです。分からないところが分かるようになったといってくれたり、学生の表情が生き生きとして、充実感があふれる様子を見たりした時は、本当にやりがいを感じます。

学年が変わる頃、先生に来年も習いたいとクラス全員から言われたのは忘れられません。また手の込んだ手作りのカードを作ってくれた学生もいました。本当にこの子達の先生で良かったなあと思いました。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

まだ駆け出しの頃、日本語学校に勤務していたのですが、ベテラン先輩の跡継ぎでクラスをまかされました。まだ引き継ぎもうまく行っておらず、授業内容の突然の変更もたびたびあったりして、とまどうことばかりでした。

そのような状況でしたから学生の目にもベテランと駆け出しの違いがはっきりと分かったのでしょう。次第に私に対する態度がよそよそしくなってきました。最初はあんなに慕って相談事もしてくれていたのにと、悲しくなりました。教師を辞めたいというより、その学校を辞めたいと思いました。

台湾で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

是非、知っておいてほしいのが、台湾は日本に50年間統治されていたところという事ですね。そのため日本に親近感を持つ人も多く、日本語を話せる年配の方も多いです。

日本への思い出を美化したのままの方もいますので、常に日本人としてどうあるべきかを考えて失望されないように行動してください。

明るく前向きに、そして美しい日本語を話す事を心がけてください。ひらがなやカタカナの書き順が違う日本人も多いです。慣用句や成句の意味の取り違えをしていないか、今一度確認する事をおすすめします。

また教材関係の準備をしっかりとやっておくほうがよいでしょう。教科書は手に入りますが、教材は売っていません。現地の言葉を多少也とも話せると学生との距離がぐっと縮まります。親近感を持ってくれるようです。

学生達は小さい時から勉強勉強で詰め込まれてきていますから、日本語の授業の時くらい楽しく、カードやビデオを活用して授業を進めたら喜んでくれると思います。

今後どんな日本語教師になりたいですか?

常に分かりやすく、楽しいクラスを目標にやってきました。今後は教科書や教材を研究し、学生により分かりやすい授業を提供する為に、本の執筆も考えています。その延長線上にe-ラーニングがあります。

日本語を苦労せずに楽しく学習する方法を編み出し、世界中の人に利用してもらいたいというのが夢です。

いつまでも現場に立ち続け、学生とかかわり合いたいというのが本音ですが、数年後には上記のような後方支援に回ろうかと考えています。

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