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海外日本語教師経験談

台湾 台北 大学(2016年) 社会人はやる気が高い。中国語スキルは必要

🧑 がんばるにゃんさん・ 57歳

総評

  • 台湾 台北 大学
  • 雇用形態:非常勤講師
  • 期間:10年 (2005~2016年) *退職
  • 月収:17万5,000円 (50,000新台湾ドル) *現地で生活をするのに十分
  • 勤務時間:1日3時間 週6日勤務   *残業:残業なし:ただし、授業時間外での授業準備に毎日3時間かかった。これは無給です。

わたしは、博士学位取得のため、台湾に留学していた。その際、日本語教育能力検定試験に合格して、博士学位取得前から、日本語教師をしていた。

主な勤め先は、國立臺灣師範大學進修推廣部という社会人向けのコースである。その他、東南科技大學のレクリエーション管理学科での大学正規授業もおこなった。

博士論文に関する研究と執筆と同時進行であったため、故意に専任講師ではなく、コマ単位のコースを引き受けた。それでも、一般大卒サラリーマンの月給より少し多めだった。

台湾の国語は中華華語で、要するに北京語である。使用するのは、日本で使う漢字の旧字体に似た繁体字である。

したがって、台湾の日本語学習者は、日本語学習の際に、漢字を学ぶ必要がほとんどない。

私はコースを任されていたので、文法から会話まで一通りの説明が必要となった。テキストは、「みんなの日本語」を使うか、それと同じ趣旨で作成されているオリジナルテキストを使う学校や講師が多い。

國立臺灣師範大學進修推廣部の学生は、師範大学の学生が半分ほどで、あとは他大学の学生や中高生、社会人である。一週間に3時間、10回で、1コースとなっている。

コースを重ねるごとに学生は再募集され、レベルが上がっていく。学生の日常生活には、日本語環境がないため、教材や授業内容に工夫が必要である。

日本語学科の学生なら、毎日日本語を学習するので、多面的日本語教育が可能だろう。

東南科技大學について簡単に触れると、レクリエーション管理学科での大学正規授業で、基礎日本語や観光日本語を教えた。

特徴としては、必修科目なので学生のモチベーションが低く、アニメなどの話題を盛り込みながら、学生のモチベーションを維持向上が最優先だった。

複数の教師が共同で行うコースではなかったので、補助教材などを自分で用意する必要があった。私は、観光日本語のテキストを日本観光局の許諾の下で作成し、ブログで公開した。

さらに、日本語能力試験の対策テキストも、自ら作成したものを使用した。自身のブログで、オリジナルの基礎日本テキストを無料配布している。日本語能力試験対策書籍も4冊執筆した。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

日本語は高文脈言語で、聞き手が話しての意図を理解しなければならない。

したがって、台湾人が、言葉の意味や文法だけを理解しても、日本人または日本語の考え方を理解しなければ、自由な意思疎通はできない。

例えば、台湾の図書館で目的の本が見つからないとき、「私は日本人です」といえば、カウンターからは「私は台湾人です」という答えが返ってくる。

「私は日本人です。(だから、本の探し方が分かりません)」のカッコ内の文章は日本人なら言わないし、言わなくても理解できる。しかし、文化の違う国では、そうはいかない。

学習者のレベルが上がってくると、このようなことにも配慮する必要がある。つまり、上級者に対しては意味は通じるが、普通の日本人なら言わない様な表現に気を付ける必要があった。

たとえば、「清水寺へはどうやって行けばいいですか」と言う文章は、日本語文法としては正しい。

しかし、よりよい日本語表現としては、身振りを加えながら「あの、清水寺へ行きたいんですが、、、」と言う方が自然であろう。

なぜこの大学を退職しましたか?

事故で骨折と感染症になり、数カ月台湾の病院に入院した。非常勤なので、辞めたわけではない。

その後、日本へ帰国して、日本の病院に入院し退院、現在はリハビリ中。近いうちに、体の回復後、台湾に戻るか、日本に留まるか、別の国家へ行くか、現在検討中である。

給与

月収:17万5,000円 (50,000新台湾ドル)
現地で生活をするのに十分

大卒のビジネスマンより、少し多い金額の給料であった。住居は、ワンルームのマンションを月28000円で借りた。ただし、光熱費が6000円ぐらいかかる。

ちなみに、台湾の通貨単位は新台湾ドルで、100新台湾ドルが3500円程度だ。台北市内では、自転車か地下鉄、バスで移動するのが便利だ。

食事については、いわゆる日本など外国資本のファストフード、たとえば、吉野家、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガー、サブウェイなどは、一食当たり150新台湾ドルから200新台湾ドルくらいかかる。

しかし、伝統的な店や屋台で、牛肉麺などを食べると100新台湾ドル以下で食事できる。

また、台湾では、朝だけ車で営業する豆乳、ハンバーガー、サンドウィッチ屋、台湾風朝食ハンバーガー屋があり、朝食を取るのに苦労はしない。

コンビニがあるので、言葉ができなくても、とにかくコンビニで日常的に必要な物は入手できる。ただし、金額は伝統的な市場より高い。

台北では北京語と英語ができれば問題なく生活できるが、台湾中南部の都市、例えば台中や台南、高雄で生活するには台湾語ができないと、苦労するだろう。

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給与

  • 月収:17万5,000円

月収の内訳

  • 1コマ180分:8,750円

待遇

  • 健康保険

雇用形態

  • 非常勤講師

勤務時間

  • 1日3時間 週6日勤務   *残業 残業なし:ただし、授業時間外での授業準備に毎日3時間かかった。これは無給です。

長期休暇中の給与保証

  • 長期休暇がない
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スケジュール

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