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海外日本語教師経験談

台湾 新竹市 私塾(2019年) 生徒が真面目で教えやすい

👩 blueさん・ 31歳

総評

  • 台湾 新竹市 私塾
  • 雇用形態:非常勤講師
  • 期間:1.3年 (2017~2019年) *退職
  • 月収:8万4,000円 (2万3,000元) *なんとか生活できる
  • 勤務時間:1日4~5時間 週4日勤務   *残業:残業なし

私は台湾で日本語を教えていましたが、中華圏の生徒の場合、語彙については説明をしなくても漢字を書いただけで理解されることが多く、その点は日本国内ないしは中華圏以外で日本語を教えるより楽に感じました。

また、私は主に社会人向けの日本語私塾で教えていたため、生徒は会社員が多く、授業を受ける態度は非常に良く、不真面目なやる気のない生徒への対応をしなければいけないこともありませんでした。

割と苦労したのは、台湾人の先生が以前に担当していたクラスを途中から受け持った時です。台湾人の先生の場合、教科書の会話以外の部分では中国語で説明等を行うことが多く、会話の練習より文法の説明等を重視しているのか、台湾人の先生から日本語を習った生徒は日本語だけでコミュニケーションを取る事に慣れていない場合が多いです。

そのため、授業が思うように進まない(中国語を使わないとコミュニケーションが取れない)状態や進度と実際の会話力に大きな差がある生徒が多かったです。

私は中国語留学と合わせての非常勤で勤めていたため、教師としての勤務時間も月に40時間で時給だったので給料はあまり多くなかったですが、常勤もしくは常勤と同じくらいの時間数(月80~100時間)くらいであれば台湾での生活は問題なく出来るはずです。生活スタイルにもよりますが貯金も少しは出来るはずです。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

エンジニアが多い地域だったため、文法など理論的に理解したい生徒さんが多く、細かい文法などの質問が多かったです。これについては質問されたからにはしっかりと回答をしていましたが、文法を細かく理解したところで日本語の会話ができるわけではないので、あまり深堀しない事を心がけました。

質問された事にどう答えればいいか分からない場合は、なんとなくで答えるよりも正直に分からないと言ったり、調べてから次回説明しますと回答した方が納得する生徒さんは多かったです。

なぜこの私塾を退職しましたか?

結婚のためにビザを切り替える必要があったため、一度退職することとなりました。また、ビザを切り替えてから戻ることもできたのですが、周辺の他の私塾に比べて時給が150元(約500円)も低いということが分かり、働くモチベーションが下がっていたこともあり、退職後は同じ塾に戻りませんでした。

給与

月収:8万4,000円 (2万3,000元)
なんとか生活できる

私の場合は現地採用かつ、時給換算の非常勤講師だったため給料は日本円で月8万4千円ほどでしたが、それでもギリギリ台湾現地での生活は可能です。(ちなみに同じ塾の常勤講師の給料は日本円で約12~14万円くらいで、ボーナスなし、有給は初年度確か7日間くらいでした。)

台湾(新竹市)で一人暮らしをする場合は家賃が日本円で約2万円前後で水道光熱費も日本より安いので、日本の給与より低いですが、物価もその分低いので生活は出来るといった感じです。

給与の詳細を読む...

給与

  • 月収:8万4,000円

月収の内訳

  • 時給:1,179円
  • 企業への出張授業時給:1,363円

待遇

  • 交通費

雇用形態

  • 非常勤講師

勤務時間

  • 1日4~5時間 週4日勤務   *残業 残業なし

長期休暇中の給与保証

  • 長期休暇がない

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

授業の前に自作の教材やら、板書する内容など準備を完全に終わらせなければならないため、授業準備に追われている感覚がありました。これについてはある程度(数カ月くらい)すると自分の授業スタイルや準備するものがパターン化されてくる所もあるので、自然とある程度緩和されました。

また、同じレベルのクラスを複数持っている場合は、教材を使いまわす(一部改善はするものの)事が出来ますが、受け持ちのクラスの進度がバラバラの場合は授業準備が非常に大変になります。

授業準備など余裕が本当に無い場合は、上司に相談するなどして、なるべく同じ進度のクラスを担当できるように頼むのも手かもしれません。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス6~12人
  • プライベートレッスン
  • 企業研修

学習者層

  • 大学生
  • 社会人

スケジュール

火曜日
  • 19:00~21:00  企業派遣
水曜日
  • 19:00~21:20  初級グループレッスン
木曜日
  • 20:00~21:30  ビジネスレベル、1:3のプライベートレッスン
土曜日
  • 9:30~11:50  初級グループレッスン
  • 12:30~14:30  1:1プライベートレッスン(中級レベル)
  • 15:00~17:00  1:1プライベートレッスン(N1)
月・金・日曜日: 個人的に平日午前は現地語学センターで中国語の授業を受けていました。日曜は完全に休みでした。

教案作りで参考にしているサイトは?

  • いらすとや
    イラストで何かを説明する場合、著作権フリーのこちらのサイトの絵が使用できるため、非常に助かってます。

教案作りで参考にしている書籍は?

  • みんなの日本語初級I 第2版 教え方の手引き 対象: 初級
    生徒が誤用しやすい部分など、自分では気づけない所の解説など参考になります。初めて日本語を教える方はとりあえずこれを読めばある程度教え方が分かると思います。
  • 日本语句型辞典 対象: 中級・上級
    この出版社の辞書でなくても良いですが、日本語教師をする場合は一冊こういった文法辞書をもっていると、生徒からの文法質問にもすぐ対応出来ます。

就職活動

この私塾で働くきっかけ・決め手は?

台湾の語学センターで中国語を学んでいた際のクラスメートに日本語教師をしている方がおり、その方に紹介されたことがきっかけです。

当時は日本語教育能力検定試験の受験を控えていた状況でしたが、受験後の合否関係なく雇っていけるとの事で(ワーホリビザの場合は資格無くてもOKだった)働かせていただくことになりました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

知人からの紹介だったこともあり、具体的に週に何日、何時間働けるのか、ワーキングビザも出せるが、ワーホリビザで勤めてもらってもいいなどと具体的な勤務開始後についての相談内容が多かったです。

ただ、面接後に一度模擬授業(みんなの日本語14課の内容)はしました。

この私塾で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

ワーキングビザを発行してもらう場合は、大学卒業資格の他に
1.大学で日本語教育を主専攻または副専攻
2.日本語教育能力検定試験合格
3.日本語教師養成講座420時間を修了
のいずれかを満たす必要があるため、この1~3のいずれかは、あった方がいいと思います。

国外で日本語を教える場合は、その現地の言語も出来たほうが良い(レベルは高ければ高いほうが良い)です。というのは初級クラスの場合、日本語のみのコミュニケーションは単調になりすぎてしまう事、また現地の言語が分かれば生徒がひっかかる文法(例えば中国語の場合動詞の変化が無い等)や単語も理解しやすいからです。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • 104人力銀行
    台湾現地の求人サイト、日本語教師の募集も多く見かけます。

就職活動で有効な手段は?

  • 『現地在住の日本人に聞く』
    評判の悪い学校などが事前に分かる場合もあります。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 通勤時間
  • 知人の紹介だったため安心できた

応募時に必要とされた資格

  • なし

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 現地にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

台湾で中国語を学びながらできる仕事をしたいと思った時に、日本語教師の仕事は、時給が高く、中国語が流暢じゃなくてもできるという点に魅力を感じたのがきっかけです。あとは台湾で日本語教師の需要が高いということも要因の1つかと思います。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

生徒の成長を感じた時が一番やってよかったと思う瞬間です。はじめは50音も分からなかった生徒が1年後には日本語だけで会話が出来るようになって、私が教えたことが身になっていると感動したことを覚えています。

生徒に直接感謝されることも多く、「先生のおかげで検定合格できたな」等言われる事も教師をしてよかったと思う瞬間です。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

給料が一般の会社員より低いことや、教師になるハードルは比較的低いことから仕事にあまり誇りを感じられない事がありました。そういう理由で実際に一度辞めたことがあります。

あとは授業準備に追われている感覚や、授業準備に制限が無い(授業準備が5分でも5時間でも良い)という部分も辞めたいと感じる要因かと思います。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

大学で日本語教育を主専攻または副専攻で取るのが良いと思います。あとはボランティアやアルバイトなどで日本語を教える体験をしておくのも良いと思います。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

大学で日本語教育を主専攻または副専攻で取っていない場合、420時間の講座は正直時間とお金の無駄だと感じるので、日本語教育能力検定試験の合格を目指すべきだと思います。

【学生、社会人共通】
資格など無くても今はオンラインやアプリで日本語を教える事も出来るので、そういったものを活用するのも1つの手かと思います。私もオンラインでも日本語を教えていますが、オンラインの場合は単純に教師として教える能力以外にも生徒獲得のためのマーケティングや自分のブランディング力が必要になりますので、そういった勉強も必要になるかもしれません。

台湾で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

台湾での日本語教師のハードルはあまり高くないです。初めて日本語教師として働く場合、台湾の学生は真面目ですし、地理的にも日本から近く、治安もいいため非常におススメです。

教師としての仕事以外にも海外ならではの体験や、休みの日に中国語を学んだり等プライベートを充実させることもできるのではないかと思います。

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