日本語教師養成講座420時間 よくある質問とその答え
日本語教師養成講座420時間コースについてよくある質問をまとめました。ご参考ください。
Q:420時間コースを修了して意味がありますか?
A:意味があります。
医師免許のように420時間コースを修了していなければ「絶対に日本語教師になれない」といったことはありません。
ですが、ほとんどの日本語学校が採用の際の条件として420時間コース修了を挙げています。本気で日本語教師になりたいのであれば、420時間コースをおすすめします。

実際の求人情報の一部。
このようにほとんどの学校が採用条件として420時間修了を挙げています。
Q:通信講座の420時間コースはありますか?
A:完全な通信講座の420時間コースはほとんど聞いたことがありませんが、存在はするようです。
文化庁は「420時間コースは通学でなければならない」といった指定はしていませんので、確かに100%通信講座でも文化庁が示した「日本語教師養成のための標準的な教育内容」方針に沿った420時間コースであれば「420時間修了証の取得」が可能です。
ただし、その場合、通学で体験する現場経験豊富な講師からの生の声や、実際の模擬授業の経験がないとなった時に、仕事を探す際、採用側が不安視することは十分に考えられると思います。
教育機関によっては、100%通信講座の場合、420時間として認めてもらえない場合もあるようです。
Q:大学を卒業しないで仕事はありますか?
A:可能性はあります。ただし、当然ながら大卒よりもそれだけ狭き門になります。日本語教師は仕事の幅を広げたければ、修士を持っていたほうが良いと言われるほどです。
日本語教師の求人情報が掲載されている人気サイトNIHON MURA(日本村)を見てみると、多くの日本語学校が4年制大学卒業を条件としています。
例
- 案件1:4大卒以上で、以下の条件のいずれかを満たす方
- 案件2:4年制大学(学部問わず)卒業
- 案件3:4年制大学卒業の日本語教師有資格者

画像は実際の求人情報の一部です。
稀に情熱や人柄を重視し、大学卒業を必須としていない学校もあります。ただし、注意事項として海外で教える場合に、ビザ取得の条件として「大卒」が含まれる場合がかなり多いです。注意しましょう。
Q:420時間の授業内容は各スクールによって違いますか?
A:検定合格がベースになっているので、根本的に大きく異なるということはありませんが、各スクールによって授業数・内容が異なります。
実践を強化していることを強く謳っている養成講座は実技や実習の時間数が多いなど特徴があります。
Q:420時間ではない短い期間の養成講座とは何が違いますか?
A:日本語教師養成講座と言っても、420時間コース”以外”の様々な講座が各スクールで開講していますが、最も大きな違いは「420時間修了」として認められません。職業として日本語教師になりたいのであれば、420時間コースを受講、もし受講が難しければ日本語教育能力検定試験合格を目指すべきだと思います。
420時間コース以外の養成講座は数万円の講座で超入門的なものから、理論は理解していて、より実践的な内容を知りたい方向けなどさまざまです。
職業として日本語教師になりたいのであれば、420時間コースを受講、もし受講が難しければ日本語教育能力検定試験合格は大前提として、目的や必要に応じて、受講するといった選択肢もあると思います。