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海外日本語教師経験談

モンゴル ウランバートル 日本語学校(2017年) 夢いっぱいの若者たちとの交流は楽しい

👩 豆柴マロンさん・ 35歳

総評

  • モンゴル ウランバートル 日本語学校
  • 雇用形態:非常勤講師
  • 期間:1年 (2016~2017年) *退職
  • 月収:2万円 (4万5,000トゥグルク) *それだけでは生活は難しい
  • 勤務時間:1日8時間 週2.5日勤務   *残業:残業なし

日本語教師をしていてやりがいを感じるのは、生徒が今日学んだことを生かそう、伸ばそうとして努力し、そこから喜びを得ている瞬間です。

たとえばモンゴル語で、先生のことを「バクシ」といいます。生徒が日本語を勉強する際に、「バクシャー、バクシャー」と呼んで、「これはどうですか?あっていますか?」と聞かれるのは、とてもうれしかったです。何気ない瞬間ですが、一生懸命日本語を学ぼうと努力し、慣れない漢字と奮闘する生徒を見るのは、心洗われる気がしました。

大変だった点は、教育環境(幼少期)や文化の違いです。「3歳まで王様のように育てよ」という格言がある国なので、学校を卒業しても授業態度の悪い生徒もいます。時間にルーズな人も多いです。

日本と違い、やさしく指導するとうまくいかないことも多く、叱るのに瞬発力と追い詰める論理、それに大きな声が必要です。(モンゴル人の先生たちはかなり大きな声で叱るので、聞いているこちらも怖いことがあります)そうした厳しさを見せることで、生徒たちに真摯に向き合っている良い教師と評価されます。

実際、マナーの悪い生徒でも、そのように向き合って初めて、本気で努力し始め、向上していった生徒も見られました。厳しさの中に愛を感じさせるそんな強いパーソナリティとメンタリティが求められると思います。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

資本主義が長い(=実力主義)日本と、旧共産主義(楽して乗り切ろう感は否めない)のモンゴルとの違いと推測しているのですが、楽して試験を通過しようとする学生が日本より多く、カンニングをバレバレで行ったり、テストを自己採点にすると不正し、宿題をサボることがあるので、そういったところの管理が求められてきました。

それに加えて実力のない生徒を、出来る生徒の隣に座らせるので、余計にカンニングしやすい環境とも思いました。(実力じゃないのですぐわかります)

これは、実力がないとあとで日本で苦労するのは自分であることを教え込むために、徹底的に戦うしかないかと思います。彼らの修了証書に先生として名前を書く以上、こちらにも責任が生じますので。(ただし疲れます)

なぜこの日本語学校を退職しましたか?

体調を崩したためです。もともとそんなに体が強いほうではありませんでしたが、モンゴルでの食事のせいか消化器官系の調子が悪くなったため帰国しました。モンゴル料理も嫌いではないのですが、どこかしら何かをもらって来てしまうようで…完全自炊できたらいいんですけど、そうもいかず。外食で生野菜を避けているだけでは難しいのかもしれません。

給与

月収:2万円 (4万5,000トゥグルク)
それだけでは生活は難しい

モンゴルはやはり後進国だけに、給料の安さは否めません。言語学校だと、週5日働いても、2万5千円から3万円くらいの給料なので、家賃(マンションタイプ)を自分で借りるには足りず、お給料は食費(自炊)、光熱費、光熱費、そしておこづかいに使えるくらいかと思います。

ただ、学校が住居を提供してくれる場合、もうすこし楽かもしれませんが、学校と寮との往復だけだと気持ちが煮詰まって、ストレスに感じることも多いかもしれません。

ただ大卒で、学位を持っていれば短時間でも高自給なので、生活していけると思います。また学校によっては月に15万円と、日本で働くのと同じくらいもらえるので、学校によって待遇はさまざまです。

給与の詳細を読む...

給与

  • 月収:2万円

月収の内訳

  • 時給:400円
  • 夜手当て:50円
  • 通勤手当 :50円

待遇

  • 交通費
  • 健康保険
  • 年金加入

雇用形態

  • 非常勤講師

勤務時間

  • 1日8時間 週2.5日勤務   *残業 残業なし

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 夏季休暇(ナーダム):3日 冬季休暇(ツァガーンサル):7日

長期休暇中の給与保証

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授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

現地の日本語の先生にカリキュラムや、クラスの時間帯を決めていただいていたのですが、日本のように一日に何度も学校へ行かなくてすむように、通しのカリキュラムを組んでいただくのが大変でした。

生徒の来れる時間帯と教える内容が滞りなく進んでいくように3次元で考えていただくので、現地の先生も大変だったと思います。しかも3ヶ月にいっぺんクラスが終了して新しい編成になるので、そのたびに話し合って決めていくというスタイルになるまでが、学校側からの圧を感じました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス5~20人
  • プライベートレッスン

学習者層

  • 高校生
  • 大学生
  • 社会人
  • 日本語大使館主催の留学生試験面接者のためのプライベートレッスンや面接練習などもありました

スケジュール

火曜日
  • 11:00~12:00  初級クラス1コマ
  • 12:00~13:30  留学生のための会話クラス
  • 30分休憩 昼食・授業準備・採点
  • 14:00~15:00  初級クラス1コマ
  • 15:00~16:00  中級クラス
  • 1時間 休憩・夕食・採点
  • 18:00~20:00  初級クラス2コマ
木曜日
  • 18:00~20:00  初級クラス2コマ
金曜日
  • 11:00~12:00  初級クラス1コマ
  • 12:00~13:30  留学生のための会話クラス
  • 30分休憩 昼食・授業準備・採点
  • 14:00~15:00  初級クラス1コマ
  • 15:00~16:00  中級クラス
休日
  • 月曜日:体調管理のため休みや買い出し(結構遠い市場まで)に行っていました。
  • 水・土曜日:友人に外国語を教えてもらっていました。

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この日本語学校で働くきっかけ・決め手は?

モンゴルのことが好きだったので、もうしばらく滞在したいと願っていたときに、学生ビザが切れ、次はぜひ仕事をしたいと思っていたところで、以前そちらで働いていた知人に紹介してもらいました。

前にも大学で3ヶ月ほど働いた経験がありましたが、そちらでは私の学歴ではビザがおりず、それに関してもいい加減な対応でした。またカリキュラムもぐずぐずで、生徒たちのやる気もなく、とてもストレスを感じました。

私が勤めた学校はビザの面でもしっかりした対応ができ、またカリキュラムもしっかり三ヶ月間決まっていて、自分はその中で会話担当という明確さ、また生徒たちは義務教育を終えた若者や、社会人が多く、やる気にあふれた良い生徒たちが多かったのも決め手になりました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

どうしてこの学校を知ったのか、また誰の紹介か、などを聞かれました。後はこの国のことをどう思うのか、どんなところに行ったことがあるか、今まで日本語を教えたことがあるか、など経歴や文化に対する理解なども質問されました。

この日本語学校で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

日本とは違い、言語学校で日本語教師をするのに、大卒(学位)や日本語教師検定試験などの資格はいりませんが、やはり証明書というのは大事です。修了証明書があれば、就業ビザを取ることは可能です。ただし、大学で教える際には、大卒である必要があります。

また現地での日本語教師をしていく中で、やはり現地の言葉を話せると良いです。マナーの悪い生徒もいます。そういった生徒を日本語で叱ったところで、本人は理解せず改善は難しいでしょう。

また日本と違い、やさしく指導するとうまくいかないことも多く、叱るのに瞬発力と大きな声、追い詰める論理が必要です。(モンゴル人の先生たちはかなり大きな声で叱るので、聞いているこちらも怖いことがあります)そうした厳しさを見せることで、生徒たちに真摯に向き合っている良い教師と評価されます。

実際、マナーの悪い生徒でも、そのように向き合って初めて、本気で努力し始め、向上していった生徒も見られました。厳しさの中に愛を感じさせるそんな強いパーソナリティが求められると思います。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

  • unegui.mn
    求人から賃貸、売買まで手広く無料で探せるサイトです。この中で教育といった分野のページを探すと、教職の求人が見つかります。

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 学校の規模
  • 使用されている教授法
  • 通勤時間

応募時に必要とされた資格

  • 日本語教師養成講座420時間修了

就職 選考方法

  • 面接

面接方法

  • 現地にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

モンゴルに滞在するにあたって、就業ビザは狭き門でした。(外国人労働者に対する税金があまりに高いので、日本人が就業するには日本語教師しかないというのが実情です。)本当だったら日本でしていた仕事を生かす方向で医療関係などで、仕事に就くことも考えたのですが、それも実例がなく、無理でした。それで、日本語教師に進みました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

モンゴル語で、先生のことを「バクシ」といいます。生徒が日本語を勉強する際に、「バクシャー、バクシャー」と呼んで、「これはどうですか?あっていますか?」と聞かれるのは、とてもうれしかったです。何気ない瞬間ですが、一生懸命日本語を学ぼうと努力し、慣れない漢字と奮闘する生徒を見るのは、心洗われる気がしました。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

大学在籍中にとれるのであれば、日本語教師の検定を受けて合格するのが一番良いと思います。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

日本で日本語教師として働くのであれば、やはり検定合格を目指すのが良いと思います。

日本語教師の検定に向けて準備する講座(通信)もありますが、それだけでは検定合格には難しいように感じました。検定合格に必要な情報が、通信教育の養成講座で勉強する量に比べて、本の中に少ないです。検定の過去問を沢山解いて、合格ラインに達するまでよく準備する必要があるかと思います。

モンゴルで日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

もし日本語しか知らず、それでいて日本語を教えようと思うと、いろいろな壁があると思います。特に外国人が日本語を勉強するときにどれほどの努力を要するのか、また文化、また自国語との相違による壁も感じる生徒さんを理解してあげることは難しいと思います。

それで、英語以外(英語は義務教育で学ぶ分、難しさを感じないので)のどんな言語でも良いので外国語を学んでみるというのはいいことだと思います。同じ立ち位置(外国人として外国語を学ぶ)に立ってはじめて、助けられることも多いと思います。そうした思いやり、知識、それに愛情が人を育てると思います。ぜひトライしてみてください。

アジアの国・地域別 経験談

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