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海外日本語教師経験談

モロッコ カサブランカ 大学 青年海外協力隊(2012年) 青年海外協力隊員として派遣されたモロッコでの2年間

👩 サラミナさん・ 43歳

総評

  • モロッコ カサブランカ 大学 青年海外協力隊
  • 雇用形態:専任講師 *正規雇用
  • 期間:2年 (2010~2012年) *退職
  • 月収:4万円 (3,000MAD) *現地で生活をするのに十分
  •  アークアカデミー
  • 勤務時間:1日6時間 週5日勤務   *残業:残業なし

私は、大学の日本語学科で日本語を教えていました。既に何代も青年海外協力隊が入っているポジションだったので、大学側も日本人の受入に慣れていました。モロッコでも日本のアニメは人気があり、日本語を学ぶ学生の多くは、アニメを始めとする日本文化に興味を持っていました。

元々は、企業で貿易の仕事をしていましたが、海外勤務で現地の友人から日本語や日本の文化について聞かれた時に、上手く答えられない自分に気づき、それをきっかけに日本語教師の勉強を始めました。日本語教師養成学校の先生から、海外で日本語教師として働くのなら、JICAの青年海外協力隊として派遣されるのが一番良いと薦められ、それで受験をし、合格してモロッコに派遣されることとなりました。

国の事業ということで、赴任前研修も充実しており、そこで世界各国へ派遣される日本語教師の仲間もたくさんできました。生活は現地で十分暮らしていける待遇で、セキュリティの面でもしっかりとフォローされていました。

日本語教師仲間の中には、民間で働いた経験のある人もいました。その人たちの話を聞くと、待遇や支援の点で不十分な点がみられ、養成学校の先生がおっしゃったように、青年海外協力隊として参加して良かったと感じました。

日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

モロッコの学校は、基本的に生徒と教師が服従関係なので、当初は生徒への接し方や距離感に戸惑いました。コミュニケーションをたくさんとり、生徒が楽しく学べる授業を心掛けたのですが、逆にそれが生徒にとっては意外だったようです。しかし、次第に生徒も授業の雰囲気に慣れてきて、最終的にはとても良いクラスが形成されました。

なぜこの大学 青年海外協力隊を退職しましたか?

青年海外協力隊は任期が原則2年と決まっているため、それ以上継続して働くことは不可能でした。

給与

月収:4万円 (3,000MAD)
現地で生活をするのに十分

現地の生活レベルに合わせて生活費は支給されました。モロッコで月4万円はするのに十分でした。また、国内積立金が国内の口座に毎月振り込まれるので、帰国した際にある程度の蓄えは備わっています。

年に20日の任国外旅行が認められています。訪れることのできる国はあらかじめ決められており、モロッコの場合、フランス、スペイン、チュニジアの3か国に行くことができました。

年に1度の健康診断や、体調不良の際には駐在する日本人看護師に相談することもできました。

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給与

  • 月収:4万円

月収の内訳

  • 基本給:4万円

待遇

  • 健康診断
  • 現地語学レッスン受講
  • 保険(日本の傷害保険に加入)

雇用形態

  • 専任講師 *正規雇用

勤務時間

  • 1日6時間 週5日勤務   *残業 残業なし

学校が定める学生の長期休暇の有無

  • 年間20日

長期休暇中の給与保証

  • 仕事はないが、給料は支給される

授業形態・勤務スケジュール

スケジュール管理で大変だったことは?

日本と比べ、時間にルーズなので授業に遅れてくる生徒も多かったです。クラスの冒頭に前回の復習を兼ねた小テストを行い、その点数も最終評価に含めることにして、遅刻率を下げる工夫をしました。

また、教師陣での会議でも時間を守らない現地スタッフもいたので、忘れないよう前日にリマインドをしていました。

授業形態やスケジュールの詳細を読む...

主なクラスの授業形態

  • クラス授業  1クラス30人

学習者層

  • 大学生

スケジュール

月曜日
  • 午前:初級2コマ
  • 午後:授業の準備
火曜日
  • 午前:上級2コマ
  • 午後:中級2コマ
水曜日
  • 終日:授業の準備、会議、個別レッスン等
木曜日
  • 午前:上級2コマ
  • 午後:授業の準備
金曜日
  • 午前:中級2コマ
  • 午後:初級2コマ
休日 土・日:終日休み

教案作りで参考にしているサイトは?

  • ちびむすドリル
    幼児向けの知育教材サイトですが、プリントなど日本語学習者にもできます。

教案作りで参考にしている書籍は?

就職活動

この大学 青年海外協力隊で働くきっかけ・決め手は?

海外で日本語教師として働く場合、待遇等をふまえてJICAが一番良いと聞いていたので、協力隊に応募することに迷いはありませんでした。

青年海外協力隊を受験する場合、数ある要請から第3希望まで出すことができます。
私は英語圏以外の国を希望していたので、その中の選択肢の一つとしてモロッコがあり、見事希望通りに合格することができました。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

面接は一般面接(グループ)と実技面接(個人)の2種類がありました。前者は、途上国で生活していける素質を持っているかどうかの適応性をみられました。日本語教師としてのレベルがどうかというのは後者の面接で、面接官は経験豊かな日本語教師の方でした。

この大学 青年海外協力隊で求められる資質や資格、経歴や語学レベルは?

モロッコはアラビア語とフランス語が公用語で、日本人でこの2言語を問題無く話せる人は少ないと思います。

JICAボランティアは、赴任前に約2か月の語学訓練があり、そこでフランス語を、現地では1か月間アラビア語の研修があります。教師として日本語を指導する場合、直説法だと日本語での授業が可能ですが、言葉よりも人としてのコミュニケーション能力が必要だと感じました。

就職活動で参考にしたウェブサイトは?

就職 教育機関選びで特に重視した点

  • 必須資格

応募時に必要とされた資格

  • なし

就職 選考方法

  • 書類
  • 面接

面接方法

  • 日本国内にて実施

日本語教師全般に関する質問

どのような経緯で日本語教師を目指しましたか?

大学を卒業後、企業で貿易の業務を行っていました。海外駐在でシンガポールに赴任した際、多国籍な文化に触れ、母国日本について改めて考えるきっかけとなりました。現地の友人から日本語を尋ねられた時に上手く答えられない自分に気づき、帰国後日本語教師の勉強を始めました。

日本語教師をやってよかった! どんな時に実感しますか?

自身が教えていた学生が、試験に合格してインターンとして日本へ行けることになった時は非常に嬉しかったです。授業の準備や運営、他教師とのコミュニケーション等で正直厳しいこともありますが、「ありがとう」と感謝されるとすべてが吹っ飛び、やってて良かったと思えます。

日本語教師を辞めたいと思ったことはありますか?それはどうしてですか?

現在は日本語教師として働いていませんが、これは一生涯続けられる仕事です(安定した生活が送れるかどうかは別として)。今は育児で時間がありませんが、いずれ時間に余裕ができたらボランティアでもよいので続けていきたいと思っています。

学生のみなさんへ 進路についてアドバイス。

高校生であれば、日本語教育学が学べる大学へ行くこと。大学生であれば養成講座をすることをお薦めします。

社会人のみなさんへ 進路についてアドバイス。

養成講座を受講することをお薦めします。私も会社勤めをしながら1年かけて講座を修了しました。その当時は、残業の多い会社で平日は通えなかった為、週末の2日に終日受講する、という日々でした。休みが無く忙しい毎日でしたが、逆にとても有意義な毎日でした。

モロッコで日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

モロッコは日本の対極で、文化や風習、何もかもが日本と異なる国です。そんな中で日本語教師として働くうえで、日本のことを教えるのはもちろんですが、逆にモロッコのことを知ろうとする姿勢も大切です。お互いが人間として分かり合えた時に、良い授業が行えると思います。

アフリカの国・地域別 経験談

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