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アルク 日本語教師養成プログラム 口コミ
公式サイト
業界の専門書集団!時間をかけてじっくりと
- 内容が細かく丁寧で正しい知識を学べる
- 情報量が多すぎて試験勉強に使いづらい
ざしこさん・ 32歳・ 女性 👩 ・ 購入 2016年
総合評価 5.0 ★★★★★
全部で24冊のテキストがどかっとまとめて届くので、初めかなり面食らったのを覚えています。どう使えばよいのか迷い、あれこれ試行錯誤した時間がとてももったいなかったなと思います。
全体的に、どの分野も専門の先生方が担当しているので、試験対策用の市販のテキストとは比べものにならないほど内容が濃く、細かい背景や事情を知ることが出来ます。試験対策としてだけではなく日本語教師として仕事をするうえで知っておくべきことを深く学ぶことが出来たように思います。
ただ、その分とにかく内容量が多いので、テキストの内容をすべて覚えるのはまず不可能で、初めのうちは一冊読むだけでもかなり時間がかかりました。途中からは他分野でも内容が重なる部分も多く出てくるので多少読みやすくなりました。
私は検定試験対策用に購入したので、その点では少し内容を掘り下げすぎていて、実際試験では問われないような内容もありました。試験直前に始めるには無駄が多いかもしれません。
この講座は、1年前くらいから半年間くらいかけてじっくりと読み込んで内容をしっかり理解して(暗記というよりは背景や事情について知る時間)、その後付属の問題集や市販のテキストで試験対策をするという使い方がよいのではないかと思います。
アルクの教材を選んだ決め手は?
まず当初私は「てっとり早く日本語教師の資格をとって、すぐに日本語学校で働きたい」と考えていました。
そのため420時間養成講座ではなく、検定試験合格を目指すことに決め、市販のテキストなどで勉強しようと考えていました。ところが市販のテキストは内容が薄く、たとえ検定試験に合格しても、実践に役立つ知識を得られないように感じました。
そこでいろいろ調べている時に、アルクNAFL日本語教師養成プログラムを知りました。
執筆を担当しているのが各分野専門家で内容もしっかりしていそうだし、自分のペースで学ぶことが出来、また圧倒的な合格率を誇っていることも大きな理由となり、購入を決めました。
教材 4.0 ★★★★☆
まず全体的な感想としては、どの巻も専門的な視点で書かれていて、日本語教育能力検定試験の全範囲をここまで深く掘り下げているテキストは他にはないのではないかと思います。薄めの専門書をまとめて購入した感覚です。
とにかく文章量が多く、初めて耳にする言葉の連続なので、続けるには根気が必要かと思います。写真や表・サンプルなどの資料も白黒で載っていますが、覚えなければならないものと参考程度でよいのものがあり、その判別が難しいです。
また、NAFLの良い点でもありますが、それぞれ別の講師が書いているので、巻によって文章や構成が全く異なります。
音声や文法・日本語史は、検定試験向けのテキストに近く、噛み砕いた説明で読みやすかったように記憶しています。逆に、論文のような文体の巻や専門書そのもののような巻は、言葉や背景がわからないだけに理解するのにかなり苦戦しました。講師との相性が影響するかもしれません。
教材の活用方法は?
私は最初、内容を暗記しながら進めようと考えていました。しかし文章量が多く、初めのうちはどこが重要なのか見当を付けづらく断念しました。
次に章ごとにノートにまとめて理解しようとしましたが、きちんと理解できていないので、結局テキストをそのままノートに写すことになり、無意味に感じたので止めました。
私は、まずざっとテキストを流し読みすることにしました。わからないところはそのままにしてとにかく一通り読んで、巻末の実力診断問題をやってみます。もちろん全く出来ないので、問題になっている箇所周辺を読み返します。問題をすべて解いたら、改めて初めから読みます。
NAFLのテキストは同じ内容を何度も違う表現で言い換えていたり、他との関連で同じ内容が出てくることがあるので、何度か読み返しているとだんだん理解できるようになると思います。これを繰り返し、実力診断問題をすらすら解けるようになったら、次の巻へ進みます。(実力診断問題は本来その都度郵送で提出して採点されるものなので、解答がついていません。私は全巻終えた後に1巻から全て何も見ずに解き、まとめて提出して解答を確認しました。)
私は初め教材の使い方で試行錯誤して時間を無駄にしてしまったので、このやり方で2か月弱で全巻終えましたが、本来は半年くらいかけて丁寧に読み込むと、じっくり理解を深められて良いと思います。
各教材についてコメント
- テキスト:白黒の写真や図表・教案などのサンプルもあるが、基本的にほぼすべて文章。文章量もページぎっしりで多い。
- DVD:模擬授業の様子などを何パターンか見ることが出来、それぞれフィードバックの様子も収録されていた。
- CD:音声に関する2冊にはそれぞれCDが付いていた。ほぼすべての説明にサンプルの音声がついていて非常にわかりやすかった。
- その他:全巻巻末に実力診断問題がついていて、復習に便利だった。/試験対策本は市販のテキストに入る前の練習に使った。/用語集は、初めは使えたが量が少ないので、学習を進めるごとに内容が足りなくなり、市販のものを購入した。
試験対策 3.0 ★★★☆☆
各巻内容は濃く、きちんと読み込めば理解を深めることが出来るのですが、検定試験対策としては使いづらいと感じました。
まず、とにかく文章量が多いので、読むのにかなりの時間がを要します。試験の1年くらい前から始めて、コツコツ続けられる人向けです。
そして、著者が日本語教師として知っていてほしいと思うことを中心に構成されているので、試験対策として必要な情報なのか、必要ない情報なのか自分で判断する必要があります。試験に出る要点がまとまっている巻はほぼないので、問題集を解くようになるまで重要なポイントがよくわかりませんでした。
試験問題の対策本もついていますが、とても薄くて問題数も少ないので、これだけでは全く足りません。
ただ、この中の音声に関する説明や問題はとてもわかりやすくポイントがまとまっていたので、この本を使って試験直前まで毎日CDを聞きながら特訓しました。
価格 4.0 ★★★★☆
初めは高いと感じました。
しかし、選りすぐりの講師陣によって書かれた専門的な内容の本が24冊に、DVDとCD、模擬テスト、実力診断テストの採点や記述式問題の添削もあり、内容的にこの価格は妥当だと思います。
ただ私は、DVDやCDの内容があまり効果的でないように感じ、音声の巻以外ほとんど使いませんでした。また、採点や添削も一応出したものの試験直前過ぎてあまり活かせず、アルクの会員サービスも全く使わなかったので、元は取れていないと思います。
420時間の養成講座は受講せずに、NAFLだけで日本語教師になる人には適切な価格のように感じます。
サポート体制 3.0 ★★★☆☆
時間的に余裕がなく、学習サポートサービスはほとんど使いませんでした。
巻末の実力診断テストも、自分で解答を探して何回も解いた後に提出したので、解答があっているかの確認程度にしか活かせませんでした。解答についている解説は各問一言程度しかなくわかりづらかったです。
記述式問題の添削サービスは、そんなに時間はかからずに評価が返ってきました。評価は厳しく、直前だとモチベーションがかなり下がるので、練習し直せるよう時間に余裕を持って提出することをおすすめします。
利用した学習サポート
- 郵送での採点と添削
その他の質問
420時間養成講座との違いは?
NAFLの内容は、日本語教師に必要な知識は十分に網羅していると思います。
私自身このプログラムの修了と検定試験合格だけで日本語学校の教壇に立とうとしましたが、授業どころか自己紹介すらまともにすることが出来ませんでした。目の前の学生の未習語彙と既習語彙すら見当もつかず、教案の作り方や板書の使い方も本で読んではいても経験していないので当然のことです。教壇に立つには、得た知識をもとに、授業をつくっていくノウハウや感覚を訓練して身につけなければなりません。
実習をきちんと受ける機会のある人(1回2回でなく訓練できる環境)や、教員経験があり日本語教育の知識さえつければ授業を組み立てることが出来る人は、NAFLで十分対応出来ると思います。
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